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「好きだな」と思える人たちと出逢うには

ずっと友達が少ない人生だったけれど、20代前半の会社員の頃は、気の合う人が特段少なかった。

話が合う人、気を許せる人、「好きだな」と思える人が、本当に片手で数えられる程しかいなかった。会社のお昼休みでご飯を食べる集団も、たまに飲みに行く旧友も、なんだか話が合わなくて。でもわたしは独りになるのが怖かったので、なんとなくわかった風に頷いて、話を合わせていた。

今思えば当時は人生史上もっとも「自分に嘘をついていた時期」だった。本音を隠して、周りに合わせることで自分の居場所をどうにかつくろうとした。でもそうやって取り繕った偽りの自分を好きになってもらったり、話が合うねと言ってもらったりしても、やっぱり心は満たされなかった。

だから、タイトルにある「好きだな」と思える人たちと出逢うには、自分に嘘をつかないことが一番なのだと思う。しかし、自分に嘘をつかないって、そんなに簡単なことじゃない。何が嘘で、どれが本当なのかとか、そもそも「本当の自分」なんかも、考えてわかるものじゃない。

そんな中わたしは、自分なりのひとつの正解を見つけた。

「好きだな」と思える人たちと出逢うには、まず自分が「好きだな」と思うことをやっていくこと、だ。

https://jibunjikan.jp/kissashitsu

最近、カフェを開業した。

普段からこのnoteを読んでくれている方は知っているだろうけど、11月はプレオープン期間中で、12月から本オープンとなる。プレオープンである今月は、お世話になった方、店づくりに関わってくれた方、関東近郊に住んでいる友人知人に声をかけた。お店のある静岡県伊豆高原は多くの人にとって気軽に行ける場所ではないのにもかかわらず、毎週誰かしらお店に足を運んでくれて、とても嬉しかった。

お声がけした方の中には、もちろん長い友人もいるけれど、わたしがブランド運営やカフェづくりを始めてから知り合った人も多かった。

つまり、自分から「わたしはこういうものが好きで、こんな空間が心地よくて、こういう生き方が好みです!」と表現するようになってから、「それっていいね」と共感してくれた人たち。わたしが「好きだな」と思うことをやっていたからこそ、出逢えた人なのだ。

東京から、1泊で来てくれたり。
北関東から来てくれた方も!
初めましての方だけど「お会いしてみたいな」と思ってお声がけさせてもらったり。
ひとりの時間をゆっくり楽しんでくださったり。
東京や神奈川からだと日帰りで来てくださる方も多かった!

今、35歳にして、人生でもっとも「好きな人たち」に囲まれて生きている。

もちろん今も、友達が多いわけではない。けれど、ふと「会いたいな」と思う人がたくさんいるし、「もっと話してみたいな」と思う人もたくさんいる。そういう人たちと過ごす時間は心地よくて、自分の心が喜ぶのがわかる。

カフェのプレオープン期間ももうすぐ終わり。これからは、お客さんと出逢える場所になる。

今まではすでに知り合った「好きだな」と思える人たちに来てもらえる場所として開いていたが、ここからはまだ見ぬ「好きだな」と思える人たちと出逢える場所になる。

だってわたし達が好きな場所に、来てくださる方々だから。同じようにひとりの時間を大切にして、ゆっくりとした時間の流れを愛する人たちだから。

もしもお店を持っていなければ、顔を合わせられなかったかもしれない人たち。これからもっと「好きだな」と思える人たちが増えていくのだから、楽しみでいっぱい。


おわり


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じぶんジカン松岡
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