「好きだな」と思える人たちと出逢うには
ずっと友達が少ない人生だったけれど、20代前半の会社員の頃は、気の合う人が特段少なかった。
話が合う人、気を許せる人、「好きだな」と思える人が、本当に片手で数えられる程しかいなかった。会社のお昼休みでご飯を食べる集団も、たまに飲みに行く旧友も、なんだか話が合わなくて。でもわたしは独りになるのが怖かったので、なんとなくわかった風に頷いて、話を合わせていた。
今思えば当時は人生史上もっとも「自分に嘘をついていた時期」だった。本音を隠して、周りに合わせることで自分の居場所をどう