マガジンのカバー画像

頭のなかにある思考のエッセイ

170
自分のなかにもやもやと浮かぶものの輪郭をとらえたくて綴る、文章の置き場所。主に自分のための言葉たち。
運営しているクリエイター

2024年11月の記事一覧

「好きだな」と思える人たちと出逢うには

ずっと友達が少ない人生だったけれど、20代前半の会社員の頃は、気の合う人が特段少なかった。 話が合う人、気を許せる人、「好きだな」と思える人が、本当に片手で数えられる程しかいなかった。会社のお昼休みでご飯を食べる集団も、たまに飲みに行く旧友も、なんだか話が合わなくて。でもわたしは独りになるのが怖かったので、なんとなくわかった風に頷いて、話を合わせていた。 今思えば当時は人生史上もっとも「自分に嘘をついていた時期」だった。本音を隠して、周りに合わせることで自分の居場所をどう

「自分で考える」を大事にしたくて

頭の回転が遅いよなあと、思うことが多々ある。 急に話題を振られて返事をするとか、突然の質問に答えるとか、そういう時にするりと言葉が出てくる人を尊敬する。わたしは、まったく出てこないタイプだから。 「考える」に時間がかかる。ゆっくり咀嚼して、自分の脳内を巡らせ、出てきた感情や思考の輪郭を捉えるような言葉を選びたい。でもそんなことをしていると、会話のテンポはすこぶる悪くなる。だからすぐに答えねばならない人前で話すシーンなどは、しっかり考えることも、自分の考えを言葉にすることも

「自分の人生」が、おもしろいコンテンツNo.1であってほしい

「わたしもいつか、ああなってしまうのかな……」 ぱたりとドアを閉め、作り笑いを消した後、ぽつりと呟いた。 たった今、近所のおばあちゃんが突然訪ねてきて、「お庭をこうした方がいい」だったり「近所のあの人は〜」という噂話だったりをわーっと喋って帰っていった。悪い人ではないし、優しさからだってわかるけど、わたしと夫の顔には疲れの色が浮かんでいた。 最近、求めていないアドバイスをもらうことが増えた。側から見ると心配になるような生き方をしているからだろうか。それらのアドバイスはた

【カフェ開業まとめ】思考を綴り、本を読むための、小さな喫茶室をOPENするまで

何年ものあいだ夢見ていた、カフェ開業。 ついに12月6日にOPENすることが決まりました。 ノートを開いて思考を綴ったり、本を読んだり、考え事をしたり。ひとりの時間を心地よく過ごすための、小さなカフェ。名前は『じぶんジカン喫茶室』です。 場所は、海と山に囲まれた静岡県伊豆高原。国立公園の敷地内にある、緑豊かなエリアにお店を構えました。 このnoteでは、カフェを開業に向けてやってきたことをお届けします。 どうしたら自分でもカフェを開業できるか考えたはじめて「カフェを