「ちゃんとしなきゃ」を手放していく
「ちゃんとしなきゃ」と最初に思ったのは、いつのことだっただろう。
一番古い記憶は、小学2年生で東京に転校してきた日のこと。ちゃんと友達をつくらなきゃ。変なやつだと思われないようにしなきゃ。そんなふうに身を固くした、あの日の緊張感。
それから何度も「ちゃんとしなきゃ」と自分を奮い立たせてきた。
好きな子ができて「わたしの前髪変じゃないかな」と思ったときも、入学式の日に「はじめまして」と挨拶するときも。どれも根本にある思いは、相手に良く思われたいとか、幻滅されたくないとか、そ