NH*G PLT(SFC修行記 その2)

禍福は糾える縄の如し

前回の記事は、2月のはじめ。シンガポールのホテルでSFC修行の算段でテンション上がった状態で帰国したところまででした。

そんな前回の記事はこちら。

帰国から、早ければ2月25日前後、春節が終われば今年2回目のシンガポール出張が見えていました。実際の修行には出ずにpp単価の良い路線をアレコレと検索する日々を送っていたところ、まずは「禍」がやってきました。

中国・武漢での限定的な流行と思っていた新型コロナウイルスは東アジア全域に流行の兆しが見え始め、最初の影響としてシンガポールへの出張が一時見合わせとなってしまいました。
この頃の自分の見通しは、早ければ3月一杯、遅くても5月頃、気温が上がって風邪のシーズンが終われば、コロナ禍は収束すると思っていたのです。

次回以降のシンガポール出張がずれ込み、7月のフィリピン出張のスケジュールと重なったり、スケジュールが押せ押せになった結果、8月を目処にはじめる予定だった修行に充てられる日程が短くなる事が、この時点の心配事でした。

シンガポール出張が1回なくなると、7,000pp修行が必要なppが増える上、6,000マイルの収入がなくなり、現金の持ち出しが増えるのも痛い。

というか、そもそも出張で大半を稼いで残りは出張で溜め込んだマイルをSKYコイン化して充当ってプランが崩れます。

悩んでいると、今度は「福」が転がり込んで来ました。

＼達成おめでとうございます／
2020年度「ブロンズサービス」メンバーとしてお迎えいたします

ANAからのメールは、登録していたことすら忘れていた、2020年度「ブロンズサービス」メンバー体験キャンペーン達成のお知らせでした。
諸々サービスはありますが、若干座席指定のエリアが広がるのと、マイル→SKYコインのレートが1.7倍になるのが地味に嬉しい。

ブロンズ当確メールが届くまでは、直近2月末の出張が消えたので、明日にでも手持ちの60,000マイルのうち、50,000マイルをSKYコインに変えて、3月から5月連休前までの期間で秋田-羽田-沖縄を4セット程消化してしまおうと思っていました。

試算内容はこんな感じ。

バリュートランジットの底値付近なら50,000マイル*1.6倍=80,000コインで行けそうでした。この時点で47%到達していれば、新型コロナ禍が収まった後の出張で予定通り24,000pp稼げば、残りはなんとかなりそうです。

ところが4月からブロンズ昇格のメールが来たことで欲が出ました。
倍率が1.6から1.7になるので、同じ50,000マイルが85,000コインになります。欲張りな私は、5000コインに目が眩み3月の修行を見合わせることにしました。

ところが、3月に入り、新型コロナ禍の状況が加速度的に悪くなって行く中、3月19日にANAからさらなるサプライズが降ってきました。

プレミアムポイントの特別倍率での積算

2020年1月1日（水）から2020年6月30日（火）までのANAおよびANAグループ運航便のご搭乗で獲得されたプレミアムポイント数を通常の2倍にいたします。

「やはり、3月に3セット飛んでおけばよかった……。」

3月中は既に色々と予定を入れていため、飛べません。
県境を超えた出張、プライベートの旅行等に制限がかかりはじめ、緊急事態宣言の発出も見えてきたので、大きな決断をしました。
3/31に予約を入れ、4/1にBRZ資格で錬金術をつかってSKYコイン化し4月4日、4月5日に初回、2回めの修行を決行することにしました。

「底値付近のフライトで修行」の予定は、なし崩し的に「予約が取れるフライトならなんでも飛ぶ」への変更を余儀なくされ、少しでもpp2倍の恩恵を受けるため、有償でのUGが可能な場合はプレミアムクラスも利用することにしました。

現金持ち出しなし

のコンセプトは、もはや頭にありませんでした。
で、取れた予約はこんな具合。

運良く有償UGも3回取れました。

このときの修業2回は、カミさんからのおつかい数点、普段家で呑んでいる一般酒紙パックの泡盛、スーパーで沖縄そばの生麺、その他諸々日帰りのお買い物になりました。

この頃は「3つの密」の概念のアナウンスはありましたが、それほど普及している雰囲気ではなく、売り切ればかりのマスクが主な感染防止対策でした。機内でもマスク着用は義務化されておらず、プレミアムクラスのサービスもほぼフルサービスだったと思います。

一日4レグを2セットこなした直後の4月7日、首都圏、大阪、兵庫、福岡の7都府県に緊急事態宣言が発出され、職場の越境移動の「自粛」要請も事実上の「禁止」となり、pp2倍期間に駆け込みで80%まで稼いだ後、修行は無期休止となりました。