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”なんちゃって‼ 生産管理プログラム” を作る 4の⑤--製品情報登録(ver1j以降適用)


前書き

“なんちゃって‼生産管理プログラム” を趣味で作ってます。
その【考え方】と 【Accessで作成】 の記事です。
素人なので、間違っているところも多いと思いますが、
『こういう考えの人もいるんだな』って感じで読んでください。
(上級者の方には、多分 参考にならないと思いますが・・)
※ACCESSのプログラムは、作成方法の記事を読む参考として使うため、
 プログラム内容と処理結果は保証できません。
※ACCESSのソフトとして、まずは動作しないと、ブログ記事の内容が
 うまく説明できないので、必ず動作するか、ご確認ください。
 動作しない、またはエラーが出る場合は、それをご理解の上、
 記事だけでも御覧ください。
〈エラーが出る対処法の参考にしてください
 → ”なんちゃって‼ 生産管理プログラム” を作る 2--準備と起動】

製品情報登録

目的

製品データを登録し、受注から出荷までの運用に利用する。

登録方法

"製品群" 登録

  メインメニュー → [製品情報]  ボタン → [製品情報]  画面
          → [製品群登録] 表

画面右下の表に登録します。

 登録項目について、
  ・製品群名 --- 正式名称を登録。
   製品だけでなく、半製品の群名も登録。
  ・記号 --- 印刷や表で、表示する文字数の制限もあり、記号で表示
   することもあるので、記号を登録します。
  ・資産区分 --- 製品(5)と半製品(4)の識別を登録。
   【4の③--部品情報登録】の記事で記述した、[資産区分] テーブル
    のデータを参照します。 
  ・原価率設定 --- 想定する "原価率" を設定。
   製品の製造原価から、原価率を使って製品の予定販売価格を自動設定
   します。設定先は、【製品マスタ】ではなく【製品REV管理】テーブ
   ルの 商品予定単価[SP]フィールドです。(詳細説明は、別記事です)
   参考価格として初期設定するため訂正は可能です。 
      SP(商品予定単価) = TOV(製品予定単価≒部材費+加工費) ÷ 原価率 で
    初期設定。 (原価率は、1以下の小数2桁で登録)

  【製品群登録】テーブルのフィールド名

登録例

[製品群登録] テーブルに 完成品 と半製品 を登録。

画面表示や印刷では、文字制限もあるので、記号を活用します。
ネット情報では、"めがね"の原価率は、こんな数字らしいです。



パソコンを壊しちゃった!!


"製品KEY" 登録

   メインメニュー → [製品情報] ボタン  → [製品登録] 画面
  → [製品登録] ボタン  → [製品情報登録] 画面 
  → “1 .製品データ登録” 表

登録項目について、 
・ 製品KEY --- 自動連番付与。 製品データ を削除した場合は、
        製品KEYは、欠番となる。
・ 品名 ------ 名称を登録。 例-- "近視セルロイドKC1" など。
       ただし、半製品は、部品登録の際に自動登録される 。
・ 製品群 ---- 製品群登録テーブルで登録済のデータのIDを選択。
・ 単位 ------ 単位記号テーブルで登録済のデータのIDを選択。
・ 備考 ------ 参考情報の登録。
・ 代替製品KEY -- 代替えKEYの登録がある場合は、そのKEYに置き換えて
         製品所要引当の計算処理をする。
         (部品テーブルの代替KEY登録と同じ考え方)
・ 安全在庫 -- 製品所要の引当計算で設定した安全在庫数が反映される。
        ※ただし、部品の拠点別の安全在庫登録と違い、製品は
        拠点関係なく、一つだけの登録です。
        "じーぼん" の考え方として、
        部品については、拠点別生産計画の為に計画された
        拠点別部品在庫(手配分や安全在庫も)に依存しており、
        たとえ緊急でも部品不足1個の為に安易に拠点間融通は
        できません。製品については、製品在庫(安全在庫)を依
        存するのは、拠点ではなく、顧客への受注出荷分です。
・ 顧客ID ---- 登録は必須ではないが、特定顧客仕様品や、主な顧客を
       登録。
・ 受注停止 -- チェック すると新規受注データの登録が出来なくなる。
・ 受注Lot --- 受注データ登録の際に、受注数が Lot数以下 または、
       Lot数の倍数でない場合にアラーム表示がでるが登録は可能。
・ 仕様書 ----  仕様書番号などを登録。
・ シリアル管理 -- レ点チェックの有る製品は、製品の倉入れの際に、
          製造号機Noを自動採番で連番登録する。欠番は可能。
          製品ラベルも 連番で自動印刷可能。
・ その他 ----  メモ情報を登録。
・ 参考ホームページ --- 商品規格などの ネットの HP などのアドレス
            を参考として登録。
・アラームメッセージ --- 登録項目ではないが、自動登録された半製品に、
            "半製品登録未完了" の表示がされる。
            追加情報が登録されるとアラームは消えます。
・製品コード8 --- 製品に一次元の8桁バーコードデータを登録。
        90000000  + 1 、90000000 + 2 、・・と自動連番付与。        
        バーコードの利用は、製品の現品表示カードや、
        生産指示書などの印刷資料。 
・梱包幅cm --- 製品1個の保管状態のサイズ(幅)を登録。←←Rev1hで追加
       製品の保管棚の棚番の保管可能容積(リットル)と比較する
       目的で登録します。以下項目も同様です。
・梱包奥cm --- サイズ(奥行)を登録します。 ←←Rev1hで追加
・梱包高cm --- サイズ(高さ)を登録します。 ←←Rev1hで追加   


 【製品マスタ】テーブルのフィールド名

1個当たりの保管サイズの登録をRev1hで追加

 ※保管棚について、
    以前は、製品マスタ に棚番を登録する方法を適用していたが、
    実際には 同一製品 (部品も。) でも、生産拠点ごとに保管場所が
    必要となるので、拠点に紐付けた棚 や 棚番データに保管する
    製品KEY (部品KEYも) を登録する方法とした。

 ※画面での表示はないが、[製品マスタ] テーブル の フィールドを一つ
  説明。
  "中間製品KEY" フィールドとは、
  多段階部品表の構成を 下記
  ① ( 部品A + 部品B ) → 中間製品D
  ➁ ( 部品C + 中間製品D ) → 製品E
  として、
  上記➁ において、製品E から見ると、 部品C ・ 中間製品D は、
  部品として、[部品マスター]テーブル に登録が必要になるので、
  部品名 "部品D " で、資産区分 → 4(半製品)として最初に登録しておく。
  (部品KEYは、自動連番付与される)
  次に、上記①において、部品A ・部品B からすると 中間製品D は、
  製品の扱いとなり、[製品マスター] にも登録が必要となる。
  (中間製品Dに、部品表を持たせる為に[製品マスタ] に登録が必要)
  しかし、製品とは少し違う "半製品" なので、[製品マスター] テーブルの
  [品名]フィールド に "部品D-半製品 " の名前で自動登録し、
  さらに同一アイテムの目印として、 [製品マスター] テーブルの [中間製
  品KEY]フィールド に、[部品マスター]テーブル の [部品KEY]フィールド
  の値を自動コピー登録する仕組みとした。
  製品登録の画面では、"部品D-半製品 " の名前で登録済なので、
  表示レコードの中から簡単に探せるように " アラームメッセージ " の
  項目に "半製品登録未完了" の表示がされる。アラームメッセージは、
  追加の必須項目の登録をすれば表示はされない。
  当然、レコードを削除する場合は、削除可否の条件を部品、製品の
  両面でチェックし、OKとなれば両方の登録を自動削除する。
  

これで、登録は完了です。

二人揃って・・・・まぼろし~ 。
・・・・突然こんな写真ですみません。


【半製品】と【部品表】の考え方について、

このプログラムでの半製品の情報登録は、簡潔な登録・処理では無いです。
この要因は、【部品表】の考え方の違いです。余談になりますが・・・。

以下は、"じーぼん" 個人の考えで、正しいとは限らないのでご参考として
読んでぐさい。

一般の【部品表】は、【ストラクチャーBOM】をもとに、構成部品の
【ローレベルコード】を参照し、"所要部品のKEY" と "所要数" を展開算出
します。【ローレベルコード】(部品表の階層の深さの数)の目的は、
所要数展開する【ローレベルコード】の順番で、親の直下の部品から階層
を深く下に順次算出し所要結果を加算していきます。
"途中加工品" (このプログラムでの  "半製品" とほぼ同じです) の展開部品を
抽出する手法ですが、"途中加工品" を部品と捉えて加算してしまうと、
抽出した構成部品とダブル計上となることが理解できると思います。
そのため、事前に『ファントム品』のフラグを付与し、展開を飛ばして
下位部品のみ展開させます。
(どんな方法にせよ、"半製品" や "途中加工品" の登録と運用には、簡潔な
登録・処理が出来ない事情があるものです。)
※『ファントム品』KEYで所要計算されないので、『ファントム品』KEYで、
 在庫引当管理できません。『ファントム品』が他製品と共通品でも、
 余剰の転用・先行生産・まとめ生産は不可となります。それ故の
 "ファントム" です。 KEYがあるのに、現物の管理ができません。
 まさに『まぼろし~』。

部品表または、部品マスタの【ローレベルコード】登録のミスがあると、
階層に終わりが無くなり、無限ループとなりパソコンが固まります。それを防ぐために、【ローレベルコード】の最大値にかかわらず、処理階層の最大値を設定してSTOPさせる方法で回避します。

《 "なんちゃって生産管理プログラム"  の 『半製品』の目的は、在庫管理をして、他製品と共通品は、転用・先行・まとめ生産を可能とするためで、
半製品に個別に部品表(サマリーBOM) を持ちます。親所要の引当てとして、
その半製品の構成部品を 発注するのでは無く、半製品を必要数(生産ロット
数考慮して)で生産計画を立てる方法です。そのため、部品登録と製品登録の両方を必要としています。
【ローレベルコード】は不要ですが、やはり無限ループの対処は必要です。
その他詳細は、『部品表』の記事となります。》

また、【製造BOM】が無いシステムだと 部品の"所要日時" は、製造開始日
などに統一されてしまい、すぐに必要の無い梱包材まで、一度に入荷する
ことになります。【製造BOM】があれば、工程のリードタイム情報により、
生産工程に合った"所要日時" の適正化が可能です。
(更に余談ですが、) それでも問題があり、【製品KEY】と【部品表KEY】が単純に紐づけされているシステムでは、設計変更で、部品表が変更する
タイミングで、部材の所要展開の結果が当初と異なってきます。
部材ピッキング途中や部材手配途中の生産計画 (ここでは製番と主に表現
します) において、部材所要と在庫引当て計画が狂ってきます。
簡単な対処として、
①生産計画の部品出庫後に設計変更の許可をすれば良いのですが、
 (バックフラッシュの設定部品は不可です。) 
 それまで次の計画ができなくなります。設計変更 (ここでは改版
 またはRevUPと表現します) の緊急度 (緊急な設計ミス、在庫消化
 後のコストダウン用の部品表など) の違いで対処も変えなければ
 なりません。
➁【部品表】を別KEYで作りRevUPして対処します。
 紐づけする【製品KEY】も 別KEYとして、独立させれば、前に計画
 した分の部材所要を狂わせずに済み、緊急度を判断して次計画の
 適用部品表を選べば良いのですが、
 今度は、受注製品KEYに対し、生産計画の製品KEYが複数存在して
 しまうため、製品所要(受注) と製品引当 (在庫、仕掛り計画分、
 部材手配段階の計画) で数量の狂いが出ます。
 表計算ソフト等で、メモや自分用部品表を作り補正対応するのは
 大変と思います。

部品所要・製品所要に狂いを発生させない方法として、
 《生産する【製品KEY】と 展開する【部品表KEY】の間に、
   管理を目的とした紐づけする何か》
が必要と想像できます。
余談が長くなってしまいましたが・・・
この続きは、『製品Rev管理』で記述しますが、『部品表情報』の後と
なります。 

半製品の登録例

”4の③--部品情報登録" で半製品を 3件登録したので、この製品情報登録の
画面の [1.製品データ登録] の表に 半製品として、自動登録されています。
部品扱いとしての登録は済んでいても、製品(半製品)扱いとしての登録が未完了なので、識別表示として "半製品登録未完了" の表示が出ます。

情報登録を登録すると、アラームメッセージは消えます。

 ・製品KEYは自動付与で、"2"、"3"、"4" となっています。
 ・品名も自動登録で、部品登録画面で登録したときの、
  種類記号 + 図番規格 + "-半" の名前となります。
 ・バーコードは、90000000 + 製品KEY で付与され、
  この登録画面を閉じるタイミングで自動登録されます。

・製品、半製品の登録データ利用

 製品情報登録の画面で、[製品マスタ] テーブルに登録されたアイテムは、
 親として部品表を持つことができます。作業性を考慮して、部品表ファイ
 ル(構成部品は未登録) の自動作成が任意で可能です。製品情報登録の画面
 を閉じる際に、部品表名を 製品key + "部品表" として、作成の有無を
 選択できます。
 当然、まだ構成部品は未登録のため入れ物だけのイメージです。
 製品KEYが多いときの、部品表の登録忘れ防止です。


製品登録した際に部品表の入れ物を準備することができます。

この時に作成しなくても、後で部品表登録画面で作成できます。
詳細説明は、部品表の記事となります。

外部操作ファイル(accdb改造可能)のダウンロード

vba編集とフオームを改造できるaccdbファイルです。
今回記事で操作する機能を取り出した外部操作部のファイルです。
  メインの操作部の Menu画面【製品情報】 の 
 5_製品情報登録
 7_製品Rev管理
の処理画面です。
メインの操作部から呼び出して起動します。
(参考ファイルのため動作と処理結果の保証はしません。)

圧縮形式のファイル ↓

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