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漬物樽が来た|ベラ天・#2

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天文台の屋根、漬物樽

ベランダ天文台を作るにあたって、その材料はなるべく手持ちのガラクタを流用しようと考えている。具体的には、先日売っぱらった車の後部座席に自前で組んでいたフラットシートの"残骸"がそれである(詳しくはまた)。

しかし、どう頭を捻っても既存の材料では作るのが難しそうだと諦めたのが、天文台の「頭」だ。やーねー。

例えば、しっかり木材を刻んで、或いはプレカット材をうまく組んで小屋を作る

例えば、フラフープのような輪っかに耐久性の高い防湿シートを張って、テントのような提灯のような折りたたみ屋根を作る

例えば、70Lの直方体のゴミ箱を被せる

例えば、厚手のシートをぐるぐる巻きにする(よく見る手段)

例えば、イレクターパイプでジオデシックドームを組んで、開閉口を付ける

いろいろ考えたが、コスト面や製作難易度、可用性の面からどれも決め手に欠けた。そんなとき、夢の中で探しものがみつかった!そう、漬物樽である。ホームセンターやなんかに行くと、だいたい奥の棚の最下段にこういう黄色いバケツのような容器が置いてあるのを見たことがあるだろう。これだ!

製品ページには「外径×高さ(mm)615×520、内径(mm)565」とある。入らないわけではないが、若干小さい気もする?

通販で買える最大サイズが「100L」とのことで、まあなんとかなる(する)だろうと、若さに任せてポチッとしてしまった。購入当時で2千円台後半だった。この記事を書いているときには3千円台に乗っている。物価上昇が著しい。

そして、注文から数日経った本日、漬物樽が届いた。ヤマト便で届いた。

あれ、意外と小さいのでは?被せてみるとこんな感じだ。

頭隠して脚隠さず

う~ん、こころなしか赤道儀も不服そう。逆さにした樽の口が、赤道儀の極望のあたりにくれば余裕がある。不動点の高さだと、ガイド鏡の頭にすれすれといった具合だ。もっとも、RedCat51 に SVBONY SV106(口径60mm/F4)のガイド鏡を載せており、若干子が育ちすぎた親子亀状態なので、ここは 30mm/F4 の小さいものに付け替える余地は残っている。主鏡より口径の大きいガイド鏡ってどうなんだと思わないでもないが、まあ、リアルタイムに画像を取得する光学系なので、"速い"に越したことはないだろう。

話をもとに戻すと、やっぱり小さかった漬物樽をどうするか、である。幸い、望遠鏡やカメラがそんなに重くないので、カウンターウェイトのシャフトをできるかぎり縮めた状態でバランスを取り、漬物樽の口が接する部分(=天文台の床)を不動点~極望のあたりまで持ち上げることにしよう。

自ずと子午線を越えたイナバウアー撮影は厳しくなってくるが、そもそもベランダの屋根の影響で目一杯見上げても高度70度くらいが限度。なんとかなりそうだ。

次回は、いよいよ床材となる合板を準備していきたい。

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