見出し画像

15.日本列島の基盤 ~JIBANNOTE~

 日本列島には、実に多様な岩石が分布しています。
その岩石たちは、過去5億年の間に作られたもので、どの地域にどんな岩石が存在するのかは、現在の研究によってほぼ解明されています。
さらに、岩石のでき方やできた年代に基づいて地質区分がされており、
研究が進むごとに新しい発見とともにアップデートされています。

※イメージ



地質区分を知ると、どこにどんな岩石があるのかが推測しやすくなり、日本列島が歩んできた歴史がぐっと身近に感じられます。
例えば、日本列島を形成した岩石たちは、まるでその地の成り立ちを語る「かたりべ」のようです。

※イメージ



日本列島は約5億年前から大陸と海洋の境界付近に位置していました。
そして、約2,000万年前から1,500万年前(新生代新第三紀)にかけて、大陸から分離し、太平洋に向かって移動しながら島弧(とうこ)となり、今の日本列島が誕生したのです。
このとき、日本列島の基盤を支える岩石(基盤岩類)は、日本がまだ大陸の縁にあった頃の記憶をしっかりと刻んでいます。
その痕跡は、地球のダイナミックな動きを感じさせてくれる貴重な証拠です。

※イメージ

今度、どこかへ旅をする際には、その土地の岩石に少し目を向けてみてください。
そこには、長い時間をかけて織りなされた壮大な物語が刻まれているはずです!


【Better World Words】

「人はいつ死ぬと思う…?…人に忘れられた時さ…!!!」

 漫画『ワンピース』 Dr.ヒルルク

※イメージ




今日の「地盤の音」はどんな音色を奏でていますか?