
18. 花崗岩(かこうがん)とは? ~JIBANNOTE~
『花崗岩(かこうがん)』は、地球のあちこちで見られるとてもメジャーな岩石です。
その特徴は、粒が揃った鉱物がぎっしり詰まっていること。
ひとつひとつの粒が肉眼で見分けられるほど粗く、同じサイズの粒が集まった「等粒状組織」と呼ばれる構造を持っています。

『花崗岩』の粒は、主に以下の4種類の鉱物から成り立っています。
・石英
・カリ長石
・斜長石
・黒雲母
これらの鉱物の色の違いは、鉄やマグネシウムの含有量によるものです。
それぞれが役割を果たし、花崗岩独特の美しい模様を作り出しています。
新鮮な花崗岩は硬く、頼もしい岩石ですが、長い時間をかけて雨や風にさらされると、次第に風化して脆くなります。
風化が進むと、最終的には「真砂土(まさど)」と呼ばれる砂と粘土が混ざった土壌へと変化します。
これは、石英が風化に耐える一方で、他の鉱物が粘土化していくためです。

【花崗岩の風化プロセス】※①→②→③ の順に進行
①全く風化していない状態(硬い岩石)
手で触れると、がっしりとした感触が伝わります。
②やや風化した状態
黒雲母が分解し、その鉄分が染み出して岩が茶色っぽくなり、ややもろさが出てきます。
③風化が進んだ状態(真砂土の完成)
鉱物がバラバラに分離し、長石や黒雲母がほとんど粘土化している状態です。

自然が時間をかけて作り出すこのプロセスは、花崗岩の進化とも言える壮大な物語です。
次に岩を見かけたときは、その模様や状態にぜひ注目してみてください。
そこには、地球の長い歴史が刻まれているかもしれません。
【Better World Words】
「小さな事に忠実でありなさい。
そこにあなたの強さが宿るのですから」
修道女 マザー・テレサ

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