13.液状化現象とダイレイタンシー① ~JIBANNOTE~
液状化とは、地震が発生した際に、地下水位が高く、ゆるく堆積した砂地盤が振動によって液体のように振る舞う現象です。
専門用語で説明すると、有効応力や過剰間隙水圧などが絡んでくるため、複雑で分かりにくくなってしまうことも多いです。
では、もっと分かりやすくイメージしてみましょう。
透明な箱を用意して、その中に土を入れます。この土は、水と空気を適度に含んでおり、しっかりと締め固められていない、ふんわりとした状態です。この『ゆるい』という状態は、土粒子の間にたくさんの隙間があることを意味します。
次に、この箱を揺らしてみます。揺れによって、土粒子は隙間に入り込み、徐々に密度が高くなります。
結果として、土全体の体積が減少してしまうのです。
これは、揺れによって土粒子が押し込まれ、締め固められることで、隙間が少なくなったためです。
この体積が変化する現象を「ダイレイタンシー」と呼びます。英語の『dilate』には『膨張する』という意味があり、ここでは、土の体積変化に関連する現象を指しています。
液状化がどのように起こるのか、このダイレイタンシーを通じて理解が深まると、よりリアルにイメージできるのではないでしょうか?
今後の地震対策に役立てていただければ幸いです。
【Better World Words】
「もしも誰かがあなたを傷つけてきたら、
川のような量の涙を流したって良い。
大切なのは、そこに橋をかけて乗り越えることよ。」
シンガーソングライター テイラー・スウィフト
今日の「地盤の音」はどんな音色を奏でていますか?