旧約聖書を読んでみよう
今回は旧約聖書について触れていこうと思います。
そもそも旧約聖書とは宗教の書物のひとつです
ユダヤ教の経典を旧約聖書といい、タルムードとも呼びます。ちなみにイスラム教はコーラン、キリスト教は新約聖書という経典があります。ここで興味深いことは「新約聖書」とは「旧約聖書」ありきのものであり、キリスト教信者が勝手に新旧をつけたとされています。
今紹介した3種類の宗教は大きく異なるところと似通ったところがあることでよく比較されます。比較する点としては1つ目は経典、2つ目はメシア(この世を救うとされる救世主)のとらえかた、3つ目は信者のルールです。
2つ目のメシアに関してですが、ユダヤ教ではまだ来てないとされ、イスラム教ではイエス・キリスト、ムハンマドが救世主とされています。キリスト教ではイエス・キリストだとされています。これによりこの3種類の宗教はユダヤ教→キリスト教→イスラム教の順に発展し、それぞれの教えに自分たちの信じることを追加していったと考えられます。
そして3つ目の信者のルールですが、ユダヤ教は唯一無二の神 ヤハウェとの約束を守ることがルールです。この約束はまた後ほど解説します。イスラム教では経典コーランを読んでルールを守ることが信者の資格であり、キリスト教ではイエス・キリストを信じて信仰する人が信者の資格とされています。
今回は3種類のうちユダヤ教の経典 旧約聖書に焦点を当てるわけですが、他の2つの宗教のルーツとなったユダヤ教なのでキリスト教及びイスラム教を学ぶ上でも役に立つと思います。
ユダヤ教を信じるユダヤ人は時代によって呼び方が変わります。参考程度に知っておくといいと思います。
では旧約聖書の目次を見ていきましょう。
まずはユダヤ人の冒険の章(伸法の書)、イスラエル建国から世界史の始まりとなる歴史の章(歴史の書)、そして歴代の預言者を紹介する章(予言の書)とあります。今回は伸法の章から見ていきましょう。
この章は馴染み深いお話がたくさん出てきます
まずは神 ヤハウェによる天地創造です。ヤハウェは7日間で世界を作り、最後の1日を休んだとされています。これにより1週間の考え方、日曜日が休みとなったとされています。
世界が誕生した後に最初の人類として男のアダムと女のイブが誕生します。彼らは楽園 エデンの園で結婚し、生物に名前をつけ始めます。
しかし、蛇によってそそのかされたイブとアダムはエデンの園に生えていた「知恵の実」を食べてしまいました。これによりヤハウェのあやつり人形であった2人は「自ら考える力」を手に入れ、神の支配から脱却と同時にエデンの園かれ追放されてしまいました。一方、蛇はそそのかさした罰として手足を没収してしまいました。
楽園を追放されたアダムとイブにはそれぞれ呪いが与えられてしまいました。アダムには食べ物を得ないと死ぬ呪い、イブには子を産まないと繁栄できないという呪いです。
そんなイブにも子供が生まれ、それぞれカインとアベルと名付けられました。カインは農耕が得意でアベルは縫い物が得意でした。
そんな2人のお供えをヤハウェはアベルの作品のみを受け取り、カインの収穫は拒否してしまいます。これに怒ったカインはアベルを殺してしまい、殺人の罪によりエデン地域のさらに東へと追放されてしまいました。カインの子孫たちはそこで繁栄し、死んだアベルにはセトという子供が産まれました。
カイン↓↓↓
アベル↓↓↓
また年が経ち、神 ヤハウェは悪事や怠惰ばかりで繁栄したがる人間たちを190年間の洪水で1度リセットすることを決めます。ヤハウェはまた人類が復活できるようにノアという男に箱舟を造ってあらゆる生物のオスメス1匹ずつを乗せて洪水を乗り切れとチャンスを与えました。
無事に箱舟に乗り生物のつがいたちと洪水を乗り切ったノアはハトに陸地を探させました。
ノア↓↓↓
今回の最後はなぜ人間は違う言語を話すのかをお話します。もともと人間たちは1種類の言葉のみを使用していましたが、調子に乗ったノアの子孫 ニムロド王によって神の世界にも届く塔 バベルの塔を建築しようとしました。これに怒ったヤハウェは言葉をバラバラにすることで人間たちの意思疎通を困難にしました。これにより人類は言葉の違いから争いを始めてしまいました。
バベルの塔↓↓↓
今回は以上です。次回も同じく伸法の章を見ていきます。
次回もお楽しみに!