傘をさしてあげられる人
日本にいる時から傘を持ち運ぶことが怠惰な人間だった
大学は駅直結だし、そもそも雨の日は外に出ないで部屋の中に響く雨の音を聞く方が好き
正直いちばんの理由は傘をさす行為がめんどくさいからというO型丸出しの大雑把さ
高校生の時のことを思い出した
修学旅行の日、最寄りの駅まで送ってもらって
雨が降っていたけど、すぐ駅内に入れるからと傘を出さずに駅へ向かおうと思ったが
車から降りた瞬間友達に声をかけられて、駅まで傘入りなよって入れてくれた
その子はバレー部のマネージャーで、運動部でいつも騒がしい集団にいた自分とはまた違う世界の子って感じの
(高校卒業後まさかの同じバイト先で、いい意味でそのときの美人で儚い印象ぶっ壊れるくらい仲良くなった、ほんとに同じバイト先で嬉しい)
当時は挨拶するくらいのヨッ友くらいの仲だったから、あまり関わりのない自分にも声をかけてくれた彼女の優しさにホワホワした
寒くて冷たい雨の日には温かい思い出だったなー
もう4,5年も前の話になるけど、ふと思い出したときに自分も傘は他人に差し出してあげられるように常に持っておこうと思った
めんどくさいから、自分は多少の雨くらいではささないかもしれないけど
誰かの肩を濡らさないための傘ってなんか素敵じゃないかな
そういえばこう言う曲あったな