JARL社員総会2024傍聴記
2024年6月23日(日)13:00開始
一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)社員総会の模様を現地から速報します
今回の社員総会も昨年に引き続きJARLの未来を決める重要な総会です
1.資料
JARL社員総会サイト
2.社員総会注目ポイント
(1)除名提案を受け前会長は説明に現れるのか?
(2)前会長除名に必要な社員総数の2/3の票は得られるか?
(3)(2)で除名が否決された場合、理事就任はどうなる?
(4)前会長に近い理事候補の承認は?
3.実況ポスト&追加コメント
傍聴席は、ベルサール西新宿2階のroom5
社員総会会場は8階
そこから映像と音声を転送している。
傍聴者は名簿上は34名、出席者は約30名
昨年までは抽選で5名に絞っていたが、今年は希望者全員OKのようだ。
今年は大人数でにぎやかだった
かつては社員総会会場の後ろに傍聴席があったというが、そうなると当然声を出せない
今回も傍聴席は別室なので声出しアリ
焦点だった除名提案を受けたJG1KTCの待機場所はなんとroom5の外の椅子
少々気の毒な気がした
彼以外の理事候補2名はちゃんとroom5内に名札とともに用意されていた
(追記)JG1KTCの席の件については「room5に用意されていたが本人の希望で室外に座った」との情報をいただいた。
JG1KTCはA4用紙に20枚ほどの原稿用紙を持ちこみ読み上げ
内容は彼のブログに書いてある通りで新情報はない
JG1KTC「定款上、除名提案を受けた者は弁明の機会を与えられる。しかしこの場は証人喚問ではない(質問を受ける義務はない)。(理事のほうを向いて)皆さん、定款を読んだことありますか?」と一方的にまくしたて議長に断りなく退出。傍聴席も騒然。
JG1KTC退席後、社員からさまざまな意見表明
JG1KTC擁護派は1エリアの2名、8、7、4、6エリアの社員が意見表明、中には議長の指示に従わずしゃべり続ける人、議長にプレッシャーを与えようとする人も
発言内容があまりにもあんまりなので名前は挙げないが「たとえ悪い人でも選挙で当選すればいい人なんです」と無理筋の弁護をする社員もいて頭を抱えた。
社員の手が上がった瞬間、思わず「よし!」と叫んでしまったが、委任状、議決権行使書次第と思い直す。
可決まであとわずか9票
2012年にJARLが一般社団法人法化する際の事情については、まだまだ明らかにされていない密約があるとうかがわせる答弁であった。
松田理事の説明では1,2,3エリアの社員の合計数と4,5,6,7,8,9,0エリアの社員の合計数が均衡するよう設定したという。一般社団法人化以降、12年が経過しエリアごとの会員数の減少の程度も異なる。さらに一票の格差が拡大しているのをもう放置はできないだろう。
4.社員総会を傍聴して
質疑のあり方について
「自分の意見や質問を限られた時間内に的確に口頭で説明する」という のはなかなか難しいものです。私も自信はありません。すくなくとも、 発言時間については議長の指示に従うべきです。
2.大都市圏とそれ以外の分断
1,2,3エリアの大都市圏とそれ以外でJARLが分断されているのを まざまざと感じました。
JG1KTCを擁護する意見表明を行った社員が大都市圏以外の社員がほと んどだったのがその象徴で、本来JARL会長の責務は、各エリアとの公 平な対話であるはずなのに前会長はJARLを分断する方向の活動ばかりで あったという結果が今回あらわれたと考えます。
私自身、生まれも育ちも4エリアの片隅なので、これからどうすれば いいのか、大きな宿題となりました。
3.直近の会員の意思を反映できない社員任期の規定
JARL社員の任期は当選した年の社員総会終了後から2年後の社員総会終 了まで。
このため、2年に一度の選挙があった年は「直近の選挙で選ばれた社員 ではなく2年前に選ばれた社員が、今後2年間の理事を承認する」とい うことになります。理事承認以外の議案についても2年前の選出社員に よる議決となります。
今年の選挙をみると、JG1KTCは前々回2020年の選挙から得票率を大幅に 減らしほぼ半減となりました。察するに彼を支持する社員も減っているは ずなので今年の選挙で選ばれた社員が投票していれば、除名も可決された 可能性があります。
このような一見不可解な規定は、「主流派ではない急進改革派を排除す る」という方向に作用しやすいと言えます。時間がかかるでしょうが、社 員の任期に関する規定も見直しが必要と思います。