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ローマの大逆転(WBCスーパーフェザー級王者挑戦者決定戦)

 日本時間3月23日、午前3時からイタリアのローマで行われた挑戦者決定戦は、予想を超える劇的な幕切れとなった。
 シルバー王者のマグネッシ(イタリア)対 APO王者の力石法政の対戦は、地元マグネッシの積極的な前進からスタートした。次から次に繰り出されるパンチに対し、力石もガードしながらストレートやアッパーを放つ。
効果的なパンチを当ててるように見えるが、マグネッシの前進が止まらず、
力石の印象が悪い。
 実際、4ラウンドが終わった時点で、ポイントは全てマグネッシに持って
いかれている。その後、力石も何とかしようと工夫をするが、流れが変わらない。8ラウンド終了時点でもポイントでは、マグネッシ。
 力石が勝つには、もう相手をマットに沈めるしかない。10ラウンドあたりから、マグネッシの動きが落ち、力石のパンチが当たり始める。手数でも
相手を上回り始めた。
 最終12ラウンド、力石の左右のパンチが綺麗に決まる。マグネッシは、
たまらずダウン。このチャンスに攻めかかる力石が、ダウンを追加。最後は、ロープに詰めラッシュをかけレフリーストップとなり、力石の右手が上がることになった。
 完全アウェイの中、あそこまで追い詰められると試合がひっくり変える事は、滅多にない。劇的なKO勝利だった。
 これで力石選手は、WBCスーパーフェザー級王者への挑戦権を獲得した
事になる。世界王者に一歩前進した力石選手、更なる進化を遂げ現王者を倒して貰いたい。
 

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