「 長押し 」 のリアル:初対面で気づいたUI/UXの深掘り / Technical Writing Meetup vol.39

画像1 トリセツのトリセツ株式会社、情報親方です。
画像2 製品やサービス、アプリの取扱説明書制作を25年ぐらいやってます。
画像3 独立してkintone導入ガイドブックとかも作りました。
画像4 秀和システムからkintone完全マニュアルを出版します。その告知で出展したサイボウズデイズ2024のブースメンバー初顔合わせで気づいたことが今日のお話です。
画像5 集まったのは、8人。年齢層バラバラでみなさんほぼほぼ初対面でした。 連絡ツールとしてLINEのグループチャットを使うことにしました。 タスクとしては、8人がグループチャットに入ることと、初対面のかたを友達登録することでした。 しかし、友達登録がなかなかうまくいかない状況でした。
画像6 QRを読み込んで登録することまでは知っていたけども・・・QR画像出し側はどうやればQR画像を出せるか迷うし、QR画像読み込み側は日常的に使うカメラアプリでQRを読み込もうとした。
画像7 「LINEアプリアイコンを長押しするとQR読み込めますよ。」と言うと・・一同ビックリ。この機能を誰も知らなかった【これが今日のお題】。機能を知ってすばやく友達登録ができて、やり方を知れたのが、その日一番のもりあがり。
画像8 双方同じ流れで友達登録できる機能が「QRコードリーダー」なのですが、アプリアイコンを長押しすると、表示されます。 実はマニュアルを見てもこれが最初に書いているわけではないようだったのです。 マニュアルとしての体系的な説明のあとで、「もっと使いこなす」扱いで説明が載っていました。
画像9 長押し、というキーワードに着目。ハードウェアでは「〇秒押し続ける」(基準を明確にしている)が一般的。ソフトウェアに親しんだ人は「長押し」という言葉に違和感を感じにくいのかもしれないとギャップを感じています。一定時間以上押し続ける操作のことで、対義語は、ボタンを押してすぐ離す操作の たんおし です。 昔からある概念としてはモールス信号が近いのかなと思います。 英語だと、タップまたはプレス&ホールド。
画像10 長押しを設定する目的としては、いくつかあります。 よく歩きの憂いとしては、スマホだとインカメラに反転、ミュートメッセージの設定、電源オンオフ、再起動がありますね。 ハードウェアだと非常停止ボタンとセットで使ったりします。 Slackだとアクションシートが開いたり、映画アプリでは見たい見たくないを設定したりできるものもあります。
画像11 ハードウェアだと、例えばエレベーターなどでも開く延長ボタンがあったり、目的階キャンセルの機能などがあります。メーカーにより操作がいろいろあって、仕様が一定しているわけではないです。そんな操作があまり書いていないのは、押し間違えても生き死にに関わる可能性が低くて、時間が少しロスするぐらいのデメリットしかないので、操作を詳しく書いてるわけではないため。全体としては長押しが消えて2回押しに推移しているよう。
画像12 業界別の傾向ぞざっくりとまとめてみました。 すべてを調べ尽くしたわけでもないので、だいたいです。 この中でニーズは、傷害・損害に関わる製品なので安全に配慮したもの、使いやすさ、見やすさ、操作性に配慮した物に分かれいます。長押しの操作は、左側では、▲するまで〇秒押し続けるといった、時間を厳密に指定する傾向があります。中央のネイティブアプリ周辺では時間指定がゆるめで、単純に長押しを指定されていることが多いです。また、ボタンと組み合わせたり、より動作を明確にするためにランプと共に使う、と言う場合もあります。
画像13 テクニカルライターとしては、マニュアルの原稿を見続けているわけではなく、体験/気づきをどう考えるか?を考えて、いきたいと思います。
画像14 いいテクニカルライティングをつづけていきましょう。

いいなと思ったら応援しよう!

情報親方 | トリセツで、人の心をつなぎます
よろしければサポートお願い致します。運営費は今後の成長に向けて活かしていきたいと思います。