ロボットの利用をためらうべきではない「危険な仕事」がこちら
調査によると、多くの人がロボットにより職を奪われることを危惧しています。
ただし、実際、一部の仕事はロボットだからこそ適切にこなすことができます。最近の別の研究からは、多くの人が、危険で健康に害を及ぼす可能性のある仕事を、ロボットに行ってもらうことを望んでいることが明らかになりました。
同じ研究で、多くの人が、ロボットの活用によって研究をさらに進め、キャリアを拡大する機会が得られると述べました。
ロボットへの投資を検討している多くの企業は、ロボット導入に伴う安全衛生上のメリットを見落としがちです。
起業家、経営者は、ビジネスにおける健康関連の問題を軽視すべきではありません。
たとえば、イギリス政府の統計によると、130万人が、仕事に起因する健康状態の悪化に苦しんでいるとのことです。
このような問題の多くは、ロボットの使用で減らすことができます。ロボットが今すぐにでも引き継ぐべき、危険で不健康なタスクについて考えてみましょう。
繰り返しのピックアンドプレース
統計によると、多くの人が筋骨格系の怪我により仕事の機会を逃しています。
これは、あなたが事業を進める中での仕事関連の怪我の重大性を意味します。
ピックアンドプレースなどの反復作業は、筋骨格系障害といったリスクが介在するため、特に注意すべきでしょう。具体的には以下の通りです。
• 継続的な一定の動きの繰り返し
• 姿勢に不自由があったり、特定のものに固定されたりする
• 手首や手など、体の小さな部分に力が集中する
• 一定の作業ペースのせいで、合間に十分な回復がほとんどできない
繰り返しのピックアンドプレースは一見すると無害です。しかし、長期的には危険かつ健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
ロボットはこれらのタスクを引き継ぐ理想的な手段であり、従業員の安全を確保しながら、より頭を使った仕事に集中できるように促します。
深海や宇宙の探査
ロボットは、過酷な環境での探査や調査に強さを発揮します。現にロボットは、長年にわたって、海底や宇宙の探査に使用されてきました。
ガス・石油業界大手は、水中での機器の性能を評価するためにロボットを頻繁に利用しています。加えて海上電力という概念にも注目が集まっています。
これには、潮力発電や洋上風力発電が含まれます。その結果として、ロボットはエネルギー分野で引き続き大きな存在感を発揮する可能性があります。
同分野の多くの作業は人命に重大な危険をもたらすものです。そのため、作業員はロボットにそれを任せられることを大いに歓迎しています。
作業員の意見に耳を傾けてみると、大半は、海底探査にロボットを使用する方が人間を送るよりも妥当であると賛同しているようです。
パイプやタンクの内部をスキャンする
パイプラインやタンクの検査は危険であるだけでなく、いわゆる「汚い仕事」にも分類されます。ここにも自律移動ロボットを導入することができます。
タンク内を造作も無く移動し、漏れの原因となる危険な亀裂を早い段階で見つけることができます。
ロボットなしでこのタスクを実行することは、非常に困難になり得ます。
これまで、パイプラインの検査は、超音波、静水圧、磁気試験など…さまざまな手法で実行されてきました。
タンクの手動での検査には、さまざまな潜在的な危険が介在します。例えば、以下にある通りです。
• ひびの入ったパイプからのガスや液体の噴出
• 危険な液体との接触
• 大型かつ密閉されたタンクの取り扱い
ロボットを使用してパイプやタンクを検査することは、安全面でのリスクを排除し、作業員が検査そのものに集中できるようにするため、理想的な手段だと言えます。
溶接
溶接は非常に一般的であるものの、危険を伴う作業です。溶接作業に伴うリスクは次のとおりです。
• 危険な煙やガスへの接触
• 溶接機からの感電
• 高い溶接熱に伴う爆発や火災
• 聴覚を損なう可能性のある過度の騒音
• 溶銑の溶融による火傷
• 溶接機の白色光による目の損傷
このような危険を排除するために、多くの企業がロボットを用いた溶接を導入しています。ロボットは、溶接の効率、精度、一貫性を高めることができます。
さらに、経験を積んだ溶接工の不足という問題にも対処することになります。
さいごに
ロボットは、職場における危険の多くを排除する理想的な選択肢です。
これにより、作業員はよりやりがいのある仕事に集中し、健康面での安全も確保することができます。
このようにして、企業は精度と生産性の向上という恩恵を手にできます。一方、従業員は、スキルの向上、キャリア拡大の機会が得られます。