教員研修を創る!(2)
主体性評価 教員研修 「実践編」
おはようございます!
毎週ご高覧いただきありがとうございます!
今週は、主体性評価研修「実践編」について紹介します!
前回の「理論編」に引き続き、平成30年12月26日の放課後、再び、関西学院大学 高等教育推進センター 時任 隼平 先生を再び講師にお迎えし実施しました
【研修目的】は、
「各教科でポートフォリオを活用して主体性・主体的な学びを評価するためのイメージをもつ」
【研究到達目標】は、
「各教科でめざす学校・生徒像を見据えながら、主体性・主体的な学びの評価についての議論を深める」
先ず、各教科で主体的に学んで欲しいことを「能力・資質」の観点から整理します。各教科でどのような「主体的学び」を育むかを議論する前に、生徒たちが主体的に学んだ結果、どのような能力・資質を持った生徒になって欲しいのかを議論しました
個人ワーク 先生方個々人が、東百舌鳥高校で生徒に修得して欲しい能力と資質をワークシートに記入していきます
続いて、個々が考えた内容を教科の先生方と共有。ホワイトボードに整理していきます
共有することで、同じ教科の先生同士でも、教科観や教科学習を通して育成したい力に違いがあることに気付きます
次に、私から、「東百舌鳥高校がめざす学校像 ~先生方に伝えたいこと~ 」をテーマに、東百舌鳥高校の「めざす学校像」「中期的目標」を踏まえ、以下について15分間プレゼンを行いました
1)transition 高校・大学を卒業してからの出口が、かつてとは異なる形で深刻に問題化
2)高校での学びを今一度考えてみましょう
2030年頃の「超スマート社会 (Society5.0)」と子どもたちの未来を見 すえたコンピテンシーをはぐくむ観点から、授業改善や組織運営体制の改善を図る
⇒「21世紀型スキル」発現の機会をつくり、生徒の主体性・資質・能力を育成する
3)今、子どもたちに必要な学びは? = 生きる力をはぐくむ学び(知識に命を吹き込む)
⇒ 基礎学力を充実させ、高い志をはぐくみ、すべての生徒の第一志望進路の実現を図る
「自他敬愛」の心をはぐくみ、豊かな人間性を涵養する学校づくり
4)「学びに向かう探究学習」の研究・開発・実践(評価法も含む)
⇒ 生徒が、興味・関心のある分野を 深く学び 仮説を立て 検証し 意見としてまとめて表現する
⇒ 生徒一人ひとりの個性を伸ばし、グローバルな視点を持って高い志をはぐくむ
5)主体的に生きようとする「人生の物語を編める生徒」を育てる学校づくり
※「人生の物語を編める生徒」 H30.2.1職会 プレゼン
教科別ワーク 各教科で育成したい「能力・資質」を「東百舌鳥高校のミッション(めざす学校像)に照らし合わせ、時任先生が「学力の3要素」を細分化してまとめてくださった資料を参考に話し合いました
続いて、教科間でそれぞれが育成したい力を確認します
ワールドカフェ方式で、各教科で選んだひとりの先生以外は他教科のテーブルに個々に別れ、残ったひとりの先生が自身の教科で育成したい力についてホワイトボードを示しながらプレゼンしました
教科の説明担当を代えながら、合計5ラウンド行いました!
ワールドカフェ方式のワークをファシリテートされた時任先生からワークのフィードバックをしていただいた後、ICT教育推進室長の勝田先生から情報科の授業で実際に実践されているポートフォリオの解説をしていただきました
研修最後のアクティビティです。生徒の学びを示す項目で、ポートフォリオに「記録(搭載)できそうなデータ」「記録(搭載)が困難なデータ」「記録(搭載)したいが手間がかかるデータ」について議論しました
時任先生から、3学期からチャレンジできそうなことについての助言をいただき全体で共有しました。本日の研修についての「振り返り」です
東百舌鳥高校では、国研教育課程研究指定校事業「学びに向かう探究学習」の研究主題の1つ「探究学習における主体性評価」を、関西学院大学 教授 時任 隼平氏に、探究学習における主体性評価(「探究学習」を行ったことにより学ぶ意欲がどう伸びて、学力がどう培われていくのか、また、それを実証するためのエビデンスとして、生徒の変容をどう評価していくのか)に関する指導・助言で受け、研究・開発・実践を進めました
紹介した主体性評価 教員研修 「理論編」「実践編」は、その一環として実施したものです
次回からは、箕面高校(以下、箕高)で、先生方と協働して創ってきた教員研修にについて毎日曜日更新で紹介します
「教員の働き方改革と一体にした授業改善をめざすカリキュラムマネジメントについて」においても触れたことですが、教員研修に焦点を当てて体系的にしょうかいできればと思っています
何かのきっかけで、現場の生徒たちや先生方が幸せになっていくような議論が拡がればと願います
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします