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文化祭 「垂れ幕」に込めた思い(2)

こんにちは!
毎週ご高覧いただきありがとうございます!

今回は、「垂れ幕」制作のマネジメントについて述べていきます

1)タイムスケジュール
2004年度
7/31(土)・8/17(火)生徒会執行部会 - 垂れ幕原画作成
① 8/20(金)第2回中夜祭出演者会議・実行委員会(垂れ幕上下の輪縫合作業)          
② 8/21(土)・22(日)垂れ幕 下絵作業、予備日28日・29日
③ 8/24(火)前期第3回文化委員会 - 垂れ幕等説明・垂れ幕用布配布
④ 8/26(木)『企画書Ⅱ』提出・舞台部門『シナリオ』提出
⑤ 9/3(金)垂れ幕 提出
⑥ 9/4(土)・5(日)※ 校門アーチ作業(8/28(土)より断続的に
⑦ 9/11(土)・12(日)垂れ幕補修・1号館に吊す
⑧ 9/18(土)・19(日)文化祭(川高祭)
⑨ 9/19(日)垂れ幕撤去

2)本部企画「垂れ幕」について(前期第3回文化委員会)
☆全クラスが1本ずつ制作
 1号館壁面に展示 屋上より1F程度(約8m)
☆下半分にクラスの紹介宣伝を作成する(約250cm 、色、デザイン自由)
 商標の流用や不適切な表現のないように気をつけること
 全体画との色のバランスを考えること
 生徒会が用意するネオカラーは無くなり次第分配を停止する
☆上半分は、全クラス連続した全体画となる
 配布する布に下絵をトレース済み
 原画コピーを見て指定された色で彩色すること
☆上下の輪・スペース部分には何も描かないこと
☆筆・ハケ等はクラスで用意すること(美術科から借りるのは不可)
☆ブルーシートは生徒会室で貸し出します。返却するときは汚れを綺麗に洗い流してから返却してください。
☆塗料は、本日より生徒会室で分配する
容器は各クラスで用意のこと特別な色を使う場合はクラスで用意。その場合、耐水性の塗料にするように注意すること。   
☆生徒会で配布する塗料は、垂れ幕制作専用。垂れ幕の着色以外には使用しないこと。クラス制作物の塗料は各クラスで用意すること。
塗料(ネオカラー)は2ペット 250 cmボトル1本で約2千円かかります。垂れ幕以外の使用をしたクラスには実費を請求します。

提出日 :9月3日(金) 生徒会室へ提出(よく乾かして)

「垂れ幕」サイズ

3)布・塗料について
 布は、専門店に発注 92cm巾 ブロード 白  850cm×23枚(2004年度は23学級)・代金は80,960円でした
 塗料は、ターナー(色彩株式会社)の「ネオカラー」。水性でありながら、乾くと耐水性になるため、とても使いやすい塗料です。価格が高いのが難点。「垂れ幕」原画の色彩に応じて3ℓ缶(当時、5,6千円くらいだったと思います。2004年の記録では、第1弾として89,800円を支払っています
不足分は、600mℓ缶単位で追加購入し、文化祭予算の残高を見定めながら、「ネオカラー」よりも低価格の「イベントカラー」を購入(約7万円分)しました
 体育祭においても、1年生「横断幕」、2年生「団旗」(3年生は応援パフォーマンスのマネジメント)制作を課題とし、「垂れ幕」同様に大量の塗料を必要としていますが、クラス数の減少により生徒会費も少なくなっていきましたので、塗料は「イベントカラー」にしていました
 その他、「垂れ幕」制作に際しては、ハケや筆、マスキングテープ、裁縫道具、タッカーの針、荷造りロープ、角材等々も必要となります

4)取組み詳細
① 8月20日(金)13:00~ 第2回中夜祭出演者会議・実行委員会 
垂れ幕上下の輪縫合作業 ― 角材を通す輪を作ります
② 8/21(土)・22(日)垂れ幕 下絵作業・予備日28日・29日
  上下の輪を縫合した布に鉛筆で原画をもとに下絵を描いていく。彩色の指定も書き込む

「垂れ幕」原画

③ 8/24(火)前期第3回文化委員会 - 垂れ幕等説明・垂れ幕用布・原画 配布
  生徒会執行部作成の原画はA3拡大カラーコピー。1クラスずつに裁断
  各クラスで原画をみながら全体画を描くとともにクラス企画宣伝画も描く
④ 9/3(金)垂れ幕 提出
⑤ 9/11(土)・12(日)垂れ幕修正作業
  渡り廊下や教室にブルーシートを敷いて、提出された布をクラス順に隣り合うように並べ、左右がずれているものは描き直し、描き加えをして全体画が繋がるように修正する
  色合いが異なるものは色彩ができるだけ統一されるように塗り直す

「垂れ幕」修正作業

  ひと通り修正できれば、体育館にブルーシートを敷いて、23クラス分の布(垂れ幕)を並べる
  23枚の布が、縦8m50cm・横21m16cmの「垂れ幕」となって並びます
  全体を俯瞰して修正すべき箇所がないか最終確認します
  修正箇所があれば渡り廊下に持ち帰って再度修正です
 「垂れ幕」吊るす 
  1号館の屋上に「垂れ幕」を運ぶ
  上の輪に角材を通し、タッカーでとめる
  下の輪に角材を通し、タッカーでとめる
  下の角材に荷造りロープを結びつける(台風や風が強まるときは屋上に引き上げる)
  「垂れ幕」のスペースと全体画の境界が屋上の角になるように、丁寧に屋上から吊るす
  全体のバランスが整うように下の角材に新たな荷造りロープを結び、植栽などを支柱にしてロープを結び支持する

2004年度 第50回 川高祭「垂れ幕」

⑥ 9/13(月)登校する生徒たちが「垂れ幕」を見て、週末の文化祭へのモチベーションを上げさせる
⑦ 9/18(土)・19(日)文化祭(川高祭)
⑧ 9/19(日)垂れ幕撤去

当時、東淀川高校では、関西大学・立命館大学の学校インターンシップを多く受け入れていました
多い年には13名、少ない年でも4名の学生に、毎年、教科外教育活動の大切さを、「教師の技」を継承していくとともに、教えてきました

学校インターンシップの学生たちと生徒会執行部

学校インターンシップ生の多くが大阪府や兵庫県の教職に就いていて、大阪府教育庁・教育センターの指導主事として活躍している「教え子」も2名います
うち1名は主任指導主事として大阪の教育の屋台骨を支えるまでに成長してくれています

「垂れ幕」と並行して制作した「校門アーチ」も写真で紹介します

2004年度 第50回 川高祭「校門アーチ」
「校門アーチ」制作作業
「校門アーチ」制作作業
「校門アーチ」制作作業
「校門アーチ」制作作業
2004年度 第50回 川高祭「垂れ幕」「校門アーチ」
2004年度 第50回 川高祭「校門アーチ」

その他の年度の「垂れ幕」「校門アーチ」を紹介します

2002年度川高祭
2002年度川高祭
2000年度川高祭(初の沖縄修学旅行当年)
2009年度川高祭 "可能性 - Try infinite possibility -"
2003年度川高祭 “fantasista” ~Let's become fantasista together~
2005年度川高祭  “絆-a once-in-a-lifetime chance”


「働き方改革」の文脈のなかで、学校行事は縮小の傾向が否めません

しかし、私たち教師が生徒たちとともにはぐくんできた「学校文化」の大切さ・意義をもう一度見つめ直し、縮小ではなく精選を後輩の先生方には生徒たちとともに練り上げていってもらいたいものです
引き続き、老婆心ながら「発信」は続けていきたいと思います

何かのきっかけで、現場の生徒たちや先生方が幸せになっていくような議論が拡がればと願います

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします


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