電車

さきほど都内から歩いて伊豆の家に帰れないかと思い、ひとまず歩き出したが、急にやる気がなくなったので電車に乗った。

よく東海道新幹線を使うのだが、なんとなく小田急線に乗った。ロマンスカーもありそうだったが、発車まで30分くらいあったので、小田原行きの快速急行に乗った。
土曜日の夜だというのに、まぁ人の多いこと。二割くらいの人はお仕事だろうか、その他の方々は買い物やデート、と言ったところか。
みなさん、それほど人がいることが苦ではないのだろうか。よく満員電車は嫌だ、などの思いを吐露している人を見かけるが、この車両に乗っている人たちは気にならないのであろうか。

賢い人の考えでいけば、天秤にかけたときにそちらの方が自分にとってメリットがあるから、ということになるのであろう。

まあ、確かに仕事のあとに何処かに出かけたりするのは疲れているし、気分も乗らない、という理由から休みの日に気分晴れやかにお出かけ、という気持ちは分かる。

町田を過ぎた、次は相模大野だ。少し人は減った。尻が少し痛いと感じた。このまま小田原まで体勢を変えずに座っていたら、すごく尻が痛くなるのだろう。それは嫌だ。
海老名だ。立っている人がさらに少なくなった。平日であればまだまだ混んでいるのだろう。
おそらくこの話はただ連ねているだけで、なんの結論も導き出さないだろう。

まあ、良いだろう。昔からひたすら文章を書くことができる人間だった。そういう仕事には就けなかったし、そもそも労働とか社会というものに興味がないので、どうでも良い。
それより、隣に座っている人と腕が触れているのが嫌だなぁ。

窓の外には家々の明かりが見える。この車両の中の人達も、大抵の人はその明かりの一つ一つの何処かへと帰るのだろう。
どうか、気をつけて帰ってほしい。人間嫌いの私でも、人が苦しんだりするのは嫌いだ。できるだけすべての人に幸せになっていただきたい。
でも、だからといって自分のお金を人に分けてあげようとは思っていない。私は偽善者なのだ。
分かっている。

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