なんか自分と似てるって思うことあるよね、というはなし。ハンバートハンバートの佐藤良成さんについて
なにで読んだか覚えてませんが…
誰かに対して「あ、なんか自分に似てるな」と思える瞬間ってあるよね、というはなしを読んだことがあります。顔ではなく、自分と似た考え方とか雰囲気とか、ということです。
わたしは、そのときすぐに浮かんだのが、ハンバートハンバートの佐藤良成さんでした。
ハンバートハンバートは、40代前半のご夫婦のデュオ。以前、NHKのSWITCH(全然違う業界の方がそれぞれの職場などで、インタビューし合う番組)で漫才師のナイツと対談されていたときに感じたことです。
ハンバートハンバートは又吉直樹さんもファンを公言されてて、フォークみたいなんだけど、中身はロック?みたいな感じのすごく味のある歌がたくさん。ロックとはいわないのかな、ジャンルが難しい…聞いてみてもらいたいです。
結構、テレビを視たのが前なので、ちょっと違うところあるかもしれませんが記憶してた感じで書きますのですみません。
できたものを聞いてもらうのが恥ずかしい…
トークの中で、「歌はどうやってできるの?」という問いに、良成さんが曲を作って、奥さんの遊穂さんに聞いてもらう、と説明されて。そのなかで良成さんが、「はじめに聞いてもらうときは、めちゃくちゃ恥ずかしい」と顔をゆがめておっしゃいました。わたしは「こんなプロの人でも、恥ずかしいんや…」と小さく驚きました。
noteに投稿されてる方は、皆さん自分の言葉とかで自分の内側?にあるものを公表するってことだと思うので、そういう感覚、わかる方も結構いるんじゃないかと思いますが、自分の考えなどを書いたものをだれかに見てもらうのは、なんか気恥ずかしい気はします。noteは読者さんのお顔が見えないから書けるけど、という感じです。
プロとして20年近く実績を積みながら、いまだに奥さんに見てもらうのも恥ずかしい、と困った顔をする良成さん。プロでありながら、自分と同じ感覚を持たれてる感じがして、素敵に思えました。
みんなのうたがちょっと…
もうひとつ、「わかる…」と思ったのは、良成さん、NHKのみんなのうたがあまり好きではない、とおっしゃったこと。
遊穂さんが「嫌いなんだよね?」みたいに言った(と思う)ら、「嫌い、っていうか、なんか、いいことを言うじゃないですか、あれがそうかな?ってそんなことないんじゃないの?と思っちゃう」といったようなことをおっしゃってました。
こういったら、みんなのうたを好きな方に怒られそうですが(すみません)
イメージとして、教育テレビで流れる子供用のうたって、どこか教育的っていうか、元気に明るく頑張る、という方向に向かう雰囲気(いいことなんだけど…それのどこがいけないの?と言われそうですね。自分でも思いますが)を、わたしは感じてしまうことがあります。
もちろんそういう曲ばかりではないと思いますが、その良成さんのことばに「わー、それわかる…」と思っちゃいました。こども向けだから当然、と思うんだけど、「なかなかそうはいかないよね…」とつい思っちゃう性格で。へそ曲がり、とかよく小さいころ言われた気がします。良成さんも、どこかそういうとこがあるんじゃないかな、と思います。
身近でなくても自分の味方になってもらえる
自分に似てるっていうのもおこがましいですけど、やっぱり好きになるアーティストとか、ミュージシャンとか(一緒?)、作家とかって自分となんか同じものを感じるから好きになると思います。それってなんかうれしいです。たとえなんかしんどいことがあって、身近にわかってくれそうな人がいなくても、そういう自分の世界の中に同じものをもってる、と思える人がいたら、なんとか慰められたり、癒されたり、励まされたり。そこから乗り越えられそう。
そういうのって、いわゆる不要不急といわれがちなライブとか、演劇とか、なんでしょうね…。だからやっぱり、目に見えないものも、ほんとうに大事だと思う今日このごろです。
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