?な治療③〜ボトックスの変わった使い方〜
今回はあまり聞いた事ないボトックスの注射場所です。
寡聞にして何のためにしているのかよくわからなかったり、少なくとも周囲の人に聞いても存在自体知らなかった治療です。
もしお分かりの方がいたら教えて下さい。
肛門ボトックス
ボトックスはよくご存知かもしれませんが、肛門括約筋に打つというものです。
小児の重症慢性便秘症に使用した例を見つけましたが、かなり条件が限られており一般的に受けることはなさそう・・・。そもそも、肛門括約筋が硬くて便秘になってるわけではないので。
Pubmedでも若干似たような感じで出てくるぐらいで、初め見つけたサイトを見る層に一体どのくらいの需要があるのか、なんのためにするのか、とても気になる治療ではあります。
ボトックスと同様にヒアルロン酸もよく治療で使われますが、膣や肛門にヒアルロン酸注入は治療としてあります。そして理屈としてもわかる。しかし、肛門を緩める先に何があるのかはわかりませんでした。
陰嚢ボトックス(scrotox)
これもそのまま。陰嚢の皮膚にボトックスを打つという治療です。しかし、肛門ボトックスと違い、これは海外では比較的されているようで、割と検索にもかかってきます。
主な効果として
・制汗作用
・シワが伸びて大きく見える
制汗作用はわかる、かな?ただあまり陰嚢に汗をかいて困るというのは訴えられたことはないです。ワキガや多汗症に対してボトックスはメジャーで有効な治療として行っていますが、陰嚢は、ない。困ってる人もいるのかもしれない。
それより次の大きく見えるでしょうか。文化的な違いでセックスアピールの一つなのかもしれない。しかし、陰嚢がシワシワなのはちゃんと意味があり精子を作るために最適な温度を保つため熱放散しやすいように表面積を大きくしてしていますが、温度調節のためシワシワになったりビローンとしています。それを麻痺させちゃって常にビローンとさせて大きく見えるようにしています。暑い時はいいですが、寒い時には冷え過ぎてしまうことになります。見た目はともかく、生物の機能的にはマイナスではないかと思われます。
他にも変わったところにボトックス打ったりしているところがあれば是非教えて下さい。