指導教官との面談について
年末に入ってしまい、年始からは色々バタバタしていた結果、全く記事の更新が頭から消えてしまいました。これでは単なる三日坊主みたいですね…
さて、思い出しながらの更新になりますが、前回はテーマ決めのパターンについての話でした。これで決めた暫定的なテーマを指導教官になるであろう先生のところに話に行きます。
ここからの話は一般論として言っていいのかがよく分からないので、10年前の記憶で語ります。
①現在の研究の位置付けについて教えてもらう。
「こういうテーマでやりたいと考えてます」などと話したところ、
「それでは、そのテーマに関するどなたの研究を参照すればいいか知っていますか?」
と尋ねられました。これは指導教官からすれば、現段階でどれだけ理解しているかの試金石だと思います。
前回話しましたが、テーマ設定の時に先行研究はリストアップすることになりますから、そこで出てきた研究者の名前を挙げておけばいいかと思います。
ちなみに、私は以前の記事で書きましたが、テーマ構想が無茶苦茶だったので、挙げた研究者の名前も微妙にずていて、指導教官に突っ込まれました。
指導教官の方からも研究者の名前を挙げてもらえるはずですので、その研究者の論文は一通り目を通しておきましょう。そうすれば研究史上の立場や位置付けが見えてくるはずです。
あとは、テーマを話すことで、大まかではあるものの、今の研究がどこまで進んでいるかを教えてもらえます。
ちなみに、私がこの時教えてもらった研究者は同じ地方の他大学の先生なのですが、その方とは大学院生になってから懇意にしていただいています。こういうのも縁ですね。
②論文のゴールはどこ?
論文のゴールはとりあえず、及第点で卒業すること。
なんですが、そんなことをアドバイスするわけにもいきませんね(笑)
私が最初の面談で指導教官に言われたのは、論文を書く究極の目的は「研究史を進めること」だと言うことです。
これを言うと、すごく大層なパラダイムシフトをしなきゃいけない印象がありますが、要するに過去になかった視点を付け加えましょう。ということです。
例えて言うと、史料は食材だと思ってください。特に古代史なんかは史料が限られています。新しい食材なんて簡単に見つかりません。ですが、新しい食材はなくとも新しい料理が作れる可能性はありますよね。
他のどんな食材(史料)と組み合わせるか、どんな調理法(見方)にして、どういうレシピ(論文)を作り出すか。
要するに研究史を進めるとは新しいレシピを作りなさいということです。
新しいレシピを作ろうとしたら、今あるレシピやそのレシピを作った人について調べますよね。
それを教えてもらいましょう。
最初の構想発表自体はリストアップされた先行研究と自分で必要だと思った先行研究を押さえてまとめておけば十分だと思います。
ところで、テーマを話す上で問題となるのは指導教官のテーマに近いものにするべきか、という問題ですが、これは次回話しますね。久しぶりに書くと頭がブレブレな感じが否めませんが今日はここまで。