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山を行くひと。
People 1 ジョンソンホームズ営業 羽田 聡志
職場で誘われた登山をきっかけに楽しさを知り、自らの意志でも登るように。ヒマラヤの国ネパールでトレッキングをした思い出は尽きません。
目的が違うと山は楽しい
小学校から大学まで競技スキー一筋。学生時代、夏場は体づくりのために山を走りました。羽田いわく、当時のそのトレーニングは辛いばかり。走って登る山に、面白さのカケラも感じていませんでした。
社会人2年目の2018年。職場で誘われ、伊達市・徳舜瞥山(とくしゅんべつやま:標高1,309m)へ。落ち着いて自然や景色を楽しめると「ハマるかもって思いました」(羽田談)。
始めた年は2回、翌19年が11回、2020年は20回以上と、年間に登る回数が増えていきました。北海道各地の山へ、多くは山の経験豊かな友人と2人で。「ペースが合うし、何もかもがちょうどいいんです」。
夏山のほか、雪山や泊まりでの登山にも挑戦。同じ山でも季節や登るルートが違えば、新たな楽しみが待っています。初めてのテント泊は、夏の大雪山系・トムラウシ山(2,141m)。高度を上げていくと、日本庭園のような光景や美しい沼が横たわり、そこは「まるで別世界。夜もきれいでした」。日常では見られない景色を、自分の足で見に行けるのが登山の楽しさだと話します。
アンナプルナで心動かされたこと
友人からの声掛けで2019年秋、ネパールへ。アンナプルナのトレッキングが旅の目的です。アンナプルナはヒマラヤ山脈の中部に連なる、8,000m峰を擁する山群。世界中からトレッカーが集まってきます。目指した先は、標高4,000mを超えるアンナプルナベースキャンプ。登山口のある村から3日間かけて登り、2日かけて下山する行程です。
登ることにつらさは感じませんでしたが、旅先での1日が終わるたび名残惜しさが伴いました。高山病の症状が出たものの大事に至らずにすみ、アンナプルナベースキャンプに立つことができました。そこは、空にそびえる峰々にぐるり囲まれてあります。視界いっぱいに、息をのむ光景が広がりました。
「茂みをかき分けていくようなトレッキングを想像していたんですけど、旅する僕たちが歩いたのは石畳の道で、そこで暮らす人たちの生活道でした」。ロバや牛とも行き交う道は村から村へとつながり、村には山小屋もあります。「景色は素晴らしかったです。でもそれ以上に、地元の人たちがやさしくて感動しました」。棚田のある山村風景、つぎはぎの建物、スリッパ履きで物資を運ぶ山に生きる人々の姿、どれも心を打たれました。
アンナプルナトレッキングの起点となるポカラの町
トレッキングをする旅人と物資を運ぶ住人。荷物運びのロバたち
標高3,200mの山小屋で迎えた朝
圧巻!ヒマラヤの高峰を眺めるアンナプルナベースキャンプ
本来の自分ともつながる感覚
山を登っているとキツいと感じることもありますが、消費しているというよりも取り戻している感覚のほうが強いのだとか。自然のなかに入り込み、色も形も大きさも多様な動植物を観察したりしていると、自分が大事に思っていること、自分の核のようなところを確認できるのだと話します。
山は自身にとってどんな存在かを聞くと、「自然も動物も好きなので、登山目的じゃなくても行きたい。もっと密接になりたい存在です」との答え。これから、スケールの大きな本州の山を登りたい。海をわたってヘラジカが生息するアラスカや、火山国アイスランドも見てみたい。そんな思いを募らせています。
利尻山(2019年夏)。北海道にある日本百名山9座のうち7座へ
冬の十勝岳(2020年)。昨年は4回、十勝岳へ
【羽田の愛用品!】CRUX AK47バックパック
シンプルなデザインと耐久性に惹かれて愛用しています。2泊分の食料・水・ウエア・ギア等々詰め込むことも十分可能。完全防水のため、天気が変わりやすい山では特に頼もしい存在です! 総重量:1,428g 価格:47,000円+tax
【羽田のオススメ!】登山初心者も楽しめる山は「樽前山」
樽前山(標高1,041m)は、苫小牧市北西部に位置します。車で7合目まで行くことができ、登山道も整備されているので、登山を始めたい人や初心者にも登りやすいと思います。子どもを連れて家族で、犬を連れて登っている人もたくさんいます。 火山のため草木のなかを通る場所が少なく、晴れていれば支笏湖や海の眺めも楽しめます!
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profile
羽田 聡志 ジョンソンホームズ COZY 営業
1994年札幌に生まれ、藻岩山の自然に抱かれて育つ。小学2年から15年間、アルペンスキー競技に打ち込む。日本体育大学卒業後、2017年(株)ジョンソンホームズに入社。以来、新築部門の営業に従事。