花っていいな
「気軽にはじめる花のある暮らし」
「切り花」をテーマに、お花初心者向けの生け方やお手入れなどを花屋さんに教わりました。選んで、飾って、お世話して。楽しい気持ちが芽吹いたら、暮らしもより楽しくなりそうです。
鈴木 あゆ子 さん・・・・・ オーナーフローリスト/札幌市手稲区のアトリエを拠点に活動中。シーンに合わせ、花を贈る人の大切な想いをかたちにして贈られる人へ届けています。
力をくれるいきいきとした花たち
生花を飾る魅力は「季節を楽しめること」。また、可愛い・美しい花を飾ると「家の中をきれいにしておきたくなること」。一番は「部屋の空気が変わるくらい、生命力を感じさせてくれること」。そう教えてくれたのは、お花屋さん“すずなり”の鈴木さん。「私自身、お花に力をもらっていると実感しています」。
飾っている間に花首が下がった花をグリーンと合わせたり、折れてしまった茎も一緒に水に挿してアクセントにしたり。花束なら、飾った後に花を小さな花瓶に分けて飾ったり。「生花の切り花は、最後まで余すことなく楽しめます」。
鈴木さんは、暮らしに花を取り入れるポイントを「自分が楽しむこと」と話します。お花屋さんをみつけたら、好きと感じる旬の花を買って帰りませんか。
切り花を買って帰ったら
【水揚げ】 花も枝物もすぐに生けられないときは水揚げを。一般的な方法は次の通りです。 清潔なバケツなどに水をたっぷりと 張る。水の中で、切れ味の良いはさみ で茎をカットし、1時間〜半日ほど置く。
*水揚げはラッピングされたままでもOK *枝物は切り口に十字の切り込みを入れる *100均の花・枝切りばさみでOK
【飾る場所】 切り花は直射日光を嫌います。当たるとすぐに弱ってしまいます。暑すぎるのも寒すぎるのもNG。直射日光を避け、涼しい場所に飾るのがおすすめです。
【長く楽しむ】 花を長持ちさせるために肝心なのは、花瓶の水をきれいに保つこと。お手入れすることで花の持ちは大きく変わります。◯毎日水を替え、花瓶も洗って清潔に。◯水を替えるたび、茎の先を少しずつ切る。常に切り口を新しくすることで、水を吸い上げやすくなります。
おしゃれな生け方 〜花瓶がなくても大丈夫〜
春の花を取り入れた、すぐ真似できるようなアイデアを聞きました。
枝物を単体で
存在感のある枝物を飾ると、部屋の雰囲気が変わります。ガラスのピッチャーに雪柳を長いまま挿すだけ。枝ぶりにお任せでサマになります。
ワントーンでまとめる
りんごジュースの空き瓶に、同じ色味の違う花を。ラナンキュラスとミモザ、グリーンはユーカリ。主役を低い位置に配置すると引き締まります。
色のトーンを揃える
デザートグラスに、ラナンキュラスとトルコギキョウを組み合わせ。白は胡蝶蘭。器から花顔が出るくらいまで、思いきって茎を短く切って生けます。
食器・小物を使って
手持ちのアイテムを活用してみましょう。アネモネ2輪をプリンの空き瓶に挿し、お皿の上へ。ドロップのようなブローチを添えました。
《POINT》●はじめは花の種類・色数を絞って。●グリーン(葉物)を組み合わせるとキマる。●花を束ねるなら麻ひもがおしゃれ。100均の黒やグレーの輪ゴムを使っても。
花瓶選び
派手なデザインの花瓶も一つあると便利。派手だと合わせるのが難しそうに感じますが、花が1種類だけでも飾って絵になるのが魅力です。
取材協力・・・すずなり
札幌市手稲区新発寒にアトリエを構える、オーダーメイドのお花屋さん。花束やブーケ、アレンジメントなどを制作販売しています。生花アレンジだけではなく、ドライフラワーのスワッグなども制作。市内のカフェで切り花やドライフラワーを販売する「はなうり」は、人気の定番イベント。情報はインスタグラムで発信しています。
オーダー・お問い合わせはホームページのフォームで受け付けています。