失礼ですがお名前は?
**2020年も、松の内に初打ちをすることができた。
初打ちのスコアがどうだったとか、スイングをどうこう工夫しているということをここで書くつもりはない。
あえて言えば、今年はGGスイングに取り組みたい。
そんなことはどうでもいい。
馴染みのゴルフ場に行く回数が増えてくると、ゴルフ場の従業員は、僕の名前を知っているのに、僕は相手方の名前を存じ上げないということが、発生する。
2020年はこれを解消するため、1人でも多くの方のお名前を把握したいと思っている。
こう思うようになったのは、昨年から数回ゴルフをさせて頂いている、年配のおじさんの1人が、いつも食堂の店員さんやキャディさんを名前で呼んでいることに気づいたからだ。
単純なことだけど、名前で呼ばれることは、「ちょっと店員さん、ちょっとキャディさん」と呼ばれるより、絶対的に嬉しいはずだ。素敵じゃないか。
人にしてもらいたいと思うことは小さなことでも、自分も他人にしよう。
ただ、同じ組で回る方ならともかく、ゴルフ場の従業員の方の名前を把握するのは、意外と難しい。
ネームカードを下げているけど、挨拶するのは一瞬だからだ。
ネームカードを下げていても難しいケースがある。
僕は脱衣所でタオルを片付けたり、マナー見張っている従業員の方のネームカードを東さんと認識した。随分前に。
悩ましいのはこの方が、ひがしさんなのかあづまさんなのか。
名前を尋ねずに、「ひがしさん、毎回ありがとうございます」と挨拶して、もし彼があづまさんだったらどうしようか。
6ヶ月くらい悶々として、ただ、会釈をするのみの時間を過ごした。
新年というのは、いい契機である。
新しいことをしてみようと踏み切れる。
僕は決意して、脱衣所で今日聞いてみた。
**「いつもありがとうございます。失礼ですが、お名前は?」 **
「あづまです」
やっぱり聞いてよかった。
ひがし、あづま問題、これにて決着。
これだけのことでも、壁を乗り越えるのは時に難しく、スリリングだ。
2020年はこういうことを1つでも、乗り越えていきたい。
いや、こういうことを書いていきたい。
いずれ読んだときに、書いてよかったと思える、ふとしたことを書き連ねたい。
そして1人でも多くの方に読んでいただければ幸せだ。**