理科の雑学⑨【なぜラーメンを食べると鼻水が出る?】
寒い冬には温かいラーメンが食べたくなる。
ラーメンを食べるときにはティッシュの用意が欠かせない。
それは冬以外でも同様である。
なぜなら、鼻水が出るからだ。
なぜ、ラーメンを食べると鼻水が出るのだろうか。
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鼻には、「空気を体内に取り込む」機能があり、吸い込む空気を体温と同じ程度にしてから肺に送ろうとするのである。
そのため、熱い湯気を鼻から吸うと、鼻の中の温度を下げようとする。温度を下げるために鼻水の気化熱を利用するのである。
(気化熱:液体が気化する際に外部から吸収する熱量)
鼻水が気化するときに、周囲から熱を吸収するので、熱い湯気によって温まった鼻の中の温度が下がる。
もう一つは、ラーメンに含まれているコショウやトウガラシの辛さ成分の影響である。
辛いものを食べると交感神経と副交感神経の両方が活性化する。交感神経の働きでは汗が出る(辛いものを食べると体が温まりますね)。
一方、副交感神経の働きによって鼻水の分泌が増えるのである(唾液や消化液の分泌も増える)。
ただし、この反応には個人差がある。汗ばかり出る人も、鼻水ばかり出る人も、両方が出る人もいる。
鼻水をできるだけ出さないようにラーメンを食べるためには、ゆっくり食べてなるべく熱い湯気を花に送り込まないようにすること、香辛料を少なくすることの二つの対策法が考えられる。
鼻水が出ても、早く食べたい思いは拭い切れないなあ(笑)