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エンジニアを支える裏側のはなし(2/3) ~JPTの「働きやすさ」の裏側~

どこの会社にも1つはある情報システム部門、通称:情シス。JPTにももちろんあります、情シス部門。
そんな情シスの中身を、3回に分けてお届けしたいと思います。

 今回は、「JPTの「働きやすさ」の裏側」について、少し深堀りをしてみましょう。

執筆者:kei.
情報システム責任者。社内の技術的サポートや新規技術の開拓、ルール等の整備を行う。たまに採用のお手伝いも。プライベートでは野生のインターネット老人として主にVRChatに生息している。


 働きやすさをバックアップする情シス

情シスには二種類あり、「攻めの情シス」と「守りの情シス」があります。前回の記事では、後者の「守りの情シス」のお話をしましたが、今回は前者「攻めの情シス」のお話をします。
その名の通り、コストセンターの枠から外れ「いかに効率よく仕事してもらうか」、という視点でのお仕事です。

具体的な取り組み

社用PCのメモリは32GB!

JPTでは昨年(2023年3月)にPCを全台買い替えました。
ここでのこだわりは、「メモリ32GB」です。
一部では「エンジニアの人権」とも言われるメモリ容量ですが、1エンジニアとしてもやはり仕事道具は良いものを使ってほしいと思うのです。
予算の兼ね合いで全員に潤沢なPCを割り当てることは難しかったですが、Web開発やAI/機械学習の端末としては十分なスペックを割り当てていると思います。

私のPCは第12世代ですが、現在は第13世代(Core i7-1360P)を配布しております。
メモリはきちんと32GBです!

実を言うと、最近になって「PCのリソースが足りない!」という要望が上がってきており、バックグラウンドを聞くと「業務で使うのにSSDが足りない」、とのことでした(SSDは512GBです)。

個人的には、これをとても嬉しく思っています。マズローの欲求5段階説ではありませんが、やはりある程度安定して仕事が出来るようになってこその要望だと思っており、前向きに検討を進めています。

問い合わせ窓口の一本化(情シス窓口)

情シスに関する問い合わせは、すべてTeams内の「JPT情報システム窓口」から申請し、PowerAutomateによりPlannerで管理されるようになっています。また、関連するドキュメントといったリソースもここに集約されています。

Teams内のJPT情報システム窓口

情シスが立ち上がった当初は、これらはすべてチャットベースで処理していたのですが、仕組み化により情シスそのものがより効率的に働けるようになりました。また「とりあえず情シス窓口で相談してみよう」といったように、相談や申請のしやすさは各段に上がったと感じます。

Udemy学習記録システム

JPTでは全社でUdemy Businessを視聴できるのですが、「誰が何を学習しているか可視化・共有してみよう」ということで立ち上がったプロジェクトです。まだまだ成長途中のプロジェクトですが、まるで図書館でオススメの本を探すように、気軽に「これ見てみよう」が出来る仕組みだと思っています。

みんなでつくる会議

JPTの推しポイントの1つとして時々発信されている「みんなでつくる会議」。先日、日揮全体の社内コンペで最優秀賞を頂いたプロジェクトです。もともとは15時~のラジオ体操の時間をつかった会議「ラジオ体操ジャック」(命名:長尾さん)だったのですが、これが正式化して「みんなでつくる会議」となりました。毎回お題を決めてブレーンストーミングし、議事録は社内のGitで管理されています。

詳細は以下の記事をご覧ください。

JPT GitLab

最後に、JPTで独自に運用しているGitLabです。
もともとはGitHub Enterprise Editionで運用していましたが、運用が伴っていないことや、お金の兼ね合いがあり、リソースのムダとなっていました。
そこで、GitLab Enterprise Editionをセルフホスティングすることで、散らかったリポジトリの整理とともに、コストを最適化したことが始まりです。

現在では、上記みんなでつくる会議の議事録の管理や、各種ルールの整備(社則にプルリク出せます!)、ナレッジシェアなどにも利用されています。
なお、構築した本人(私)も知らないうちに実際のプロジェクトにも利用されており、とても驚いています。もはや無くてはならない、陰の功労者の一つではないでしょうか 笑

おわりに

実をいうと、これらの施策はここ1年半(2023.02~)に積み上げた結果です。JPTは日揮の人事部門から立ち上がった会社なので、社員数が増えるタイミングでこれらの施策を打てたのはとても運が良かったのだと思います。
また、これらの施策はすべて内製化されており、SIerなどの外部リソースは使用していません。
もちろん、組織の成長に伴いどこかで外部リソースを入れる(お願いしていく)ことは出てくると思いますが、「まずは自分たちでやってみる」という軸で考えると、とても理にかなっていると思っています。

第3回目は、JPT情シスのNew Commer Mさんの「「情シスほぼ素人」にも働きやすい情シス~JPTに入社して情シスやってみた~」をお届けしたいと思います。おたのしみに。

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