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総合的にバランスのいい社員じゃなくていい

JPTの目指す働き方を皆さんにもっと知っていただくための社長インタビュー企画。

前回に続き、「得意を強制しない、不得意を矯正しない」というテーマでお送りします。

今回は「総合的にバランスのいい社員じゃなくていい」と題して、障害を抱えるJPT社員が実際にどのように仕事をしているのか、のお話。

↓全4記事へのリンクはこちら

(執筆:ミッションパートナー ちひろ)

ーー前回の記事では、働く人の得意や不得意で埋められなかった部分の仕事を液体で埋めればいいというお話でした。具体的にどのように考えているのですか?

仕事という長方形の面積を埋めるのは、社員の人員配置だけじゃなくてもいいんじゃないかというお話はしましたね。

それを埋めるのはもちろん人でもいいし、外部サービスでもいいし、会社の制度でもいい。

よく「総合点の高い社員」とか「バランスの取れた人材」なんて言い方をします。

数学の偏差値が80あっても、国語と英語の偏差値が30しかないといい大学に入れない。すべての教科の偏差値が60の人のほうが評価される仕組みになっています。

社会人になると、この「教科」が膨大な数に及ぶわけです。

コミュニケーション能力、柔軟な姿勢、スケジュール管理能力、営業力、論理的思考力、体力…などなど。

どれかが致命的にできないだけで、ジグソーパズルのピースとしては失格となってしまう。

JPTではそういう考え方をしません。

「めっちゃ凹んでても、めっちゃ尖っててもいいから、とにかく面積でっかい人おいで!」という採用の仕方をしています。

ーー楽しそうですね。でもそれで、チームとしてまとまるんでしょうか?

実はJPTでは、チームで分業ということを基本的にしません。

たしかに3人、10人、100人と、多くの人が一つの仕事をするほうが、結果として規模の大きな仕事が早くできるでしょう。
同じ場所で同じゴールに向かって仕事をすることで、メンバーが互いに切磋琢磨したり、役割を分担して効率よく仕事を進めることができます。

でも、3人で仕事をする場合、2人のメンバーが決まると最後の席に収まる1人の役割が必然的に決まってしまいます。

それだと、個人の力を無理に伸ばしたり抑えつけることにつながってしまう。

だからJPTでは、仕事は全部個人プレーです。

具体的には、日揮グループの業務効率化のためのシステム開発や機械学習の事業適用支援などですが、1つのプロジェクトに1人のエンジニア社員で取り組んでいます。

▼詳しくは成川の個人noteにも書いています。

時間はかかるけれど、みんながのびのび働けるし、結果としてこの方法が一番効率的、と信じています。

3人でやろうとしていた仕事を1人でやるわけなので、当然守備範囲外のことも出てきますが、そこを外部に委託することで解決しようとしています。

ーーそんな仕事の作り方もあるんですね。それでもどうしても漏れてくる業務はあるのではないですか?

そのあたりが、先ほどの「人、サービス、制度などの液体で埋める」部分です。

社長の僕や副社長の阿渡さんは、管理職をしていますが、エンジニアと管理職は役割が違います。

例えばスケジュール調整や顧客との折衝、打ち合わせの進行、落ち込んだときの励まし、などなど。全員に対して同じ支援をするのではなく、社員の苦手に合わせて必要なものを考えながら支援をしています。

専門的な部分は外部に委託したり、勤務場所や勤務時間を柔軟にすることで解決することもあります。

就業規則はかなりこだわって作っているので、また別の機会に紹介させてください。

→次回「障害があっても仕事を楽しめる社会をつくる(社長インタビュー第1弾・4/4)」に続く

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