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JPT Instagram開設までの道のり(vol.2) -「この人を救いたい」から始まった-

こんにちは。
先週より2回にわけて、JPTのInstagram開設までの道のりをお送りしています。今回は、JPTのInstagram開設者であるAさんに、Instagram開設後の葛藤や今後の展望についてお伺いしました。
前回の記事(vol.1)
                             (執筆者:とくだわら、かな)

◆JPTのInstagramはこちらから↓


開設後に訪れた壁

―Instagramを始めて、一番苦労したことを教えていただけますか?

(Aさん):現在進行形で、継続投稿とコミュニケーションの2つに苦労しています。投稿が途切れないための工程管理は本当に大変です。今の記事作成状況がこうだから、ここは自分で作れるリールを発信しよう、など日々考えながら運営しています。
Instagramを始めた当初は2ヶ月分のストックを確保していました。最悪2ヶ月作業ができなくても投稿はできるという体制で始めましたが、投稿への反応を改善するためにデザイン変更を行ったことでストックは尽きてしまいました(笑)。
現状週4日投稿を行っているので、正直大変です…。Instagramのアルゴリズム上、拡散させるには最低でも週4投稿でないと難しいので、ここは変更するつもりはありません。一方で、この週4投稿というのが悩みの種の1つです。
コミュニケーションについては、効率の良い報連相を特に意識しています。今メインでInstagramの運営に携わっているのが、私とミッションパートナー(業務委託)の方1名なんですね。ミッションパートナーの方も本業がありますし、私も他の業務と並行して行っている状況なので、いかに効率よく意思疎通を行うかについてはかなり重要視しています。テキストベースで何度もやり取りをする時間的余裕はお互いないので、要点をまとめて連絡するよう心掛けています。ミッションパートナーの方はデザインのプロなので、こちらの意向をうまく汲み取って形にしてくださり、非常に助かっています!

―1投稿作成するのに、大体どのくらいの時間がかかるのですか。また週4日投稿だと常にどのくらいのストックを用意しているものなのでしょうか。

(Aさん):JPT公式noteをフィード記事化するとなるとやっぱり(他)人の言葉なので、自分に落とし込む作業が必要になります。そうなると1つの原稿を作成するのに3時間くらい掛かったこともあります。
Instagramを始めた当初は文字だけだったのですが、今はイラストを入れるなど読みやすさを重視しています。そのため、フィード記事は原稿作成から完成まで、3日くらいかかる認識です。
ストックについては、理想は2週間分くらいストックしたいのですが、正直全然できてないですね…。今週木曜日時点で来週の火曜日に発信するものがない!っていう時もあります(涙)。そういった場合は、リール動画を慌てて作り対応しています。

―フォロワーの反応があまり思わしくなかった時の対応方法などはありますか?

(Aさん):日々何かしら変化を加えています。
リール動画の話ですが、過去にはGoogle Earth Studioを使って飛行動画を作ったこともあります。最近ではユーザーさんが飽きないように背景の動画に拘ったり、文字の大きさや位置を固定するなど工夫しています。
Instagram利用者の大半は、暇つぶしでコンテンツを見ています。そんな人にも興味を持ってもらうためにフィード投稿・リール動画ともに文字の量や内容、デザインなど細かいところまで意識しています。

縁とつながり

―今まで運営してきた中で、嬉しかったことを教えてください。

(Aさん):嬉しかったことは、やっぱりターゲットに思いが伝わっていると感じた時ですね。最近では、「JPTさんの発信をいつも見ています」「JPTに本気で入社したいと思っています」というDMをもらうことも多くなりました。投稿がターゲットに届いていることが嬉しいです。成功に向かっているなと思いますね。

―嬉しいですね。フォロワーさんの中にJPTの体験インターンに参加されていた方もいましたよね。

(Aさん):はい、そうです。今大学3年生で、来年10月の採用試験に参加すると伺いました。他のママさんともやりとりが増えてきたっていうのは嬉しいことですね。思いが届いているのは感じます。

体験インターン参加者の保護者様よりDMをいただきました

―Instagramを運営してきて学んだことはありますか?

(Aさん):それは「目先の反応にとらわれてはいけない」ということですね。私はこのアカウントを運営するために、めちゃくちゃ勉強して、知識も、準備も念入りに行いました。簡単に「3ヶ月でフォロワー1000人なんていくものだ」と思っていたんです。しかし、4ヶ月やっても170人弱で「やっぱりフォロワーが増えないな」っていうしんどさは正直あります。
そんな時に温かいDMが届くと発信していて良かったと感じます。
誰か一人に届けるつもりで発信していたら、ファンになってくれる人はいるんだなとも思い、そこを忘れてはいけないと強く感じています。安易にフォロワー獲得に走ったらだめですね。

今後の展望とInstagramを見ていただいている方へ

―今後Instagramで挑戦したいこと、目標があれば教えてください。

(Aさん):今後の目標は、フォロワー数10,000人を目指しています!
ジャンル的に「障害者」とか「障害者雇用」っていうのは、10,000〜20,000人獲得するのは難しいことなんです。例えば、障害者関係のジャンルでフォロワー数が10,000人を超えるアカウントは、昔からやっている障害児のママさんとか、精神科医の人が長いこと発信しているものになります。私が探しても、障害者雇用の企業が10,000人達成しているアカウントってほとんど見かけません。
そう考えると、「フォロワー10,000人」っていうのがブランディングになるのかなと思っています。企業としてやっているので、JPTのブランディングや採用につながればいいなと思います。欲を言えば、マネタイズという視点で講演依頼や仕事の受注があれば嬉しいです。ただし、JPTのインスタは「障害当事者や障害児の親御さん」に希望を与えるというコンセプトであり、沢山の人に喜んでもらうという信念は忘れずに発信を続けていきたいです。

―最後に一言、見てくださっている人に伝えたいことがあれば教えてください。

(Aさん):障害児のお母さん・お父さんには「自分を責めないで」ということを本当に伝えたいです。障害があることで苦労することってたくさんあります。だけど、自分が輝ける環境っていうのも絶対にありますし、幸せに暮らしていくこともできると思います。他の人がしなくてもいい苦労をすることになるかもしれないですが、覚悟して進んでいけば、みんな良い未来が待っていると信じています。
 
冒頭でもお伝えしましたが、私がInstagramをやっている理由の一つに「自分の両親を救いたい」ということがあります。今の私は生き生きと働いていて、何の問題もなく過ごせていますし、生活もできています。でも両親は負い目を感じたままです。高齢なので、二人の考え方を変えることはできないと思います。
だから私は、両親と同じ立場の人に希望を与える発信を続けたいと思います。いつかこの取り組みが広がり、たくさんの人を笑顔に変えることができれば「自分たちが産んだ息子が世の中を笑顔にしているんだ」と喜んでくれるんじゃないかと期待しています。そしていつかは両親から私への負い目が無くなればいいなと願っています。
どれだけ私が「今幸せです。」と言ったところで、二人から申し訳なさが消えることはないでしょう。だからこそ私が、がんばる原動力はそこにあるんだと思います。

おわりに

今回の記事の執筆を通して、Aさんの体験から「両親を救いたい」という気持ちがInstagram運営の原動力になっているのだと感じました。親が子を思う気持ち、子の親への気持ちは両思いだから、いつかは伝わるのではと思います。
JPTの自由でチャレンジ的な雰囲気こそが、私たちのような障害者の背負う荷物のようなもの(偏見や誤解など)を取り払ってくれると強く感じ、自分も勇気を出してやってみよう!という気持ちになりました。
Aさん、素敵なお話を聞かせていただき、ありがとうございました!
これからも1フォロワーとして応援しています!


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