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JPTは「1人1プロジェクト」じゃないの?最近変わり始めている"表現"について
JPTを特徴づけるキーワードは幾つかありますが、その中の1つに「1人1プロジェクト」という言葉があります。
ところが最近、この表現を微妙に変えている人がいます。僕です。
今回はそもそも一人一プロジェクトとは何なのか、そしてこれをどう再解釈しているのか。背景込みで紹介していきたいと思います!
(執筆:長尾)
一人一プロジェクトとは?
⇒顧客の案件をまるっと一人のエンジニアに託すことである。
補足すると顧客とエンジニアの他に私や關さんなどの業務管理者も入りますが、課題の要件整理や実際の開発、テストなどをエンジニアが自立して取り組んでいく事になります。
↑↑過去に1人1プロジェクト事例を紹介してくれた記事があるので是非ご覧ください!
1人1プロジェクトは長らくJPTを象徴するキーワードの1つでした。
これに惹かれて入社した従業員も多いはず。(というか志望理由でも多く目にします。)
ただ「全てが良い」ものは世の中にそうないもので、1人1プロジェクトにも欠点があります。
Pros/Consを整理すると以下のような特徴を持っていると考えています。
Pros(良い面)
・担当範囲が広くやりがいがある(=歯ごたえある業務)
・コミュニケーションによる摩擦が少ない(=業務に集中できる)
・上手く進んでる案件は管理者は楽ちん
・所掌が明確になりやすい
Cons(悪い面)
・プロジェクトの質と従業員の質で成否がゆれる(=属人的)
・従業員分の案件を確保しなきゃいけない(=営業負担が大きい)
・得られた技術等の知見がシェアされづらい
・1人で提供できるスキル領域にはやはり限界がある
つまり、上手くハマれば従業員にとっては「面白い仕事」で「集中して取り組める」し「成果」が出て顧客も最高!なのですが、案件や従業員のスキル次第では中々成果が出ない事になります。(まぁこれは業務”あるある”な話ですが)
後は経営視点では「1人1プロジェクトだと従業員分案件確保しなきゃいけない」も切実にエグイです。今や従業員40人超え。顧客からの依頼を待ってるだけでは食わせる事が大変になります。。(みんな仕事早いし..(感謝))
25年4月入社向け説明会で出た新表現
さてこの「1人1プロジェクト」。ついに2024年10月の採用説明会で表記をこのように変えました。
![](https://assets.st-note.com/img/1732610718-skmKiZfdp0hzLv1PgwMNujqE.png?width=1200)
1人1"業務"となりました!
さて、何が変わってくるんでしょう。
「1人1業務」、この言葉の意図は?
実はこの言葉、だいぶ前から伏線がありました。
上記は2023年12月のnoteですが、このインタビュー内で2023年5月に行ったミッション研修の内容が述べられています。
JPT長尾:
5月に研修でフランス料理を食べに行ったじゃないですか。あれのイメージで、1人のプロフェッショナルなシェフが全工程をやるんじゃなくて、工程を分割して、一人ひとりを見たら食材のある部分を作っているんだけど、それが結果としてフランス料理になる、これに近いことが実現できるんじゃないかと思っています。
コミュニケーションの摩擦は増えないような業務分割を徹底し、「歯ごたえ」は全員でつくりあげた成果物(=フレンチ)で体験する。
こうした働き方も選択肢にしていけるのではないだろうか。
業務管理はどのように反映されている?
2024年7月から本格的に運用されている「営業DB」。ここで全従業員の案件と業務を管理しています。
こちらは長尾が要求を出している開発であったため、2024年1月の時点で1人1業務の思想が組み込まれていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1732627574-XQgveTy2N90LosVKRjbplmzC.png?width=1200)
今まで案件と従業員の関係性は1対1の関係性でしたが、営業DBでは1対多を前提とした設計としています。
その代わり、「業務」と従業員の関係性は1対1を維持しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1732627779-TrmekHxizh1ujvq27Pwd48QL.png?width=1200)
業務の粒度は明確には定めていませんが、1つの成果物=1業務を目安として従業員に伝えています。
これはチーム開発における"チケット"と同じとも言えますね。管理者や開発リードが、漏れなく被りなく成果物(=業務)を定義する事が重要になっていきます。
今後の姿
これにより、複数人で行うような中規模以上の案件にチャレンジしやすくなっています。また個人の興味・得意に寄り添いやすくもなるのではないかと期待しています。
今回の話は誤解してしまうかもしれませんが、1人1プロジェクトはなくなってはいません。今でもたくさん存在しています。
ただ、これからは必ず1人1プロジェクト、ではないという事です。
JPTでの働き方に新しいオルタナティブ(新たな選択)が追加されたという事なのです…!!