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10代で自己勘定投資会社を設立した私が「投資運用で成功すること」にこだわる訳

noteをお読みくださりありがとうございます。
JGB366と申します。自己勘定投資会社の代表取締役を務めています。

このnoteは以下に関心のある方を対象に書きます。
・社会問題(人権の尊重・気候変動への対応など)
・投資運用(株式や債券のトレーディング)


■ 自己紹介

2003年生まれ20歳。16歳で高校を中退し、独立系ベンチャーキャピタルに入社し丁稚奉公をした後、自身で自己勘定投資会社を立ち上げました。

設立当初は、新規事業をゼロから立ち上げて早期に売却する事を繰り返すベンチャー・ビルダーとして、個人投資家向け情報メディア・暗号資産関連メディアの運営や、インターネット上で動画配信を行うライバーのマネジメント事務所の運営を行いました。

現在は、自社をヘッジファンド化させるため(金融市場でのトレーディング収益を「組織的」に「継続的に」生み出す)、まずは自分自身の金融市場への知見を深めつつ、優れたアイデアを持続的に生み出す組織フレームワークの研究をしています。

■ 何を実現したいのか?

人は一生を通じて様々な選択や意思決定を行いますが、そうした一つ一つは、何かしら「より大きな目標や目的」に向けてあるのではないかと思います。そして、それを突き詰めていくと最終的には「自分の人生を通して何を実現したいのか?」という問いと向き合うことになります。

私も多くの皆さんと同様に、物心がついた頃から「自分って何のために生きてるのかな」「自分の人生を何に費やすのが最も意味のある使い方なのかな」といったことをぼんやりと考えてきました。

■ 「開かれた社会」との出会い

そうして様々な本や情報に触れる中で出会ったのが、オーストリア出身の哲学者カール・ポパー氏の著書である「開かれた社会とその敵 (The Open Society and Its Enemies)」でした。

科学哲学者であるポパーは「反証可能性」という概念を提唱した人物として有名です。ポパーの主張はシンプルで「科学的な命題は反証可能でなければならない」というものです。反証可能性とは「誤りをチェックできること」であり、ポパーは科学と疑似科学を判別する目的でこれを提唱しました。

少し具体的に考えるために例を挙げましょう。「すべての白鳥は白い」という命題が仮にあったとします。この命題は白色ではない白鳥(黒い白鳥のような)を見つけることにより反証可能なので、これは科学的な命題です。

「開かれた社会」とはこうした反証主義的な考え方を基に誕生したもので、「絶対的な真理を前提に置くのではなく、自らの考えは誤っている可能性があるという自己批判的なスタンス(反証主義的な考え方)を持って、異なった価値観を持つ人々同士が、異なる考えに対して耳を傾けつつ異論を唱えることができる社会」だと私は解釈しています。

開かれた社会の対極にあるのは「閉ざされた社会」です。これは「反証不可能な絶対的真理」が前提として設定されている社会で、ここでは人々に自ら物事を考えたり主張する自由は与えられていません。具体的には、資本主義の自壊とその次には共産主義の世界がやってくるとしたマルクスの予言を前提に置いたソビエトや、神聖ローマ帝国とビスマルクの帝政ドイツに続く第三帝国の実現を正義としたナチスドイツなどが挙げられます。

つまり「開かれた社会」とは、ナショナリズム・ポピュリズム・トータリズム・オーソリタリアニズムを強く非難する考え方であり、
つまり「開かれた社会」とは、市民の自由・民主主義・法の支配・人権・社会正義・説明責任を果たす透明性ある政府、を重視する考え方です。

■ 「閉ざされた社会」を開くことを目指して

開かれた社会との出会いをきっかけに、私は「閉ざされた社会」を開いていくことによって、世の中はより良くなると考えるようになりました。

全ての社会には改善の余地が無限にあるように、開かれた社会の追求に終わりはありません。社会を構成する市民一人ひとりが自己批判的なマインドを持って自律的に思考し、異なった考えに耳を傾けつつ、より良い変化を求めて常に社会を改革し続けることこそが、開かれた社会の本質なのです。

こうしたビジョンを持ちつつも、それを現実のものにしていくには自分一人の力では余りに無力すぎます。一人の個人が実現できることには限界があるからです。しかし、同じビジョンを共有する仲間と協力し団結すれば、そうした制約を打ち破ることができるのではないかと私は考えました。

そこで私は、事業や投資を通じて財産を得て、それを財源にあらゆる政府や機関から独立した助成財団を立ち上げ、世界中で活動する「開かれた社会の追求に繋がる個人や組織」を強力に支援することで、こうしたビジョンを現実のものにしていこうと考えるに至りました。

■ 「弱い立場にある者」の権利の回復を

開かれた社会を追求していく上で、最も私が取り組まなければならないことは、弱い立場におかれた方の人権を回復することです。人権は、開かれた社会を構成する「最も基本的で重要な概念」だと私は考えています。

誰かの人権が守られていない社会に人権は存在しません。人権とは、一切の例外を持たなく、切り取ったり分割することができない「一体的な概念」であるからです。つまり、全ての人の人権が守られて初めて、あなたの人権が守られているといえるのだと私は思います。

具体的にいえば、社会の中で差別を受けてきた方、外国人、性的マイノリティ、障がいを持つ方、女性、経済的に困窮する方、犯罪を犯してしまった方、こうした弱い立場にある者の人権を回復していくことが、結果的にすべての人の人権を守ることへ繋がると私は考えています。

■ 独立した資金源が政治・社会活動の基盤になる

そうした考えを持ち、活動を展開していく上で必要になってくるのは、独立・安定した資金源を持つことです。財源なくして持続的な政治・社会活動は困難であることは、世界のNGO・NPOを見れば明らかだと思います。

単純にお金を儲けるだけなら、事業を自分で立ち上げたり、所有しつつ、自分で知恵を絞って経営するのが一番効果的でしょう。しかし、政治・社会運動を展開する上では、特定の事業に依存することには大きなリスクが伴います。具体的には、対立する勢力(保守派・右派)によって行われる不買運動や、特定の市場や政府への依存といったものです。また特定の事業に自分の資産や収入源が偏っていると、常に自分の行動が事業価値を毀損することに繋がらないよう考えなければならず、結果的として商人として人生を送ることになってしまうのです。

そうした意味において、資本さえあれば誰にも邪魔をされず(時代の変化とともに様々な金融規制への対応は必要になりますが)自由に取引に参加できる金融市場において投資運用で成功し、流動的な資産を獲得することは、極めて高い「独立性」と「政治的自由」とを自身にもたらすと私は考えています。

■ Citadel,Millennium,Point72 を超える

投資運用業界では、米国に拠点を持つプラットフォーム型ヘッジファンドが過去20年近くにわたって莫大な収益を生み出し続け、世界を席巻してきました。業界最大のプレイヤーであるシタデルは、組織規模としては僅か3000人以下の従業員数であるにも関わらず、2022年には350億ドル=約4.2兆円の純収益を生み出したと報じられています。30万人の従業員を抱え日本で最も儲けるトヨタ自動車でも年間の営業利益は2.6兆円であることを考えれば、シタデルの収益性がいかに尋常ではないかが分かるでしょう。

そうしたシタデルが生み出した収益の大半は、創業者であり最高経営責任者のケネス・グリフィン氏に帰属しています。同氏は、インターネットが普及する以前、ハーバード大学在学中に学生寮にアンテナを設置して転換社債のトレーディングを開始し、シタデル創業から数年で自身はトレーディング業務を離れた上、優れた人材の獲得と育成、そして組織の運営に注力した生粋の「ヘッジファンド経営者」として有名です。

シタデルのようなプラットフォーム型ヘッジファンドは、組織内部に様々な運用戦略の超エキスパートを集めた体制を取っており、それぞれの分野において精通した超専門家を集めることでどんな分野でも優位性を築いてきました。また、多様な戦略を内部に持つことで、どんな市場環境下でも安定して収益を生み続けているのがこうしたファンドの大きな特徴です。

そうした現状を切り崩していくためには、業界の誰も考えていない視点からの「全く異なるアプローチ」が必要になってくると私は考えます。現在のヘッジファンド業界を前にすると、一見弱者は強者に勝てないようにも見えますが、そんなことはありません。彼ら大手ヘッジファンドが全く注目していないアプローチ(これ自体は山ほどあります)の中の「ごく一角」に飛躍への道が眠っているのです。なので、大事なことは彼らが注目していないことの中から可能性のあるアイデアを見つけ出し、それを高速でデバックしつつ実行し続けることなのです。AppleやGoogleが存在してもなお、Netflixは異なる市場を創出することでメガテックへとのし上ったことを考えれば、ジャイアントキリングは可能であると私は確信しています。

■ 全てはこれからのやり方次第である

この記事を執筆することを通して、私自身改めて自分の考えが整理され、これから何をしていかなければならないのかが明確になりました。

自分の取り組みたいテーマを一言でいえば『投資運用で財産を得てそれを財源に「開かれた社会」そして「全ての人の人権が尊重される社会」の構築に取り組むこと』なのですが、実際にそれを実現していく道には様々な困難が待ち受けていることかと思います。

そうした時こそ、自分で書いたこの記事を読み直し、自分が進むべき道を再確認していきたいとそう思っています。

■ 記事を読んで共感してくださった方へ

最後まで記事をお読みくださった方に、心より感謝申し上げます。この記事を読んで共感してくださった方とは、今後もしかしたら何かしらのご縁があるかもしれません。

そうした際には、是非 私のツイッターまでご連絡いただければ嬉しく思います。この記事を読んだ感想や考えたことなど、率直なご意見も歓迎いたします。人生の価値とは、いかにお金を儲けたか・有名になったかではなく、いかに隣人に対して愛をもって接し、人に仕えることができたのかではないかと私は思います。

自分に与えられた小さな知恵と力とを用いて、社会が全ての人に対して開かれ、全ての人が実りある人生を歩むことができるよう、生涯を通して働きたいと思います。









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