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(9)カーシェアはスマホが鍵になる。のだが
吾輩は車なしである。
わが家には車がありません。ザッツ車社会のつくばに住み始めて12年、普段の生活では自転車やバスを使っていますが、つくばの中心部は土地が平坦なこともあって別に困ることもなくここまで過ごしてきました。とはいえ、買い出しということもあるので、その時にはカーシェアリングやレンタカーを使って移動しています。
現在わが家では、NTTドコモのdカーシェアを契約しています。月額固定費がかからない完全従量制であることと、複数のカーシェアリング会社を1つのIDで利用できるのが魅力です。
dカーシェアで利用可能なカーシェアリング会社で、新たにトヨタ自動車の「TOYOTA SHARE」が加わりました。新しもの好きの本領発揮、さっそく試してみることにしました。
実際に借りてみた
借りたのはトヨタのシエンタ。普段はコンパクトカーばかり借りている私なので、若干不安。
dカーシェアでTOYOTA SHAREを使う場合、スマホのBluetooth機能をOnにし、音量を50%以上にする必要があります。dカーシェアのアプリを立ち上げて該当の予約をタップすると画面が切り替わり、
ご覧のようになります。「アンロック」をタップすると解錠されます。解錠後スマホと共に車内に入り、POWERボタンを押すとエンジンがかかります。使い方を見た時にこれが半信半疑だったのですが、エンジンがかかった時にはちょっとホッとしました。本当にスマホが鍵になる車って、あるんですね。
ちなみにTOYOTA SHAREの使い方の動画がはいこちら。
ところが。
妻と息子を連れてドライブ開始。無事に目的を果たして、さぁ外食でもしようかと駐車場に戻り、エンジンをかけようとしたら・・・かからない。さっきまであれだけ順調だったのに、うんともすんとも言わない。何度やってもかからない。妻と息子にバスで帰宅するようお願いし、一人取り残された私。
まず車内に貼られていたシールに書かれていたTOYOTA SHAREのコールセンターに電話。すると
「dカーシェアのことはドコモに聞いて欲しい」。
スマホでどうにかこうにか調べてやっと判明したdカーシェアのコールセンターに電話。いくつか質問に答えたところ返ったきた言葉が
「車に原因があるように思われるので、TOYOTA SHAREのコールセンターに電話して欲しい」。
この電話を切った時点で、エンジンがかからなくなってから40分ほどが経過。仕方なくもう一度TOYOTA SHAREのコールセンターに電話。運よく先ほどと同じ方が出て、これまでの経緯を説明し、丁寧に対応してもらうこと約30分。
「TOYOTA SHAREの公式アプリでは、アプリの削除と再インストールをするとほとんどの場合解決する。ただ、dカーシェアアプリのことまでは分からないので、ドコモにアプリを消しても問題ないか聞いて欲しい」
と回答をもらったのでした。
え、アプリを再インストール?????
パケ代はどうすんねん・・・という気持ちと半信半疑な気持ちがぐっちゃぐちゃになったまま、再度dカーシェアのコールセンターに電話。アプリを再インストールしても問題ないとの回答をもらったので、意を決してアプリを再インストールし、POWERボタンを押してみたところ・・・
エンジンがかかりました。
エンジンがかからなかった理由は、スマホと車の間のBluetooth通信が何らかの理由で切れたことにありました。音楽を聴いている時にも音飛びするぐらいですから、よく考えてみれば「Bluetoothあるある」ではあります。
これまで使っていたオリックスカーシェアでは、スマホのFelicaチップを車の後部等にあるセンサーにタッチして解錠していました。Felicaが搭載されていないスマホはあれど、Bluetoothが搭載されていないスマホはほぼありません。トヨタがBluetoothを使うことにした理由はわかりませんが、こういうことがあるとちょっとなぁ・・・とは思いました。ちなみに私は乗車していた6時間のうち、記憶があるだけでも8回通信が切れました。
他に解決策はないのか
ただ、ここではたと思ったのです。コールセンターは「アプリを再インストールして」と案内していたけど、本当にそれが正しいのか、と。Bluetoothを採用する時点で、通信が切れる可能性があるわけだから、アプリ側で何かしらの実装をしているのでは?と思ったのです。
Bluetoothの通信が切れた状態になった後、広い駐車場があるコンビニに車を止め、アプリをいろいろ見まわしたら、ありました。
該当の予約画面に「クルマの鍵を再取得」というボタンがありました。このボタンをタップすると、1分もしないうちに通信が正常になりました。
後日、双方の問い合わせ窓口に対応へのお礼と、実際に起きたこと、「クルマの鍵の再取得」で通信可能になったことを報告したのは言うまでもありません。
この記事が「dカーシェア+TOYOTA SHARE」をご利用になる際のお役に立てば幸いです。