(6) マイナポータルにアクセスするために「結局」ICカードリーダーを買った
はじめに:これまでスマホで申請してきたのに・・・
今年はコロナ禍でいつもより行政に申請することが多かった、という人もいらっしゃるのではないでしょうか。特別定額給付金とか、マイナポイントとか。最近では来年3月から始まる「マイナンバーカードの健康保険証利用」というのもあったりします。
いずれも「マイナポータル」というホームページでマイナンバーカードを使って申請することになります。PCだけでなく一部のスマートフォンでも対応しています。例えばApple社のiPhoneであれば、7以降であれば対応しています。私は検証用で中古のiPhone7を持っていたので、上記の3つの申請はいずれもiPhone7で済ませました。
ただ、この手のシステムは常日頃から使っていないとパスワードを忘れます。忘れない方法はいろいろあるかと思うのですが、私は「用がなくても定期的にアクセスする」ようにしています。
実は「マイナポータル」には「もっとつながる」という機能があり、対応しているウェブサイトに自動ログインできるようになっています。例えば確定申告で使う「e-Tax」や日本郵便さんの「ゆうびんポータル」が対応しています。この機能を使えば、たくさんパスワードを覚える必要がなく、マイナンバーカードがあればログインできるようになります。こうすればたまに使うことがありそう!(注:個々のウェブサイトのパスワードの管理はちゃんとしましょう!)
基本的にはスマートフォンでもログインできるのですが、(よりにもよって?)日本年金機構の「ねんきんネット」はスマートフォン対応不可。な、なんだってー!(わざとらしさ感)
というわけで、仕方なくパソコンに対応しているICカードリーダーを買うことにしたのでした。
ICカードリーダーを独断と偏見で選んでみた
対応しているICカードリーダーについては、こちらのホームページで紹介されています。
よく使われるものとしてはソニー製とNTTコミュニケーションズ製が挙げられますが、実はだいぶ前にどちらもお試し済み。そこで今回は思い切ってジェムアルト社のICカードリーダーにしてみました。
ジェムアルト?と思われるかもしれませんが、法人向けのセキュリティ製品としてはそこそこ?知られた存在だったりします(現在はタレスグループですが)。実際、電子入札システムのカードリーダーとしても使われているそうです。
開封の儀発、悪戦苦闘経由、○○行き
で、Amazonさんでポチっとして約1日。日本郵便さんのゆうパケットで届きました。日本郵便さん、いつも大変お世話になっております。ありがとうございます。圧倒的感謝。
ところが。
封を開けたら、箱も何もなく、上の写真の通り。あの某りんごさんだってペライチの紙とりんごシールがあるっていうのに、取説すらないという清々しさ。そして今更ながら、自分の使っているパソコン(Surface Go)にUSBコネクタがないことに気が付いてしまいました。微妙に高まる不安感。さぁさぁ盛り上がってまいりました。
そうこうしているうちに、出張用に買ったHDMI/有線LAN/USBが使えるUSB type-Cコネクターがあることを思い出しました。これで何とかなりそう。
思い出してよかった、というわけで、接続してみました。
緑色のランプが点滅し続けることに若干不安を感じつつ、マイナポータルにあるマニュアルの「インストールする」に従って設定します。
さぁ、時が来た。レッツアクセス。
ところが、
何度やってもこの画面。ちなみにこのセッティングを始めたのが日曜の22時半。絶望感しかないこの展開。もういいあきらめる、ということでほったらかして寝たのでした。
翌日。
そういえば、USBのtype-Aとtype-Cを変換するコネクターを思い出し、付け替えてみました。
そうしたところ・・・
無事、パスワード画面が表示されました。私のトラブルについては、コネクターがよろしくなかったようです。変にドライバーとかいじらなくてよかった。これ以降の画面は割愛しますが、無事「ねんきんネット」にも接続でき、自分がもらえる年金額の試算もすることができました。
今回は意地になってここまでやってしまいましたが、「ねんきんネット」を使う予定がなければ、スマートフォンで諸々の申請ができるはずなので、スマートフォンの申請で何か詰まった時に試してみてください。