(3) 日産ノートe-POWERで一番惚れたのは「クルーズコントロール」だった。
車社会つくばで車を持たない私
つくばに住んで10年以上になるが、わが家には自家用車がない。ザッツ・車社会の茨城県に住んでいると、車がないと言うだけで珍しがられる。車を持たないのはいろいろ理由があるが、一番の理由は費用対効果がないからだ。私の勤務先は東京だし、最寄り駅まではバスで行ける。車を持ったとしても、維持費に見合う利用頻度が見込めないのだ。とはいうものの、車が必要な時はある。そんな時には、レンタカーやカーシェアリングを使うことになる。料金プランや利用時間にもよるが、月2~3回程度であれば1万円程度で済む。
試してみたかった日産ノートe-POWER
そんなわが家で、遠いところまでドライブをすることになった。高速道路も乗る。そこで、妻にわがままを言って「日産ノートe-POWER」を借りることにしたのだ。理由は「充電せずに走れる電気自動車」というのがどういうものなのかを試してみたかったからだ。長距離のドライブであればより長く試せるだろう、という期待もあった。日産ノートe-POWERを借りるのに最も手っ取り早いのは、日産レンタカーで車種指名で借りることだ。最近では「日産eシェアモビ」というカーシェアリングもあるので、お近くにステーションがあるのならその方がお手軽だ。今回はつくば駅近くの日産レンタカーで借りた。
これが日産ノートe-POWER。ペーパードライバーに毛が生えた程度のにわかドライバーにとってはうれしいコンパクトサイズだ。
借りてすぐ、ダッシュボードにある取扱説明書を広げた。車の取扱説明書を読むなんて・・・と思われるかもしれないが、車を借りる際に意外に重要だったりする。車種によっては「はい???」というボタン配置があったりするので、一歩間違えると事故になる。本筋から外れてしまうが、これまでで最もびっくりしたのが「プリウスのP(パーキング)ボタン」だった。ちょっと前に「プリウスに乗ったお年寄りが事故を起こした」というニュースを結構見たが、私は心の中で「あのPボタンじゃなぁ・・・」とずっと思っている。
惚れたっ。「インテリジェントクルーズコントロール」
閑話休題。
日産ノートe-POWERでドライブをしていて、最も惚れたのが「インテリジェントクルーズコントロール」だった。インテリジェントクルーズコントロールとは、30km以上で走行時に、約30~100km/hの範囲で車速を設定できる機能のことだ。詳しくは↓。
インテリジェントクルーズコントロールは、ハンドルにあるボタンで設定する。
「ボタン、たくさんあるやん・・・」と思われるかもしれないが、
向かって右側のボタンが、インテリジェントクルーズコントロールの操作ボタン。アクセルを踏んで30km/h以上になったら、「SET-」ボタンの下にある車のアイコンがついたボタンを押す。そうすると、メーターのところにあるディスプレイ(上の写真だと「28.8」と書かれたあたり)に、日産ノートe-POWERに設定したい車速が表示される。後は「SET-」「RES+」を押して、自分の設定したい車速にするだけ。設定すると、自動的に設定した車速になる。ブレーキを踏むまではアクセルを踏む必要が全くない。前方に車があれば、車間距離を保ちながら自動的に追従走行してくれる。車がなければ、後はひたすら設定した車速で走り続ける。
もちろん、この機能だけで自動運転になるわけではない。一般道だったら、信号を読み取ってくれるわけではないので、赤信号になったら自分でブレーキを踏む必要がある。高速道路だったら、ジャンクションで自分の行きたい方向にハンドルを回すのは運転者だし、ランプに差し掛かったといっても自動的に減速するわけではない(前方に車がない場合)。だとしても、この機能は私にとって革命的だった。アクセルを踏まなくても設定した車速で進んでくれるというが、これほど楽だとは思わなかった。
高速道路が苦手な人にこそ使って欲しい機能
私は静岡県で運転免許を取得した。高速道路の運転講習は昼間の東名高速道路(沼津~富士間)で行ったのだが、怖くて80km/hも出せずに終わった。教官から「アクセル踏んで!踏んで!」と何度言われたことか。結果的に運転免許を取得して早20年を過ぎたが、やっぱり高速道路は怖い。つくばに移り住んでからようやく徐々に慣れてきたと感じているが、それでも怖いものは怖い。そういった人にとってはとても大きな支援につながる機能だ。もし高速道路の運転になれない運転手の方がいらっしゃったら、ぜひ試してみて欲しい。仮にそこまでの恐怖感を持っていない人にとっても「あぁ、自動運転って意外にそう遠くない未来なんだな」と思わせる機能だとは思う。
おまけ
ちなみに余談だが、つくば駅近くの日産レンタカーで借りた日産ノートe-POWERにはドライブレコーダーが取り付けられていた。こういう装備がちゃんとされているとすごく安心する。
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