見出し画像

(1)「あの」Rakuten Miniが我が家にやってきた。

はじめに

自分自身の興味関心のある分野の一つに、モバイル環境というのがあります。IT系の企業に勤めている関係からか、いつでも・どこでもインターネットとつながる環境を持つことに関心があります。

さて、最近モバイルの世界で注目されている会社の一つが楽天モバイル。元々はMVNO(他社の回線を借りて自社ブランドとしてサービス提供)でしたが、今年4月から携帯キャリア(自社の回線を自社ブランドとしてサービス提供)としてスタートしました。ただ、当面の間は自社設備だけではエリアが狭くなってしまうため、ほとんどのエリアではau回線を借りています。今後自社設備をどれくらいのスピード感で増やしていけるかが課題になります。

携帯キャリアとしてサービスを開始した当初、楽天モバイルを契約しようとはあまり思いませんでした。確かに「契約してから1年間は無料で使える」というのは魅力的ではありますが、1年経過後は2,980円。これだったらMVNOの方がリーズナブルなので、やや疑問でした。気持ちが変わったのは、楽天モバイルの独自端末「Rakuten Mini」を期間限定で1円で販売することを発表してからでした。1円なら別にいいか・・・と思い、試してみることにしたのでした。

ところが、このRakuten Miniに問題が発生します。私が注文した直後の6月10日に端末の対応周波数帯の変更を公表します。その後、対応周波数帯の変更に伴う総務省への認証の申請に不備があったことが明らかとなりました。携帯キャリアとしてはあってはならないと言えるレベルの不手際により、Rakuten Miniは待てど暮らせどやってこない状態が続くことになったのです。

初めての出会い

画像1

というわけで、我が家にRakuten Miniにやってきたのは6月28日。注文してから26日が経過していました。

画像2

箱を開けるとこんな感じ。右下の白い箱にRakuten Miniが入っています。

画像3

Rakuten Miniの箱を開けると、真ん中に本体が入っています。私はピアノブラックにしました。

画像4

光の加減によって色合いが変わります。思ったよりも見た目は良さそう。

画像5

後は同封されていた説明書に従って設定するだけです。基本的には説明書に書かれている通りに進めれば設定は終わる、はずです。途中でソフトウェアのアップデートがあるので、説明書に書いてある通り「待つ」ことができればトラブルはないでしょう。裏を返せば、説明書を読まずに始めるとまず間違いなくハマるはず。

画像6

この画面になれば、無事初期設定終わったことを意味します。独特なユーザーインターフェースですが、指で上下になぞればアイコンが動くので、そんなに迷うようなことはない、はずです。

実際に使ってみた(おサイフケータイ編)

画像7

Rakuten Miniには「おサイフケータイ」機能がついています。「おサイフケータイ」といえば「楽天Edy」や「iD」などいろんなアプリがありますが、「モバイルSuica」や今春よりはじまった「モバイルPASMO」にも対応しています。ただ、交通系ICはどちらか一方のみ使えます。私は定期券を「モバイルPASMO」にしていたので、元々のメイン端末からRakuten Miniに移し替えてみました。機種変更の際はフェリカネットワークスの「おサイフケータイ」アプリが必要になるので、忘れずにダウンロードしておきましょう。詳しくはこちらをご覧ください。「おサイフケータイ」アプリさえ忘れなければ、問題なく移し替えることができるでしょう。

後日、実際にモバイルPASMOをバスの乗車で使ってみました。当たり前と言えば当たり前ですが、ごく普通に使うことができました。クレジットカードによるチャージも、下車時の支払いも、何も問題なし。コロナ禍で現金をあまり触りたくないという人にとっては、うってつけかもしれません。

実際に使ってみた(スループット編)

画像8

さて、気になることと言えば、ネットワークの快適さですよね。私が住んでいる茨城県つくば市は「パートナー回線エリア」(2020年7月4日現在)。つまりauの回線を使っているエリアです。楽天モバイルの真の実力が発揮されるエリアではありませんが、実力値は知りたいところ。というわけで、平日の夜に自宅(つくば市内のマンション)で「ドコモスピードテスト」アプリを使い速度を計測したところ、あれ、上りの方が速い・・・?

画像9

さすがにそれはおかしいと思い、自宅の外で使ってみることにしました。まずは平日の午前中につくば駅前の「つくばセンター広場」にて。上り・下りともに10Mbps程度は出るようです。

画像10

続いて土曜日の午前中に、つくばで最も換気の心配がいらないショッピングモール「LALAガーデンつくば」で試してみました。下り15Mbps、上り11Mbpsという結果になりました。平日の結果と照らし合わせても、劇的な変化があるとは言えないですが、10Mbpsは安定的に出そうだということは分かりました。1年間無料なのであまり贅沢は言えませんけどね・・・。

どういう用途に向いているのか考えてみた

待てど暮らせどRakuten Miniがやってこない間、ブログやネットニュースの記事でRakuten Miniのレビューを読みましたが、その中でよく出てきたのが「電池の持ちが悪い」というものでした。

画像11

電池の持ちという観点でいうと、私は「それは仕方ないのでは?」と思うのです。縦の長さは体温計よりも小さく、

画像12

重さを測ると80gにも満たない小さなスマートフォンです。これぐらい割り切った端末は、premini以来かもしれません。こんな大きさのスマートフォンで、大容量のバッテリーが搭載されているわけもありません。この端末を持つ以上、使い方を考える必要があります。スマートフォンのバッテリーを食う主な要因は「ディスプレイ」「Bluetooth」「GPS」かなと思うのです。つまり、この3つの機能の利用を密にしなければ、ある程度長持ちさせることができると考えました。私が主に考えた用途は2つです。

(1) COCOA(新型コロナウイルス接触確認アプリ)専用端末
最近になって再び感染者が拡大している新型コロナウイルス(COVID-19)。今後外出する際に欠かせなくなるのが「COCOA」の利用です。このアプリ、個人情報を極力収集しない仕組みにする代わりに、Bluetoothを常時ONにする必要があります。Bluetoothを常時ONにすることにより、スマートフォン内にある情報を窃取される可能性もあるので、アプリの利用に積極的になれないという人もいると思います(実際私もそうでした)。ただ、Rakuten MiniをCOCOA専用端末と位置づければ、元々使っていたスマートフォンのBluetoothをONにする必要もありません。1日に1回程度は充電が必要かもしれませんが、山の中を歩くようなことがない限りは困ることはないのではないかと思うのです。

(2) スポーツ+おサイフケータイ専用端末
上述の通り、Rakuten Miniにはおサイフケータイ機能がついています。そして、何といっても軽いという他のスマートフォンにはない特徴があります。例えばランニングやサイクリングといったスポーツをする時に、タイムの計測をしつつ、コンビニやおサイフケータイ対応の自動販売機に立ち寄ってペットボトル飲料を購入する、といった用途に適していると考えました。おサイフケータイには、「なくしても利用を止められる」という現金にはない機能があります。もし万が一落としたとしても、利用停止の措置さえとれば被害を最小限にできます。

私が思いついたのはこれぐらいですが、他にもいい使い方があるかもしれませんね。とりあえず今回はここまでということで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?