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ミレイ大統領についての本の日本語翻訳プロジェクト!とりとめのない裏話③

こんにちは!自由主義研究所の藤丸です‼️

先日お知らせしましたが、やっっっとミレイ大統領についての本、
「ミレイと自由主義革命 世界を変えるアルゼンチン大統領」
を出版できました‼️
👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏

この日本語版タイトルは、作者のマルセロ・ドゥクロスさんがつけてくれました😊
原書タイトルは「Milei: La revolución que no vieron venir」です。
どう訳すべきか悩みました。
DEEPLで直訳すると「彼らが予想しなかった革命」?

「彼ら」って誰…?😵もしくは訳すべきでない?「予期せぬ革命」とか?

と思い、マルセロさんに日本語版タイトルを相談し、できれば「自由主義」を入れたいと伝えたら、アイデアをくれ、邦題が決まりました。
さらに内容がわかりやすくなって、よいタイトルになったと思います😊

とにかく、すべてが初めての経験でしたので、無事に出版できて、
「本が届いたよ」とSNSでも報告をいただけて、本当にほっとしました。
ここ半年ほどこればかりやっていたので、今、開放感が半端ないです‼️

(3月8日に出版記念イベントがあるので、そこまでは気を抜けませんが)


さて、前回の「裏話②」記事の投稿から、もう1ヶ月半以上たっていますね💦
本の最終校正・編集で焦っており、のんびり裏話を書いてる余裕がなかったのです。いろいろ忙しすぎて、精神的にもあまり余裕なく、ここ半年の出来事を忘れそうなので、完全に忘れる前に「裏話」の続きを書こうと思います。
前回はこちらです。↓

前回は、税制(所得税の源泉徴収)のせいで、混乱したことまでを書きました。

その後、交渉してロイヤルティも少し値切りました。(ちなみに私は大阪出身です)
諸々をクリアし、無事に契約を完了できました!

スペインの会社との契約なんて、どうするんだろうと思いましたが、「電子署名」というものがあるんですね。(これもやったことなくて、調べた)

契約書は、サインする前に何度も読みました。英語なので自動翻訳をかけ、さらには自由主義研究所のメンバーのマット(アメリカ人)にも何度も確認しました。
メールで言ってたことと契約書に書いてることが(悪気なく)違う、ってことがありますからね。
契約違反の場合、最悪のケースでは「アルゼンチンの裁判所」案件になるので、ちょっと怖いです😇


本書は原書がスペイン語です。
私はもちろん、翻訳者の蔵研也先生もスペイン語はできません。
なので、すでに出版されている「英語版」から翻訳することになりました。

ちなみに、蔵先生は、これまでに何冊も海外の書籍を翻訳出版されています。最近も、ミレイ大統領の師でもあるヘスース・ウエルタ・デ・ソト教授の学術書「社会主義・経済計算・起業家精神」を翻訳出版しています。


しかし、ここでやっかいな問題が💦
蔵先生曰く、英語版がけっこう読みにくい…、とのこと💦
(どうやら、英語版の翻訳者さんが英語ネイティブのかたではないらしい?です)

そもそもが、日本にあまり馴染みのないアルゼンチンの話です。自由主義思想の部分(本の第二部)は世界共通なので大丈夫なのですが、本の第一部の序盤はアルゼンチンの近現代史です。地球の裏側の近現代の政治について、私たちが知ってるはずがありません。アルゼンチンでは著名な人物や有名な事件でも、専門家ではない私たちには初耳なことばかりです。スペイン語独特の言い回しもたくさんあります。

蔵先生には、なんとか翻訳してもらいましたが、かなり大変だったようです😅
(改めまして、大変な作業を引き受けてくださりありがとうございました)


その後、校正・編集作業がスタートするわけですが、

私は実はやったことがありません。本の出版自体が初めてです。

しかし、何とか本の形にしないといけないので、いろいろ調べました。これが10月頭~中旬くらいの時期です。

まずは、蔵先生の翻訳版をベースに、原書のスペイン語版をDEEPLとグーグル翻訳を使った機械訳を一文ずつ照らし合わせていきます。
つまり、
1.蔵先生の日本語(英語版から翻訳したもの)
2.DEEPLで翻訳した日本語(スペイン語から翻訳)
3.グーグルで翻訳した日本語(スペイン語から翻訳)

この3つを一文ずつ見比べていきます。ここの作業が一番キツくて孤独で頭がおかしくなりそうでした。
英語版は、文章を一文飛ばしていたりするので、それも困りました・・・💦

11月には、夫や自由主義研究所の仲間が「減税&規制廃止カンファレンス」などのイベントに参加して楽しそうに過ごしている連休、一人で悶々と作業を続けていました。

まず、「第一部の第一章」がキツかったです‼️💦(長いし)。
アルゼンチンの近現代史で、登場人物を(ほぼ)全員知らないので、その都度調べながらでの作業でした。固有名詞をカタカナでどう書くかもかなり悩みました。
でもこの近現代史があるからこそ、ミレイの登場し、国民に支持され、彼の自由主義の政策がなぜアルゼンチンに必要なのかがわかる、とても重要な部分です。さらに、現在日本の政治にも重なる部分があります。

ここで、3人の救世主が登場します!\(^o^)/

T先生:スペイン語ペラペラのアメリカ人。元アトラス・ソサエティのプログラム・ディレクター兼シエナ大学(ニューヨーク州)の元経済学講師

Nさん:日本語ペラペラのアルゼンチン人。日本語の先生!(私より日本語できると思う。youtubeの翻訳も手伝ってくれた)

Dさん:日本語ペラペラのアルゼンチン人。以前の記事でも紹介した、Xでミレイやアルゼンチン事情を日本語で紹介してくれてる。

※こちらが監修をお願いし、快諾してくださりました。皆さま、お忙しい中本当にありがとうございましたm(_ _)m💦

T先生には、スペイン語版→英語版のチェックと修正をしていただきました。
T先生のチェックは、最後の最後の校正まで確認で使用させていただきました。

NさんとDさんには、私がまとめた校正版の中で、わからないところを質問させていただきました。人物や出来事、事件の背後関係などです。
Nさんは、出来事についての細かい情報を教えてくださり、私の理解も深まりました。そして彼の個人的なエピソードには驚かせられました!(ここではとても書けない…)
Dさんは、「何か日本語で良い言い回し、ないですか?」という私の質問に、日本語ネイティブじゃないのに、複数案を出してくださりました。
(今思うと、かなり無茶振りですね💦日本語ネイティブの私が、なぜアルゼンチン人に日本語の言い回しを聞いてるんだと…)

日本語版に多数追記した「訳注」も、すべてNさんとDさんに確認していただいています。また彼らのアイデアや意見で「訳注」を書いたものもたくさんあります。

蔵先生だけでなく、3人の監修者のかたがたのおかげで、この「ミレイと自由主義」が完成しました。
3人の助けがなければ、文章を理解し切ることはできなかったし、本が出版できることもなかったと思います。

本当にありがとうございますm(_ _)m

※もちろん、最終的な文章の責任は、すべて私(自由主義研究所)にあります。

出版記念イベントの打ち合わせのためにNさんとDさんと打ち合わせしたときの写真です😊
お二人とも話しやすくて、めちゃいい人です!



そして、彼らの助け以外に、最後の追い込み時期(年明けから)に、助けてもらったのがあります。
それは、、、、

文明の力です!😄


「ChatGPT」や「一太郎」の力を大いに借りて、少しでも読みやすい文、誤字脱字や「ゆらぎ」のチェックを繰り返しました。

特に、ChatGPTは「月額3万(*_*)‼️」の課金をして、ファクトチェックをしてもらったり、「わかりやすい文章にして」と指示して文章のアイデアをもらったり、大いに助けられました。
(1ヶ月だけ有料契約して、その後すぐに解約しました。・・・3万‼️)

でもね、ChatGPTの文章って、いかにも「機械の文章」なんですよ・・・。
「意味わからなくて読めない文章」よりはマシなんだけど、

「読む気がしなくなる文章」(T_T)💦

これはだめだな、と思いました。まあ、好みも大きいと思いますが、私は苦手な文章でした。
それに、DEEPLも同じなのですが、機械って、
「これらの文章を校正して(または翻訳して)」と指示すると、
文章の塊の中で、シラっと「一文」を飛ばすんですよ。
校正できないとか訳せない、とかではなく。(その飛ばした一文だけを再度校正にかけると、きちんと文章を出しますので)
何なんでしょうか、あれは😠🔥
人間の「さぼり」より酷い頻度です。課金してるのに(T_T)💦
機械もサボるんかと思っちゃいますね。

あとは、ChatGPTは、この本の第二部(自由主義思想)では誤訳が多かったです。思想を理解していないので、明らかに間違った文章を出してきます💦

そんな感じで、語彙のアイデアは助かったけど、けっきょく、人間の自分なりの文章で工夫しました。

それでも3万の価値はあったと思います!(負け惜しみではありません😇)

そんなこんなで、約5ヶ月奮闘し、なんとか目標の2月中旬の完成・出版に間に合うことができました。
校正については、公会計研究所の吉田寛先生に「校正は諦めがついた時に終わります」とアドバイスをいただいてましたが、諦めるより先に時間的なタイムリミットがきてしまった、という感じでした。
3月8日(土)に出版記念イベントの開催が決まっていたので、なんとしてでも2月中旬には出版しないと、と焦りに焦っていました💦
だから、無事に出版できて、本当にほっとしています。
(昨日、電子書籍のKindle版も出版できました!楽天koboでも今後出版予定です)

※出版記念イベント(東京・銀座)は一次会は満席ですが、二次会はまだ余裕があります。二次会のみの参加も可能ですので、ぜひご参加お待ちしています😊


最後まで読んでくださりありがとうございました!
次回の裏話は、「クラウドファンディングの話」の予定です(*^^*)



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