散髪

散髪、それは髪を切ることであり身だしなみを整えることでもある。
また、散髪することを床屋へ行く、ヘアカットに行く、ヘアサロンに行く、
美容室に行く、美容院にいく、ヘアーーーサロンに行くなど様々な言いようがあるのだ。

まあ、結局は髪の毛を切ることが目的なのだが
それに飽き足らず卑しい人間たちは、
シャンプーをしてもらったり
ヘアセットしてもらったり
髪の毛を染めたり
縮毛を矯正したり
しまいには頭皮マッサージなんかしてもらったりするのだ!
もはや散髪なんておまけにすぎない。

岳が父親に風呂場での散髪を嫌がったのも、巨乳のお姉さんが前かがみで
シャンプーをしてくれるヘアサロンの存在を知ったからに違いないのだ。
※「続 岳物語」の「風呂場の散髪」を参照

で、そんな岳の心情に勝手に浸りながら私は今日1000円カットに
行きました。
勿論私はカットのみで注文し、発券制のお店なので前のお客さんが終わるまでしばらく時間がかかる。
だいたい発券してから2~3時間は待たされるのだが、この時間の拘束が
散髪フラストをため、人々の散髪魂を刺激してくれるのだ。
※散髪フラストレーションの略。最高の散髪魂を解放するにはこの散髪フラストが重要となる

「○〇日の○○時に美容院予約しちゃった~ウフフ」みたいな散髪の時間を自分の好きなタイミングで設定する愚か者どもには分からない幸福だ。

そして待ちに待った散髪が開始される時、俺は平常心でいられない。
なぜなら今日が命日になるかもしれないと思わせる危険なハサミ捌きは
1000円カットのならではの醍醐味だからだ。

しかし安心してほしい。ハサミよりバリカンで刈られることが多いため
滅多にハサミを使うことにはお目にかかれない。

そして無事散髪が終わり、毛だらけの顔をトイレットペーパーで拭う。
ホットタオルなんてものは軟弱者が使うもので強者しか入ることのできない1000円カットにはそんなものあるはずがない。

そして1000円を払い(正確には980円で向こうに20円のお釣りがなかったため、おれは1030円を払い50円のお釣りをいただくことにした。)
俺は自信と髪の毛という質量を失った爽やかな喪失感とともに店をでた。
なんだか、いつもの空が違って見えたような気がした。
これも散髪のおかげ、いや心の散髪「散髪魂」に由来するものなのだろうか…。


なにこれ? それでは!



【おまけ】
一昨年から使ってないコンドームが家にあるけど、
これってまだ使えるのかな??
常温で放置されてたから冷蔵したほうが長持ちするとかないよね?
今度使う機会があったら相手の方に相談してみようと思います。

P.S. コンドーム紳士協会の幹部と繋がりたい。


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