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“もっと良いお弁当体験”を届けたい。そんな想いから誕生した「くるめし弁当」のこれまでとこれから
皆さん、はじめまして!
日本フードデリバリーの鈴木です。
日本フードデリバリーでは「働く人の食の探し方、楽しみ方の体験を変える」というミッションの下、お弁当のプラットフォーム「くるめし弁当」やケータリングのプラットフォーム「シェフコレ」を運営しています。
今日は弊社が主力サービスの「くるめし弁当」を始めたきっかけから、これから先目指すものまで、代表の石川へのインタビューをご紹介します!
きっかけは町のお弁当屋さん。宅配弁当予約サイト「くるめし弁当」が誕生するまで
ーお弁当店のwebサイト制作をきっかけに「くるめし弁当」のサービスを思いついたそうですね。
はい、「くるめし弁当」を始めるきっかけとなったのは、1軒のお弁当店との出会いでした。
遡ること十数年前、日本フードデリバリーの前身となる会社では、webサイトの受託制作をしていて、ある時老舗の宅配弁当屋さんのサイト制作に携わる機会があったのです。
インターネットが普及し始めてから、年々少しずつ売上が減少していたその宅配弁当屋さんは、“少しでも集客に繋がれば”とwebサイトの制作を相談してくれました。
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当時はまだスマホも普及しておらず、今みたいにwebから商品を購入するというのが当たり前ではない時代。webサイトを持っているお弁当店はそれほど多くありませんでした。
ライバルが少なかったことも功を奏して、サイトの立ち上げ・運用から半年ほどで運用前と比べて大幅に売上を上げることができたのです。
これまで触れることのなかった宅配弁当という業界でしたが、1つのアクションでこんなにも成果につながるのは驚きの体験でしたね。
この体験をきっかけに宅配弁当業界で新たにサービスを立ち上げることを決めました。
ーwebサイトの制作で、お店の売上に貢献できたという成功体験が源泉になっているんですね。そこから今の「くるめし弁当」のようなプラットフォームに至ったのはなぜですか?
宅配弁当のプラットフォームがあれば、お店の課題とユーザーの課題、両方を解決できると思ったからです!
お店側の課題は分かりやすく、集客の部分で困っていることがほとんどでした。
一般的な飲食店であれば、近隣にあるお店だけがライバルになることがほとんどです。
それに対し宅配弁当は、お店の立地に関係がなく、お客さまの指定の日時・場所にお弁当を届けることができるお店全てがライバルにになる可能性があります。当時、首都圏にお弁当を配達できる店舗は約2,000店舗弱あり、条件によってはそれらすべてがライバルになる可能性すらもありえたのです。
そのような状況下で営業活動してもなかなか成果につながらなかったため、webを活用して露出を増やすことが売上につながりました。
そんな宅配弁当市場において、ユーザー視点の課題は“最も良い体験”ができていないことだと思いました。
webを駆使して情報を精査しても、せいぜい10~20店舗を見つけるのが精いっぱいで、残りのおよそ1980店舗については存在することすら知らない状況が生まれていたのです。
それでは、その人にとって最も良いお弁当が頼めている可能性は限りなく低くなり、最も良い体験とは言えません。
お店にとっては集客になり、ユーザーにとっては求める条件の中でベストの選択ができる、そんなプラットフォームを作ろうと思いはじめたのが「くるめし弁当」です。
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「くるめし弁当」が世の中に提供できたこと
ー「くるめし弁当」を始めた当初はどんなことに取り組んだのですか?
私たちは当初、テレビ業界のロケ弁の注文で価値を提供したいと考えていたので、テレビ業界の人がお弁当を手配する際に困っていることを察知して形にしていくことをしていました。
大きく2つの可視化に取り組みましたね。
1つ目は、どんなお弁当が頼めるのか、店舗毎に頼めるお弁当の種類(メニュー)・弁当の内容・値段を可視化しました。
今も昔もロケ弁はADさんによって頼まれることが多く、当時はADさん達の間で代々先輩から受け継がれる、店舗名と特徴、電話番号などが書かれたリストのようなものを見て、そこに記載されている電話番号に発信して注文をしていたのです。
リストにはメニューも写真も載っていないことがほとんどで、発注者の立場からしたら届くまでどんなお弁当が来るかわからないという不安がありました。
その不安を解消するために、店舗が提供しているお弁当の情報を集めて、写真を撮影してwebで情報を公開したのです。
2つ目は、お店が受注できる日を可視化しました。
電話で発注するデメリットとして、電話してみないと自分がお弁当を届けてほしい日にそのお店が注文を受けてくれるか分からない、ということがありました。
電話せずともお店が注文を受けられるのかが分かる状況にする必要があると思ったので、定期的にお店に受注状況などを確認しお店のスケジュールを可視化。それらをwebに反映させていきました。
それから、ユーザーがお店に電話をしても製造や配達中で電話に出られなかったり、営業終了時間が早くて連絡が付きづらいという課題もあったので、いつでもwebから注文できるようにしたり、「くるめし弁当」のコールセンターで電話に対応するようにしたり…
という感じで、ユーザーがお弁当発注で困っていることを察知して、1つずつサービスの機能として落とし込んでいきましたね。
ーなるほど…!サービスが始まって十数年が経過しましたが、「くるめし弁当」によって実現できたことはなんでしょう。
加盟店にとっては売上を増加させるための販売チャネルを1つ増やせたこと、
ユーザーにとっては24時間365日、多種多様なお弁当を頼めるようになったこと、ですかね!
昨年はコロナの影響もあって飲食店は特に厳しい状況でしたが、そんな最中に加盟したお店さんからは
「自分たちでは営業できない大口のお客さんからの受注が入るようになって、実店舗の売上が厳しい今とてもありがたい」
と仰っていただけて、嬉しかったですね。
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「くるめし弁当」を始めてから今日まで、“ユーザーにとって良い体験を届ける”という思いは変わらずにお弁当店を開拓してきました。今では、頼めるお弁当の選択肢、質の高い商品の数は大幅に増えていると思います。
そして、これまで蓄積してきた膨大なお弁当の販売データなどを活用して、お弁当の製造を行っていなかった飲食店と商品開発をしたり、新しいジャンルのお弁当に挑戦したりもしてきました。
webからいつでも、幅広い選択肢の中からお弁当の注文ができるようになったというのは世の中に対して「くるめし弁当」が実現できたことかなと思っています。
これからの「くるめし弁当」、日本フードデリバリーとは
ー「できない」を「できる」に変えて、今となってはwebからお弁当を注文できるのが当たり前のことに…なんだか少しだけ感慨深いです… これからはその“当たり前”をアップデートしていく必要があると思いますが、石川さんはどんな体験を提供していきたいですか?
1番はやっぱり、『失敗しない体験』を提供していきたいです。そもそも私たちが提供している法人向けのデリバリーサービスは、会議の昼食、ロケ現場のお弁当、接待で使われる食事など、仕事の重要なツールの1つとして使われています。
たとえばレストランで食事をする際、プライベートの時なら、予約時間にお店に着いて「混雑しているから5分くらい待ってもらってもいいですか?」と言われてもそれほど気にならないかもしれません。でも、大事な接待であればすごく焦りますよね。
美味しいというのはもちろん大切ですが、失敗できないシチュエーションで使われるサービスだからこそ『失敗しない体験』に寄り添い、追及していきたいと思っています。
ー『失敗しない体験』を提供するために注力していることはなんでしょう?
「お客さまからの声(口コミ)」 にしっかり寄り添うことですね。
お客さまからいただく声は、失敗している・していないに気が付くための重要なツールです。「お客さまの声」に対応するチームも2年ほど前に立ち上げました。
『失敗しない体験』をユーザーに提供するためにも、サービスを開発する上で「お客さまの声」をきちんと収集・理解して適切に寄り添うことは非常に重要だと考えています。
一方で、1つのサービスとして、想像以上の体験を提供することも重要だと考えています。「このサービスすごい!」という驚きや興奮をどう生み出すのかは、自分たちでしっかり考えていきたいですね。
ーお客さまの体験の向上が大きなテーマになっているのですね。弊社では「働く人の食の探し方、楽しみ方の体験を変える」をミッションに掲げていますが、会社全体で世の中にどのような価値を提供していきたいですか?
日本フードデリバリーでは会社(法人・団体)と食を事業領域としているので、会社などで食事が必要になった際に、「くるめし弁当」「シェフコレ」があるから安心だね、大丈夫だね、と思ってもらえるような存在になることが、世の中に対する価値につながると思っています。
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たとえば建設業界の方々は、現場で必要な道具や資材を購入するのに「モノタロウ」で探したりします。
「モノタロウ」を利用すれば建設資材や道具に関することは全て網羅されていて、指定した期日にきちんと届く、という安心感があるからです。
同じように、会社でなんらかの食事が必要になった際、まず「くるめし弁当」や「シェフコレ」を見てみようか、と思ってもらえる存在になることが、世の中に安心感を与え、価値を提供していることになると考えています。
会社の中には、社員が食べる社食もあれば、会議や接待で使うお弁当、差し入れのお弁当、社内の懇親会で使うオードブルなど…想像以上に多様な食のシチュエーションがあります。
これらのような食事が必要になったタイミングで、私たちのサービスを使うことがお客さまにとって1番良い解決策になり、そして1番良い体験ができる状態を会社全体で目指したいです。
ー以前から石川さんがおっしゃっていた「業界標準のサービスになる」の真意は安心感(=失敗しない)を与えるサービス、という意味だったんですね…!それを実現するためには、実際にお弁当を作っているお店の協力も必要不可欠ではないかと思いました。良い関係性を築くために意識していることはありますか?
世の中には、当社のような法人向け、家庭などに届ける個人向け、と数多のデリバリープラットフォームがあります。
自社のサービスに加盟してくれているお店にとって1番の存在になることは、サービス開始以来ずっと意識していきました。
プラットフォームとしての総流通規模やサービスの特性など、お店側がサービスを選ぶ基準はさまざまありますが、そのお店にとって1番のパートナーになることができれば、長く一緒に仕事を続けていけます。
そのためにもお店がどうしたら売り上げを上げられるのかを一緒に考え、お客さまが求める商品、売れる商品の企画・開発を続けています。
ーこれからもお店と二人三脚で、良い体験を届けていきたいですね。一社員としては、これから会社が目指す行く先も気になります。これから先日本フードデリバリーがどうなっていきたいか、石川さんの考えを教えてください。
法人向けデリバリー業界全体がまだまだ創成期です。
自分たちのサービスのことだけを考えるのではなく、業界全体を見渡して、お客さまや加盟してくれるお店にとって価値のある状態を意識してやっていかなければいけない、と考えています。
当社のサービス、競合サービス含め法人向けのデリバリープラットフォームが、お客さまにとって普通に使えるレベルのサービスを提供し始めたのはここ4~5年位ではないでしょうか。
たとえば賃貸物件を探す時、賃貸情報サイトを使いますよね。
賃貸不動産のwebサービスは業界がかなり成熟していると感じています。
成熟した状態では、検索軸やサービスの利用料率、掲載情報など、ユーザーに絶対提供している機能や価値がどこも似てきます。
そして、それらの機能や価値は、最も流通額の高い、すなわち、世の中から支持されているサービスが基準になり作られてきたと考えています。
法人向けのデリバリープラットフォームでは、商品の品質や配送の品質などリアルな体験もサービスの大切な要素なので、1つ1つの価値を上げるのに時間がかかります。そういったこともあり、まだまだ業界の基準となるような本質的な価値を提供するまでには及んでいないと感じています。
当社が、業界をリードするようなポジションに立てる時が来た際には、業界の成熟に向けて正しい道筋を示していかなければいけないと思っています。
あとはそうですね、当社の事業領域である「会社の中の食」、という観点だと、「絶対デリバリーでなくてはならない」とは、実は思っていません。
これまで蓄積してきたデータなどを活用して、まだまだオフラインの仕組みが多い、「会社の中の食」という領域のDX化を担っていきたいですね。
やっぱり、ランチに行くのってわくわくすると思うんです。
「会社の中の食」をもっと楽しんでもらえるよう、価値向上していきたいです!
働く人の食のシーンで、わくわくやドキドキを与えられるサービス運営を、これからも続けていきたいですね。
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