治療方針変更と久々の痛み【大人の歯列矯正日記#11】
みなさま、今日もお疲れ様です。
大人になってからの矯正治療記録、11回目になります。これまではマガジンにまとまっています!
さて、ワイヤーが入ってから3ヶ月ほど経ちました。以前の回で書いたのですが、部位によっては1ヶ月で効果が現れて綺麗に揃っているところもあります!
ある程度揃ってきたところで、治療が新たな段階に入ってきた感じがするので、その辺りを残しておきます。それと、タイトル通り治療方針を変更したのでそちらも。
現状の歯並びはいい感じ!
ワイヤーを入れて3ヶ月、気になっていた前歯のガタガタや、綺麗に並んでいない奥歯の並びが綺麗に整ってきました。それから、回転している歯も徐々に正常な向きになってきているっぽいです。
この3ヶ月の間は1ヶ月に一度歯医者に通い、先生に歯並びの様子を見てもらい、新しいワイヤーに取り替えるということの繰り返しでした。
ちなみに、ワイヤーを取り替えるたびに少しずつ太いワイヤーに変更になっています。一番最初に入れたワイヤーより目立つ感じがするので、太くなっているんだろうなあくらいの違いです。
痛みですが、初回〜2回目は本当に痛くて食事が苦痛で仕方なかったんですが、徐々に歯が慣れてきたのか(?)、3回目はワイヤーを取り替えた次の日も問題なく普段通りの食事ができるくらいになっていました。
多分、歯が動く余地があまりない(=ほとんど動かない)ので、痛くなかったのだと思います。
そんな感じで3ヶ月が過ぎたのですが、先日慣れてきたワイヤー交換に行くと、治療方針の変更の提案をされました。
時間をとるか、見た目をとるか
治療方針変更の内容の一番のポイントは、「上前歯の中心を、顔の中心にしっかり合わせるか」でした。
本来であれば、顔の中心ラインに上前歯の中心(上前歯2本の歯間)が来るように整えるのが、矯正治療の基本中の基本だそう。そして私の上前歯の中心は、若干ですが顔の中心ラインからずれているそうです。
ずれて「いるそうです」、と書いたのは、正直のところそう言われて鏡を見てみても「そんなにずれてるかな?」というくらいわからないんですよ(笑)鼻筋の中央から口元に指で線を引いてみても、ずれてるようには思えず...。
先生も若干ずれているとは言ったものの、そこまで気になるほどじゃないとはおっしゃってたので、本当にちょこっとずれているくらいなんだと思います。多分。
なぜこれが問題になったかというと、抜歯です。
最初の治療方針では、「上段2本、下段2本、親知らず(下段)2本」の、合計6本抜歯をする予定でした。そして、基本的に抜歯は矯正治療の最初、ワイヤーを入れる前に済ませます。
でも実は、私はまだ上段は1本しか抜いていません。すでに抜歯した歯は、別の歯と重なって生えている歯だったのでさっさと抜いてしまったのですが、残った1本は特に問題もない歯だったんです。単純に左右対称にするために抜こうとしていた歯です。
それがどうして残っていたかというと、上段はそもそも下段に比べてガタつきはひどくなく、どちらかというと一部の歯の回転が重症(なんて言い方はされてませんが)なので、そちらをまず治すことに注力していたこと。そして、先生が「ある程度揃って様子を見てから抜きましょう」とおっしゃっていたからです。
そもそも、上段はどの歯を抜くかでも悩んだくらいなので(過去の記事参照)、先生もある程度並んだ様子を見て、どの歯を抜くか最終ジャッジをしたかったのかもしれません。
というわけでまだ抜いていない歯があるのですが、ある程度歯が並んできたこの段階で、「上前歯の中心を、顔の中心にしっかり合わせる治療をしない代わりに、抜歯をしない」という新たな治療の選択肢が生まれました。
長々書いてややこしい気がするので簡単にまとめます。
<今までの治療方針>
・上段の抜歯をする
・抜歯をして空いた隙間を少しずつ詰めて、顔の中心ラインに前歯の中心が来るように揃える
・治療終了後の歯並びは綺麗に仕上がる
<新たに提案された治療方針>
・上段の抜歯をしない
・顔の中心ラインと前歯の中心は若干ずれたまま(わからない程度)
・上段は歯の本数が左右非対称になることもあって、上段と下段の前歯の中心ラインも若干ずれる
これだけ見ると、「抜歯して綺麗に揃えればいいじゃん」と思うのですが、新しい治療方針の場合、「健康な歯を無駄に抜かない」というメリットと、「矯正治療が早く終わる」というメリットがあります。
もちろん、抜歯をして治療したほうが最終的な歯並びは綺麗になるので、「時間をとるか、見た目をとるか」という二択。
結果的に私は、抜歯をしない、新しい治療方針に変更することにしました。
決め手はやっぱり「時間」。前歯が中心ラインからずれていることは言われてもよくわからないくらい気になっていないので、だったら早く治療が終わる方がいいかなと思いました。
最終的に上段と下段の前歯が若干揃わないというのは、言葉として聞かされるとちょっと気になりましたが、冷静に考えると、前歯の中心が上下で揃っていないって、そんなに目立たなくないですか?
少なくとも、自分以外の人の前歯の中心が揃ってるかなんて全く気にしたことないです。というか、わざわざ見せるようにしないとあんまり見えないですよね。
先生曰く「顔の中心ラインと前歯の中心を揃えるのは矯正治療の基本中の基本で、やらないなんてありえない」レベルの治療方針らしいですが、それを覆す案を提案してくださってありがたかったです。柔軟に対応してもらえる感じが嬉しい。
入れっぱなしのワイヤー
さて、話が変わって今度は下段です。
下段はガタつき前歯も治ってきて、抜歯したことで出来た隙間も、徐々に歯が移動することで埋まってきて、いい感じ...ですが、最大の問題はまた「前歯」です。
矯正前の下段には、重なって生えている歯が3本も(!)あったのですが、私の顎のサイズを考えると抜かないと入り切らないため、2本は抜きました。残り一本は元々抜く予定ではありません。なぜかというと、前歯だからです!!!
前歯が一本内側に生えているのを、先生は「救いたい」と言って、抜かない治療方針を立ててくださっています。
ですが、今はガタついている歯並びを整える & 回転している歯を戻すばかりで、内側に生えている前歯を並べるスペースがありません。
また、そもそも私の噛み合わせに問題があり、正常な噛み合わせより深く上段と下段がかみ合わさっている(下段が深く上段に食い込んでいる)そうです。
その2つを同時に解決する手段が、特別なワイヤーを用いた治療。
下段に特殊なワイヤーをつけ、下段の歯を少し上に押し広げるようにしていきます。そうすることで、深く食い込んでしまっている噛み合わせも改善され、さらには広げることで下段全体の歯を並べられるスペースが増えるので、内側に生えた前歯が入るというわけです。
というわけで、今までは歯を横方向に並べるワイヤーだったのですが、上方向に押し上げるワイヤーに変更になりました。
見た目は全く変わりません。太さは最初のよりは太そうですが、特別すごく太いとか細いとかいうこともありません。
一番の違いは、つける期間です。
今までの横方向に並べるワイヤーは、1ヶ月ごとに新しいものに取り替えていたのですが、今度のワイヤーは2~3ヶ月入れっぱなしにするそうです。
多分、横方向に比べて動くのに時間がかかるからだと思います。
ワイヤーは歯が押し広がるのに合わせて伸びていくので、もし歯茎に当たるようなったら切るので、連絡を下さいとのこと。すでにつけて3週間ほど経っていますが、まだ当たる様子はありません。もしかしたらそのうち切ってもらいに行くかも。
そして、もう一つ先生に言われたのが「今までとは違う動きもするし、上にぐぐぐっと押し広げるワイヤーなので、しばらくは痛いと思います」という絶望的なセリフ。
初めてワイヤーを入れた時は食事が苦痛で仕方なくてしょうがなかったのに、また舌で潰せる豆腐を生み出した人類に感謝する日々が来るのか...!!と戦々恐々。一応言っておくと、平時から豆腐は大好物です。
...と結構憂鬱だったのですが、結論から言うと、「痛いけど初回よりはマシ」程度でした。初回〜2回目あたりで食べ方のコツを掴んだせいもあると思います。一部よく動いてるのか、つけた当日は歯磨きをしているだけで歯ブラシの刺激で痛いという箇所もありましたが、数日もすれば治ってきました。よかった。
次回
上段のワイヤーは今まで通り1ヶ月で取り替えるので、今まで通り通院はします。
ワイヤーを取り替える際、一緒に歯磨き&フロスもやっていただけるんですが、下段は入れっぱなしなのでしばらくは歯医者での歯磨きしてもらえないですね...。虫歯にならないように気をつけたいと思います。