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ジュエリーのSDGsを考えはじめる
SDGs=Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標)
最近よく耳にするようになりました。
まだまだ学びはじめたばかりなので、何かお伝えするというよりは、
勉強記録です。
今回読んだ課題本はこちらです!
<課題本>
SDGs経営-“社会課題解決"が企業を成長させる- (日本語) 単行本 – 2019/3/19
https://www.amazon.co.jp/dp/4526079596/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_w2z7Eb5JATQR2
<得られた学び・気づき>
① SDGsに細かなルールはない(P8)
SDGsには、17の目標(ゴール)があり、それぞれに細かなターゲットがあります。
ですが、ISO規格みたいな認証制度があるわけではないので、あまり堅苦しく考える必要もないということがわかりました。
行政庁の規制などだと社長から命令で「なんかよくわからないけどとにかくクリアして認証をとれ」といわれて・・・・というとなんだか面倒な感じがありますが、特にそういうテストのようなものがあるわけではありません。
各自、各社の状況にあわせて、やれることから取り組めばいいというわけです。
まずは、「弊社もSDGsに賛同し、その達成に貢献するという宣言」をリリースすることからはじめてみれば良いと思います!
宣言しちゃった以上、何かやってみたくなるかもしれませんし。
② 経営にSDGsを取り入れるメリット(P16)
本書では、SDGsがビジネスに役立つ理由として、以下のようなメリットが紹介されています。
・企業イメージの向上
・社会の課題への対応
・生存戦略になる
・新たな事業機会の創出
ただ「企業PRのためだから」というのは社内稟議を通すのには必要ですが、本当にそれだけの打算的な動機で取り組んでも「売上げに思うようにつながらないじゃないか」といってやめたくなってしまうかもしれません。
ジュエリー業に携わっているあなたの店の新人アルバイトの方が、うちは仕入れて加工して売る、というだけの視点でなく、山梨の職人さん、インドの研磨工場の人たち、さらにアフリカの鉱山やそこで働く人たちやその家族の存在をリアルに感じることができるでしょうか。
そのような「生産関係」(よければ吉野源三郎「君たちはどう生きるか」の粉ミルクの話を読んでみて下さい)を考えたとき、
どこかにしわ寄せがあるような産業構造では長続きしないなということがわかります。
その川の流れの中で、川上が途絶えてしまうと小売りにまで宝石が入ってこないことになりますね。
持続可能なジュエリー産業になるために、「誰かにしわ寄せがあってはだめ」と理解するとわかりやすいかなと思いました。
③ 企業内での取り組み方(P134,190)
本書で「なるほど」とおもった取り組み方は、この2つです。
その1 「自分は何番の担当!」と役割分担する
SDGsが「なんかむずかしいな」と思っていた理由として、「17個もあって覚えにくい」というのが原因だったかもしれません。
画像出典:外務省https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/index.html
経営者が17個も全部いっぺんに考えるのはどうしても無理があります。
取り組みやすいことから、「まずは今年は何番に取り組もう!」と号令をかけて全社員からアイデアを募るのもいいですし、番号ごとにプロジェクトチームを組んでもいいと思います。
中小企業の場合は、「私は何番担当します!」みたいな(おニャン子クラブの応援団みたいですね)役割をきめてもいいと思います。
その2 SDGs賞を取り入れる
本書では、起業塾などで「SDGs賞」をとりいれている取り組みが紹介されていました。
ジュエリー業界でも「全日本ジュエリーショップ大賞」などを記者会が毎年発表していますが、だれでも褒められたらうれしいし、もっとやる気がでますよね。
小売店にかかわらず、イノベーティブな取り組みをした企業は、皆から褒められて良いと思います。
また、社内の年末の賞や手当においても、SDGsの取り組みやアイデアを出して貢献した社員を社内表彰するというのも良いと思いますし、そういう賞を社員に与えているということを対外的にPRすることも良いことだと思います。
他力本願ではいけないので、私もジュエリー法務の観点から、「ジュエリーSDGsアワード2020」(仮)を勝手に発表しちゃうのも面白いですね(笑)
<情報募集>
ジュエリー業界で、「うちはこんなふうにSDGsに取り組んでいます!」というような会社の方や団体の方がいらっしゃったら、よければ情報提供いただけると助かります。