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はじめてSDGsに取り組むジュエリー企業担当者におすすめの本を2冊ご紹介


なんか最近やたらとジュエリー業界でもサステナブルとか、SDGsとかっていわれて、社長からも

各自の部門でできるSDGs目標を来週までに提出するように!

とかいわれて、

とりあえずよくわからないからググってみたらこのnoteにたどりついた、というジュエリー業界の方にむけて、まずはこれから、という本を2冊を紹介します。

1 まずはマンガから

何事もまずはマンガから。

まんがのビジュアル力はすごいので、

ドラッカーとか、源氏物語とか、まんが日本の歴史とか、結局まんがでほとんど学んだなあ。

という方には特におすすめです。

ある茶園メーカーの社員がある日突然社長からSDGs対策室長を指名されるというところからストーリーで進んでいくので、

単なる知識だけでなく、社内でどのように取り組んでいけばいいか、について具体的にわかるようになっています。

(そんなの知らねえよ、という社内の反対勢力の対応など、リアルです。)


2 ひととおり知りたいときは、日経文庫

はじめてのビジネス用語をとりあえず学ぶときにおすすめなのが日経文庫というレーベルです。


新書サイズで、とりあえず最新のビジネス用語についてひととおりのことがわかるようになっていますので、とりあえず来週の会議までになんとかゼロから知ったかぶりができるくらいは知っておきたいと言う方におすすめです。

内容がしっかりつまっている割に値段の安さもおすすめポイントの1つです。

たとえば「SDGsウオッシュ予防の視点」という57頁以降に書かれている内容は、法務的にも非常に重要なものです。

最近はSDGsに貢献すると言いながら、確かに1つのゴールには貢献するかもしれないけれど他のゴールのことを全然考えていない、というようなケースを指して、「SDGsウオッシュ」という言葉も出てきました。SDGsを始めたのは国連で、国連のシンボルカラーが青色であることから、「ブルーウオッシュ」と言う人もいます。(中略)「いいことをしているはずなのに、陰ではひどいことをしていた」「いいことをしていることに集中しすぎて、負の影響について考えていなかった」というのは、最初から何もいいことをしていないよりも、企業イメージを傷つける可能性があり、注意が必要です。(57頁)

その上で、やることリストも大事だけれど、やらないこと(やってはいけないこと)リストも大事だということが書かれています。

画期的な業績で注目を集めたのに、その陰で実は違法なことをしていた、というほうがむしろリスクが大きいとさえいえますので、まずは足下の法務を固めることから、ということをしつこく強調しておきたいと思います。

<やってはいけないことリスト>

□労務関係のコンプライアンス

:同一労働同一賃金が達成できているか?違法な残業、名ばかり管理職、外国人労働者や男女の格差・差別や仕入れ先での児童労働がないか?

□環境保護のコンプライアンス

:化学物質、廃棄物対策、土壌汚染、海洋汚染、絶滅危惧種、外来種

□経済的コンプライアンス

:マネーロンダリング規制(取引記録の保管)を遵守できているか?汚職や賄賂、課税逃れに加担していないか?違法な武器取引に間接的に加担していないか?


まずはどうする?

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私がもし、顧問先などのジュエリー関連企業の担当者から

「とりあえず何からしたらいいですかね?」

と相談を受けたとしたら、

「この2冊から好きな方を選んで下さい。それを読んだ上で来週ZOOMミーティングして智恵を出し合いましょう。」

と提案すると思います。

これから取り組み始めるジュエラーの方、ジュエリー企業担当者の方のご参考になれば幸いです。

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