ルビー 成分

ルビーは日本語で鋼玉と呼ばれるコランダムの変種の1つで、赤鉄鉱に分類される酸化アルミニウムの結晶で構成される宝石です。

その硬さはダイヤモンドに次ぐほどで、酸化アルミニウムを主成分としており、他にも酸化クロムや酸化チタン、酸化鉄が検出されることもあります。
実はルビーと何かと一緒に取り上げられることもあるサファイアも、主成分は酸化アルミニウムで同じくコランダムです。

ルビーもサファイアも、不純物が少なく純度が高いほど透明に近づくので、色がハッキリと分かる意思はそれだけ不純物が含まれているといえます。
赤色が特徴のルビーの不純物は酸化クロムで、この酸化クロムの量が多いほど、赤色が強くなるわけです。

ちなみにブルーサファイアは酸化チタンと酸化鉄が多いと、青味が増すことになります。不純物は透明度や色だけでなく、明度や彩度といった鮮やかさを左右します。

ルビーは赤色のみだと思われがちですが、オレンジよりの赤から紫よりの赤まであります。この色の範囲から外れるとルビーではなく、サファイアに分類されることになります。

ルビーとサファイアの境界線に位置するのはピンクファイアで、どちらに分類されるかは見た目で判断するのは困難です。つまり、判断には成分構成、主に不純物の構成や割合で判断されます。