「前と同じだから上手くいく」とは限らない
《降雪機》を作っています。
その名の通り、雪を降らせる機械です。
昨今は、地球温暖化の影響による雪不足や
新型コロナ禍以後のインバウンド増により
弊社の降雪機需要も高まりを見せています。
あらためまして、福岡の製造業リーマンよへいです。
私が携わっている降雪機は
現在4号機の試運転中。
目的が”雪”なので降雪機と呼びますが
実際は、チップ上の薄い氷の粒です。
その氷を作る部分を製氷機、
氷を搬送する部分を搬送機といい
2つを1ユニットにして降雪機と
呼んでいます。
この氷の粒が厄介もの。
ある条件下で、
製氷機と搬送機の間の
デッドゾーンに詰まってしまうんです。
3号機では解消された不具合ですが
4号機はこれがなかなか解消しない。
その原因が意外なところに隠れていたので
今日の気づきとして共有させていただきます。
まず、前回との変化点に原因を探します。
・機械のクリアランス(0.1mm単位)
・塗料
・タイマー
・形状
・減速機の周波数
などなど
違いがあれば1つずつ検証します。
しかし、解消しません。
何度も何度もトライ・アンド・エラーを繰り返す。
「やり尽くした」
手詰まりのように思われましたが、ふと
「このタイマーを延長したらどうなるだろう」
と試したところ、上手くいく兆しが見えました。
実は、そのタイマー
前回と同じ設定時間でした。
結果的にそこが肝で氷詰まりは解消。
無事、出荷の目処が立ちました。
このプロセスを振り返ると
まず、前回と違う点を疑い
つぎに、前回と同じ点を疑った。
正確に言うと、疑ったというより
「たまたまいじってみた」
ですが。。
もし前回と違う点だけに固執していたら、
未だに解消してないか、もしくは
諦めて応急的な処置になっていたかもしれません。
それが、たまたま前回と同じ部分をいじったら
なんか上手くいったのです。
この体験は
「前回と同じだから上手くいく」とは限らない
ことを示唆していると思います。
仕事やビジネス、あるいはここnoteにおける
さまざまな打ち手においても同様です。
「お客様を増やしたい」
「選んでもらいたい」
「読んでもらいたい」
その打ち手として
「前回上手くいった方法を選択」する。
しかし、実は
「上手くいった方法の中に
上手くいかない原因が潜んでいる」
なんてこともあるのです。
再現性の高い機械ものでもそうなのですから、
不確実な市場や社会ではもっと顕著だと思います。
「上手くいかないな」
もしそう思ったら、
これまで上手くいっていた部分を疑ってみてはいかがでしょうか。
Xやってます。
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