We are young, but never forever. But it’s forever.

2023.10.15


夜が寒くなってくると、寂しい感じがする。

少し風が出ていて、冬を思わせるような冷たさを空気の中に感じた。こう秋冬の時期になると、聴きたくなる曲がある。FUN.の “We Are Young”。

この曲は別に冬の曲じゃない。歌詞にサングラスが出てくるから、夏かもしれない。知ったきっかけはアメリカのドラマgleeで、キャストがカバーして歌っているのを観て曲を知ったけど、ドラマが冬の場面だとかいう訳ではなかったように思う。


じゃあ、なんなんだろうな、と考えているうちに電車は降りる駅に着き、残るは家までの坂道となった。他にはローリングストーンズを聴いていた。新譜が来週に出るというのを知って、いまだに現役だなんて凄いなぁと思いながら、細い道を小さな歩幅で歩いていた。


最近は暮れるのが早い。夕方に仕事が終わりだ、と思っていたけれど、仕事場から出て見上げた本物の空は、"夕方"のイメージの色からはかけ離れていた。建物の外は冷んやり暗く、空は色を失っていた。店の照明や信号機、街灯の光が存在感を増して、そこらじゅうを色付けていた。



“We Are Young”。この曲の良いなぁって思うところは、ただ自分たちだけの"私達"って向こう側の事情で言っているんじゃなくて、「私達は若いんだよ」って、なんか、皆んなにも呼び掛けてるように聴こえるところだ。歌詞は恋愛で、元カノか誰か特定の"君"という存在との話であって、決して三人以上の目に見えない誰かなんかではなく、"君"と"僕"の二人だけの"私達"であるはずだけど。それでも、そんな細かいことはどうでも良いくらい、というか、多分ライブ会場とかならきっと、ここにいる、この曲を聴いている全員が、"私達"って言える、重ねられる、分かち合えるような、良い曲だなって思う。




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