2020.02.23. Helsinki Lambda Club

Helsinki Lambda Club

"Good News For You"  @仙台enn2nd

Guest:ナードマグネット

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大好きなヘルシンキがツアーで仙台に来るとわかって大歓喜し、そして対バンが最近はまったナードマグネットと決まり大大大歓喜した次第であった。2020年始まってまだ2か月しか経っていないが、これは今年イチのライブになるのではないかと期待していた。結論から言うと、今年イチ確定だ(2020年2月24日現在)。


先攻のナードマグネット。鼻毛を切って花粉の通り道を作ってしまったというMCから始まるとは思っていなかった。予想外すぎて笑ってしまった。

アルバム「透明になったあなたへ」を聴いてナードマグネットを好きになった。初めて見るライブだったため期待が大きかったのだが、その期待を上回るライブだった。ナードマグネットの曲を聴いていると拳を突き上げたくなる。きっとファンは皆同意見だろうし、そのような大合唱がよく似合うバンドだ。歌いやすくて一瞬で覚えてしまうメロディーがとても好きだ。初めて聴いた人でも楽しめてしまうライブだと思った。

すださんがMCで言っていたように、ヘルシンキとナードマグネットのファン層はあまりかぶっていないようだった。予習してこなかったというような話があちらこちらから聞こえていたので、なんとなくわかっていたが、私はヘルシンキもナードも好きだ。上手く言えないけど、この二つのバンドには通ずるものがあると思っている。

最後の「THE GREAT ESCAPE」から「HANNAH / You Are My Sunshine」の流れは特に素晴らしかった。非常にアツかった。泣きそうになった。絶対やるだろうと予想していたけれど、それでも感動した。これがナードマグネットだ!!という気概をはっきり感じた。楽しいライブが1番。

「家出少女と屋上」が一番聴きたかったので、聴けなかったことが唯一残念なことである。

このライブを経てナードマグネットのツアーに行きたいと強く思った。ハッシュタグなんかいらない。長時間のライブを見てみたい。就活がなかったら、ナードマグネットとw.o.d.のツーマンに駆け付けたのだが、そうにもいかない。タイミングが合わないことが悲しい。必ず、いずれナードマグネット主催のライブに行く。ライブ後に物販に普通にすださんいてびっくりした。話しかけたらやっぱ優しい人だった。

セトリ

1.ぼくたちの失敗

2.アフタースクール

3.I'm Not Gonna Teach Your Boyfriend How To Dance With You

4.イマジナリーフレンド

5.ルーザー

6.ウェンズディ

7.Mixtape

8.バッド・レピュテイション

9.THE GREAT ESCAPE

10.HANNAH / You Are My Sunshine



後攻のヘルシンキ。転換の間からヘルシンキ節が出すぎだ。稲葉さんのマイクの高さ変えて遊んでいた。チョコレイトを少し歌っていたのも良かった。

ライブを見て思うのは、このライブは絶対ヘルシンキにしかできないということ。ゆるさを見せつつも、やる時はやる。緩急がすごい。圧倒されたと思えば、ふざけたふわふわした雰囲気を作り出す。なんなんだ、このバンドは。ライブに通いだして10年近いし、そこそこたくさんのバンドを見てきたとも思うが、こんな雰囲気のバンドはほかに絶対いないと断言できる。

「This is a pen」で橋本さんのギターの留め具?が壊れてしまったのだが、その対処がかっこよかった。ギターが落ちてもそのまま歌って曲を終え、稲葉さん主体に観客のクラップと一緒にアドリブでつないでいた。こういうの見るとバンドはすてきだなと思う。

前回のヘルシンキのライブで「メサイアのビーチ」に激惚れしたのだが、今回も非常に良かった。相変わらず曲前のアレンジがかっこいい。そしてそのままイントロに入る瞬間がとても気持ち良い。最高だった。

「King Of The White Chip」「Boys Will Be Boys」は演奏が印象的だった。ドラムの音が大きくてとても好みだった。サポートメンバーでも、永く連れ添うとグルーブ感が出るものだと痛感した。

そして念願の「TVHBD」と「何とかしなくちゃ」を聴けたのがとても嬉しかった。大好きな曲なのだが、なかなか私の行くライブでやらないので、毎回残念がっていた。「何とかしなくちゃ」は出だしのアレンジが変わりすぎて一瞬反応できなかったけれど、アレンジ変わってもやっぱ良い曲は良い。

新曲たちも良かったし、やっぱり「引っ越し」の間奏のギターで泣きそうになったが、今回一番印象に残ったのは「目と目」だ。「目と目」は仙台でできた曲らしい。この曲の出生地ということも関与しているかもしれないが、「目と目」が一番心にきた。メロディが本当に良い。言葉では表せない何かがあった。非常に感動した。

ヘルシンキは2019年最も聴いたバンドだったが、今年はそれ以上に聴くだろう。好きが更新され続けている。よくヘルシンキはおしゃれだと言われているが、本当にそれが彼らの代名詞なのだろうか。私はヘルシンキはとても熱いバンドだと思う。非常に強いグルーブ感があるバンドだ。確かにおしゃれではあるのかもしれないけれど、それ以上に奥に潜む熱さや愚直さがある。ライブを見るたびに痛感する。そうじゃないとこんなに心を揺さぶるようなライブはできないと思う。おしゃれでゆるゆるで楽しそうな雰囲気に飲み込まれると、垣間見える真剣で熱い部分に魅了される。MCや歌詞で熱いことを言うバンドだけが熱いバンドなわけではない。ヘルシンキはとても熱くて良いバンドだと心から思う。

今年はヘルシンキにとって飛躍の年になってほしい。次は、ツアーの集大成を渋谷に見に行く。


セトリ

1.しゃれこうべしゃれこうべ

2.This is a pen

3.ユアンと踊れ

4.PIZZASHAKE

5.メサイアのビーチ

6.Debora

7.KIDS

8.King Of The White Chip

9.Boys Will Be Boys

10.TVHBD

11.引っ越し

12.目と目

13.Jokebox

14.Good News Is Bad News

15.ロックンロール・プランクスター

16.何とかしなくちゃ

17.Skin

en.宵山ミラーボール

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