一流選手を育てる食事<朝飯編>‐エスパニョール選手寮生活日記㊱
リーガ戦士を生み出す世界トップクラスの食事
成長時期の選手達に与える食事には、最も気を使わなければならない。
ましてや、ここは世界の中でも一流クラブのひとつ、エスパニョールの選手寮だ。寮では朝・昼・夜とご飯が出る。時間帯は以下のとおり。
朝ごはん-起き次第(大体10時ぐらいまで)
昼ごはん-13:00~14:30ぐらい
夜ごはん-20:30~22:00ぐらい
各食事の際には、各選手の体格やポジション、さらに筋肉の付き方に合わせて、個別の食事が用意される。食事のメニューはクラブのメディカルスタッフから、毎月FAXが送られてきて、それにしたがって子ども達は食事を取る。もちろん間食は厳禁だ。
というのは、全部真っ赤なウソである。
ここはスペインですから。そんなこと、あるわけがない。
絶対ありえない。
みんな間食大好き、甘いもん大好き、女の子大好きな典型的スペイン人である。
朝ごはんは、テーブルに無造作に置かれたパン。
それと牛乳orオレンジジュース。
そしてミロ(懐かしい!)だ。
パンは、ライ麦パンでも、ましてやカレーパンでもない。
ほぼ全てチョコレート付のものである。
例)チョコ付ミニクロワッサン、チョコ入りカルネ、全体がチョコで完全にコーティングされたケーキパン・・・
さすがにチョコ大好きの私とはいえ、毎日チョコ尽くしの朝食を摂るわけにもいかないので、唯一チョコがついていないマドレーヌを毎日食べている。
典型的な朝ごはんのパターン
だが、周りはさすがに、好き嫌いがハッキリしている外国人だ。
みんな甘いものしか食べない(むしろ他にない)。
観察してみた結果、一番ポピュラーな、みんなの朝ごはんを紹介しておこう。
1.コップにどっさりミロ。牛乳を入れてレンジでチン。
2.あったかくしたことで、さらに甘さの増したミロ入り牛乳に
チョコ入りカルネを浸し、やわらかくなったところをパクッ。
3.ミロにはお好みで「砂糖」を入れる。
【ミロにはお好みで「砂糖」を入れる?】
これはスゴイ。スゴイから、もういっかい言ってみよう。
【ミロにはお好みで「砂糖」を入れる!?】
何回文字にしても、計り知れない迫力があるな。
しかも、パンを牛乳に浸して食うというのは、ある意味「離乳食」である。
いいのか、これで?
エスパニョールさん・・・
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