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真実を追い求めることの意味

 今年に入ってから。健康系の情報ばかり調べていた。健康系の情報を調べて、安全な食事とは、なんて調べ出すとその辺のコンビニやスーパーに売っているようなものは大概危険だという結論に達する。ネットで無添加・有機栽培・オーガニックなどと調べ出し、色んな安全とされる食品を取り寄せまくり、食費が急激に高騰する。(先月会社やめて全然生活費ないのにw)昨今の野菜は昔と比べて栄養素が半減!日本の農薬使用量は世界一!敗戦国日本はただの実験国!モンサント社の農薬問題。そんなこんなでそのへんに売っている野菜もダメとなった。(フツーに好きだからスーパーで買ってきた「きれいな」野菜も毎日食ってるけどw)
ビタミンはサプリで補おうという知り合いからの話を聞き(つまりMLM、何万円分もサプリを買えと)、そのあとYouTubeで調べれば、市販のサプリメントで健康被害続出!90%以上が添加物で出来てるサプリメントの真実!みたいな動画に行きつき萎えた。薬ってやべーんじゃね?と調べ出すと行き着くところ「現代医療の闇」みたいなところで結局製薬会社も営利企業だから儲けたいだけ、臨床データなんて結果ありきで実験してるだけなんて…ww。昨今の感染症騒動と相まって政府への不信や世界を支配しているDSがどうだとか、反ワクは当然のこと、果ては今の資本主義が近いうちに終焉を迎える、みたいな情報が山ほど入ってくる。検索履歴に基づいてYouTubeのおすすめも出てくるもんだから、余計に情報は偏っていく。知らず知らずのうちに、周りの人と全く話が合わなくなっていく。

 しかし自分の仕入れた情報を誰かに話したくもなるもので、ちょうどひとり暮らしを始めたばかりの弟が「飯毎日どうしようか悩むんだよね」などと言ってくるもんだから、相手が求めているであろう以上のことを喋りまくった。

「花粉症あるでしょ。あれはまあ実際は花粉のせいじゃないわけだけど(流石にケムトレイルとか言っても伝わらないと思い自重)、グルテンフリーにすれば症状なんか基本的には出なくなるわけで。パン食べてる?毎朝なんて辞めた方がいいね。食パンぉ甘くないけど砂糖大量に入ってるから!ふわふわとかグルテンで最悪だから!煙草吸ってる人が肺悪くしても同情出来なくない?同じだぜ。毎日食パン食ってるやつがアレルギー症状出るとかそのくらいの因果関係あるからな。なに夕飯の自炊が殆どパスタ?パスタもうどんもやべーって。あ冷凍うどんて原料水酸化ポリマーだから、あれ結局石油食ってるんだよ。もは小麦ですらない。鼻が悪いから鼻水止まらないんじゃねーよ。腸とか全身の炎症反応の結果、たまたまわかりやすい症状のひとつとして鼻水は出てるだけなんだよ。とにかく主食の小麦だけはやめたほうがいい。パスタ好きなの?じゃあせめて週1か2じゃね?外食なんてそれはいちばん良くない。へ?なに飲み会自粛してないから会社の人に誘われる?昼も外食、夜飲み会だと?添加物と質の悪いアルコールにまみれて死にてえのか?あ牛乳も良くないから。抗生物質投与されまくった牛から絞った乳が健康に良いわけないから。牛乳なんて給食で毎日飲まされたのはGHQの策略で(やべえこれは余計ww)……」

そして言われた感想。「わかったよ。で俺は何食えば良いんだよ!」それ私も結論出ていませんw ほんとごめんよ。文章にしてみると改めてウゼー。こんなこと喋ってくる姉いたらウゼー。反省ww 

だけど多くの人がいまだに気づいていないように、つい数ヶ月前の自分がそうだったように。無自覚に食べているものの中に含まれている添加物の量は自分たちが想像しているよりも遥かに多い。ペットボトルのお茶は飲めばビタミンCも補おえる健康な飲み物だなんて信じていた自分はいかに浅はかだったであろう。加工食品は確かに便利だ。「忙しい」現代人に買ってもらえるように、マーケティングではしばしば「便利!簡単!時短!」といった文句が使われる。でも考えてみたい。本当に1分1秒を争うほど過密なスケジュールを生きている人がどのくらいいるだろうか。時短によって削った時間のほとんどは、スマホをいじること、必要以上のエンタメを消費することにあてられていないだろうか。自分もスマホに依存していないつもりだったけれど、iPhoneのスクリーンタイムを見てゾッとしたことがある。酷い日は1日10時間を超えていた。仕事で必要な分を差し引いて考えたってとっくに依存だ。電子機器にまみれ、ただでさえ「健康的」な生活からはどんどん遠ざかっているなかで、ある意味起こるべくして怒ったウイルス騒動。少しの風邪をひくこと、発熱することも許されなくなった世の中で、一度は健康とは、と問い直した人は多いだろう。全ての人が自分の生活習慣、食生活を見直す必要があるのではないだろうか。脳血管障害や二型糖尿病、肺気腫などが生活習慣病によるものだという認識は概ね一般論として通るようになった。けれど多くの癌や自己免疫系の疾患、発達障害などは「たまたま」「運が悪くて」発現するものだとされている風潮がある。子供の数は減っているのに障害児の数は増え続けている。平成に入って以降、0歳児、1〜4歳児の死亡原因の1位は「先天奇形,変形及び染色体異常」となっている。今の子どもの10人に1人は何らかの障害を持っているとされる。支援体制の拡充、病気に対する理解が広まった?医療の発達で救える子どもが増えたから?そうでは無いと思ってしまう。医学的な根拠をもって書いているわけではない。だけど、スナック菓子やインスタント食品を毎日摂取している、アルコール・タバコ・清涼飲料水を毎日摂取しているような両親の遺伝情報をもって生まれた子どもが果たして肉体的・精神的に健康に育つかなんて、答えは明白だ。ろくな食生活は送らないだろう。泣けば糖と脂質の塊とタブレットが与えられ、育てらてるのではないだろうか。選択権のない子どもは基本的に親の選んだものを食べることになる。親の食習慣は子どもに引き継がれる。健康格差はこうやって生まれる。

こういうことを書くと、誰かの感情を逆撫ですることになるのはわかっている。実生活でもSNS上でも誰も傷つけないで生きたいと思っていた。けれど、自分が考え至ってしまったことを書かないことも、また正しくないのではと思うようになった。

滅多にみないと決めていたはずなのに、テレビをつけてしまったら出てきた「◯歳の時、乳がんになりました」という女性。辛い入院生活を家族の絆で乗り越えた、みたいなストーリー展開。夫が家族みんなで夕食は一緒にとコンビニで弁当を買ってきてくれてみんなで病室で食べました。お菓子が大好きで、退院してから思う存分食べています。画面に映る大量のスナック菓子。ごめん、病気の原因その食生活じゃないか?うがった見方をしてしまう。

 不登校気味の子どもが番組に出てきた。なかなか起きられない。その子と母親が朝ごはんを食べるか食べないのかで少し言い合いになっている。テーブルに用意されていたのは菓子パンとインスタントのカップスープ。「教室には行けないから支援のスクールに行きます。お母さんがお弁当を作ってくれました。」映された弁当の中身は冷食のグラタンと肉団子、真っ赤なウインナー。加工度合いが高い。別に不登校が悪いとも思わない。弁当を作った母親は偉いと思う。真っ赤なウインナーって旨いと思う。その子が弁当を作ってもらって嬉しいのなら、外野がとやかく言う権利なんて絶対にないと思う。だけど、思ってしまう。その食習慣変えたら、少なくとも身体の怠さ、軽減されるのでは?そしたらもっと元気になるのでは?

 別に外食が悪いわけじゃない。カップラーメンだって美味しいと思う。アイスだって至高だ。だけど、毎日の積み重ねで身体は出来ている。それを意識した上でたまーに油でテカテカした惣菜を食うか、何の意識もせずにコンビニの真っ黒な油で揚げたチキンを毎日食うかで、確実に未来は変わる。グルテンフリーだって小麦が悪だなんて!と最初は絶望したけれど、ゼロには完璧には出来ないけれど、やってみれば別に慣れるし、実際にアレルギー症状は明らかに治まったし、やる前とやってみた後では随分色んな意味で考え方も変わった。

 


◯好きな言葉がある。

“体は食べたものでつくられる。心は聞いた言葉でつくられる。未来は話した言葉でつくられる“

 食習慣を見直して、情報過多の社会だからこそ自分に真に必要な知識を取捨選択して、未来に希望を持つこと。明日を穏やかに生きるためには、それしか道がないと考えた。

希望はいくらでも見出すことが出来る。真実の世界はいつだって優しいから。








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