なぜギバギオンを作ったか!? 機動警察パトレイバーに続け!
「超越野車戦国ギバギオン」
……1980年代みたいな匂いのする作品を、今どきなんで作ったのか?
アニメは製作委員会の時代になり、何を始めようにも数字的なものを要求されるようになりました。クリエイターが「これが面白そうだ!」というものは容易には作れなくなった。マンガでチャレンジするように切磋琢磨することがアニメでは難しくなった。アニメ業界がオリジナル作品をなかなか作れなくなってしまったのです。もちろんオリジナル作品はあります。しかし、作り手のギラギラとしたソウルとエナジーが溢れ出る作品は減ってしまっのかなあと。あるとすれば、自主制作とか個人制作のものに多い気がします。日本の少子化の問題と、多メディア化によってビジネスとして成立しなくなったことはもちろん影響しています。もちろん、全部がそうなって欲しいわけではありません。ガンダムやスターウォーズが作り続けられていることを自分も楽しんでいます。
マンガや小説の原作モノアニメがあっても良い。しかしロマンを持ってアニメ制作に就いた者が持っている「これをやってみたい」というものを実現しようという流れはもうすこしあっても良いなと思うのです。
新しい匂い立つもの=サムシング・ニューがあってほしい。なにかキレのあるというか、アイツが情熱込めて作ったってよ! みたいな。1990年代になるとエヴァンゲリオンが生まれ、OVAというジャンルでチャレンジングな作品がいろいろ生まれた時期がありました。ああいう空気になってほしいんです。経済が活況だったからできたことかもしれない。そうであっても、なくても、とにかくアニメの幅が広がって欲しいと思ったのです。エヴァンゲリオンのTVシリーズはクリエイターの情熱密度がすごくないですか?予算の影響を乗り越えるように、創意工夫で編集や画面構成もハンパない。
私もアニメ会社で仕事をしていたことがありましたが、年々、オリジナルストーリーの企画は通りにくくなっていると感じていました。それならどうしたらいいか? 通すためにはどうする? YouTuberになる? イラストで人気を得て数字を得てゆくとか。その方法の一つが
原作を作るしかない。
ということでした。原作アプローチからアニメ化につなげるセオリーをやるということです。しかし普通にやるのではない。果てしない通らないプロパガンダの行く末に、一つの作品を思い浮かべました。それが「機動警察パトレイバー」です。wikipediaにはその成立の経緯が記されています。
ああ、このやり方だと。
クリエイターが集まってモノづくりをする。それがいい。そう思ってギバギオンのプロトタイプは進めようと思ったのです。そして、小説が完成し、発売をすることができました。まずは、第一歩です。協力してくださったクリエイターや関係者の皆様に厚く感謝を申し上げます。
そして次はアニメ化やコミカライズをしたいわけですが。作品としてのギバギオンが目指すところ、着地点にはいくつかビジョンを持っています。それが以下です。
「清水の次郎長のような人情ある、現代版作品」
「東京コミコンに出るべき日本発のアニメ作品」
「日本版マーベル的パワーの熱い戦いの作品」
「市川雷蔵や、富司純子、高倉健のようなカッコイイ男と女が起(た)っている作品」
やりてえなあと、思ったんです。
というわけで、この「クリエイターが作る流れ」というのを応援してもらいたいしアニメクリエイターから出るなんだかわからない旨エキスを楽しみにしてもらいたい。そのような作り方がされている作品が、もうすこし作りやすくなってほしいと思うのです。
それは自分だけの大義名分かもしれませんが、やろうと思いました。そんなプロジェクトを進めることを許してくれた皆様に重ねて感謝を申し上げたいです。だからぜひ、ギバギオンを応援してもらいたいです。
また、よっしゃ! そういうことなら、同人誌書いたろう! とか、ファンイラスト描いたろうとか。タイアップで歌を作ったろう! とかそういうこともぜひぜひよろしくお願いいたします。ギバギオンはビギャンしたばかり。みんなで集まってギバギオンを作って行きたいです。
何卒、引き続き、ギバギオンをどうぞよろしくお願いいたします。