【交換日記】ペーパー・ドライバー
2月11日
三連休の中日、わたしの「ひとり休日」なので、インタネちゃんと遊ぶ。
国分寺駅で拾ってもらい、インタネちゃんの車で八王子方面へ。
まずは、昼食をとりに向かう。
住宅街の中にあるそのお店は、こじんまりしていたがとても繁盛していて、この日も予約で満席。ウニのパスタがめちゃくちゃおいしかった。
ランチ後は、メインの目的地であるスーパー銭湯へ。
露天風呂や塩サウナを楽しんで、お風呂あがりには我慢できずにビール。
運転してもらっているのに申し訳ないという気持ちもあったが、
休憩所でイチャイチャしている若い男の人ふたりを夢中で観察していたら忘れていた。(ひざ枕で寝たり、ふたりでひとつのスマホを見て笑ったりしていたのだ。美しかった)インタネちゃん、ごめん。
いい気分でそのままコストコに連れて行ってもらった。コストコに行くのは初めてで、そのスケール感に完全に興奮したわたし。さらになんと、インタネちゃんが車で家まで送ってくれるというので、でかいオレオとかをたくさん買った。
わたしとインタネちゃんには話さなければいけないことが常に無限にあるので、車中ではノンストップでしゃべり続けた。
この「おとな交換日記」のファンだという話もしてくれた。
同世代の日記っておもしろいよね、というのと、
「”お母さん”ってこんなこと考えてるのか」という観点でも読んでいる、と言っていた。
たしかに、子供の視点に立つと、「お母さん」がふだん何を考えて過ごしているのかなんて、まったく知らないに等しかったと思う。
わたしは今36歳で、こどもは7歳。
わたしの母が36歳だったとき、わたしは9歳だった。
9歳のとき、わたしは母親のことをどう思っていただろうか…。
たぶんナチュラルに「口うるさいおばさん」だと思っていたし、一人の女性としては見ていなかった。毎日わたしたちこどもの世話と父親のサポートで、母親が友達と丸1日出かけるなんてことはなかった気がする。
お母さん、きっと頑張ってたんだろうなあ。
約1時間かけてわたしを家まで送ってくれたインタネちゃんは、そのまま颯爽と車で走り去っていった。かっこいい。
うちには車がない。
小さいながらも駐車スペースはあるし、わたしも夫もいちおう自動車運転免許は持っているのだが、二人とも長い間運転をしていないし、会社も子供の保育園・学校も、これまで通うのに車が必要なかった。
子乗せ電動自転車を酷使しつつ、電車とバスで移動する生活をしている。
今のところ車がなくて困ったことはないし、不便でもないなと思って生活していたのだが、
この日、車でいろいろなところに連れて行ってもらい、そのどれもが車でないと行けないところで、かつ最高だったことで、少しだけ「車のある生活」にあこがれを持ちはじめた。
あのインタネちゃんも「ベタすぎるけど、人生でよかった買い物の1位と2位は家と車」と言っていたほどだし、すばらしいに違いない。
もし車を手に入れたら、これまで18年過ごしてきた東京での生活がガラッと変わることになるのかなあ、と、ちょっとドキドキしている自分がいる。
次のお題は「車のある生活について」にしよう。
ぱくえみさんも り、さんも、車を使って子育てをしているはずだから!
バレンタインデーに関する話
去年までわたしがいた部署では、バレンタインデーには毎年女性社員がお金を出し合ってチョコレートを買い、男性社員に配るという習慣があった。
ホワイトデーには、その年入った新入社員の男性が皆を代表してお返しの品を調達し、女性社員に贈呈するという流れ。
毎年わたしが集金や品の手配をやっていたのだが、去年、いろいろな理由で、これで最後にしようということになった。
まあ今時仕方ないだろう。
でもわたしにとっては、ちょっと楽しいイベントだったのだ。
チョコを渡すとみんな喜んでくれるし、
お返しも毎年セレクトする人の個性が出ておもしろかった。
無難にお菓子系の人、ハンカチやハンドクリーム、ボディケア用品だったり、商品券の年もあった。
そういう、「ちょっとした非日常」が職場からなくなるのは、さみしいな。
こどもの頃のバレンタインに苦い思い出しかないのも、バレンタインにこだわってしまう理由かもしれない。
いちばんひどかったのは中学生のとき、渡した瞬間に近くにあったゴミ箱に捨てられた年だ…。
思い出すのも悲しいのでやめておく。
今年は、こどもと一緒にチョコを溶かして固め、一緒に食べた。
これがいちばん平和。来年もこれでいく。