間合い。
これまで自分の嫉妬心や劣等感のせいだと思って自分を責めてきたことが、どうもそれだけではないことに気付かされた9月の中頃。
私に対し良かれと思ってしてくれていることが、実は私には突然境界線を超えられてとても不快(または恐怖)だったことが今年に入って何度かあった。それは暴力を受けていた時に感じていた恐怖と同じ。
相手は良かれと思ってしてくれているのに、自分が負の感情を抱くことにも罪悪感があり、自分のせいにして感情に蓋をしてきた。
だが嫉妬や劣等感、罪悪感という言葉では片付けられないもやもやの正体は、境界線を突然超えられた恐怖だったんだと、妙に腑に落ちた。そういう体験をずっとしてきたから尚更なのだと思う。
人と人って間合いが大切。
それが友人だったとしても。
私がフランスに初めて留学した時、パリでとてもお世話になった下宿先のマダムがとても褒めてくれたことが一個だけある。
「あなたは人のことをあまり詮索しない。一緒に住んでいて心地良かった。」
その時はただフランス語ができなかったからだと思っていたけど、最近になってマダムの言葉がなんとなく理解できる。
きっと良い距離感、間合いのことを言っていたんじゃないかな。
私は心身共にズカズカと入り込まれるのが苦手、というか恐怖だという改めての発見。それは他者に対しての接し方への自分への戒めでもある。
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