50歳までにやってみたい50のこと 1/50 【筋トレを学ぶ】
女が一人で生きていくために必要なもの。
お金や仕事はもちろん大事だけれど、それ以外にも一人で生きていくために必要なものがあると思っている。
例えば好奇心。友人。生きがい。
社会との接点を持ち続けるための情報収集能力とコミュ力。他にも色々ある。しかし私が「これは大事。」と思っていること。
それは筋力だ。
私が高齢者になった時どんな社会になっているかはわからないけど、私はありとあらゆるサービスにお世話になるつもりでいる。家族はあてにしていない。だがそのサービスを利用する時期を少しでも先に伸ばせるように、自分の健康に関心を持っていたいのだ。
これまでたくさんの高齢者の方と関わってきた中で一番感じたことが、筋力は大事だということ。
筋力の低下を含む様々な理由で転倒することで、ADL(日常生活動作)が低下していく。ADLが低下することで活動範囲が狭くなり、果ては意欲の低下や最悪寝たきりの状態になってしまうことも。女性は特に閉経とともに骨粗鬆症が進むので、骨折しやすくなる。
私が勤めていた施設の運動指導員の先生は、毎回入居者さんにこう言っていた。
「皆さん、転ばないための筋力を付けましょう。」と。
そうなのだ。転ぶのと転ばないのでは将来全然世界が変わってくる。「多分一生ひとり」を自覚していた私は、40を過ぎた頃から「気力と体力があるうちに筋トレを学んで、将来転ばない身体を作りたい。」と考えていた。何度も書いているようにヨガを生活に取り入れたことで、体幹が強くなってブレなくなった。しかし圧倒的に筋力がない。
とその時、ある筋トレの研究に参加できることになった。2ヶ月間みっちり筋トレを教えてもらい、筋トレをする前と後で、身体がどう変化していくかを見ていくそうだ。
先日その筋トレレッスンの事前測定に行ってきた。
身長、体重を含め、手指の長さや足の長さ、太さ、筋肉の厚さ、血圧などなど。自分の体をこんなに細かく測定するなんて初めてだ。
この身体測定で身長が伸びていたことがわかった。これは嬉しい。
あと測定員の人に言われたのが、手足が長いということ。私には数値的に四肢が長いという身体的特徴があるらしい。
また、事前測定の一部としてアンケートにも答えるのだが、それを回答しながら「今すごく心が健康で、いい状態なんだな。」ということを感じた。
筋トレの研究ということでたくさん若い人がいるのかと思っていたら、被験者は割と年配の人が多かった。皆さん自分の健康維持・増進のために積極的に参加されているようである。
若い頃に比べジャンプ力も落ちたし、腕立て伏せやスクワットも全然できなくなっていた。けれど筋トレを頑張れば確実にできるようになりますよ!と励ましてもらった。これから2ヶ月間、頑張ろうと思う。
と、ここまで書いてきて気がついた。
私って自分という人間にめちゃくちゃ関心が高い。
私は自分の外面にも内面にもとても興味がある。
外見の衰えや身体機能が低下していく過程を含めて、変化を受け入れ、綺麗になる努力を楽しむようにしている。
そして内面(精神面)は、衰えていく身体機能と反比例して、どんどん豊かさを増していきたいと思っている。そのためには興味のあることにチャレンジして、たくさんの感情を味わいたい。
2ヶ月という短期間でどこまで変われるか。
腕立て伏せが20回できるようになれたらいいな、ずっと続けられる筋トレを習得できたらいいな、と期待に胸を膨らませている。
50歳までにやってみたい50のこと、いよいよスタートだ。